第1話「復活~口封じの死」
第2話「復活~死者の反撃」
第3話「復活~最終決戦」
第4話「贈る言葉」
第5話「光射す」
第6話「マイルール」
第7話「かわおとこ」
モヤモヤ感がいっぱい
視聴後モヤモヤ感が残ったが、いろいろ忙しくて記事を書けずに、モヤモヤを胸に抱えたまま過ごしていたが、私が愛読している『森の中の一本の木』のkiriyさんが「相棒20 第8話「操り人形」の記事で晴らしてくださっていました。
もう、そのまま、拙ブログにkiriyさんの記事を貼り付けて終わってしまいたいくらい、モヤモヤ感の正体を記されていました。
で、今回の記事ですが、私の心のまま書こうとは思いますが、kiriyさんの記事と似通ってしまいそうです。パクリと思われてしまうかもしれません。結果的にそう指摘されても仕方がないと覚悟して、書いてアップするのも一策ですが、どうにも、筆が進みません(“筆が進む”という表現はおこがましいですね)。
そこで、「こういう状況(上記のような状況)です。モヤモヤ感が一致して、似たような内容の記事になりますが、ご容赦ください」というメッセージを送りました。(kiriyさんはそういう事については受容してくださるお人柄だとは思いましたが、私の精神衛生のためということもあります)
ドキドキしながら返事を待っていると……
「ブログの件ですが、どうぞ英さんのおっしゃるとおりにしてくださって、O.Kです。
本来なら、内容が似通っても感想なので、お気遣いは不必要で良いのではないかと思うのですが、「パクリ」と思われてはお嫌だと思うので、そこはご自由にしてくださいね。
寧ろ誠意ある対応、ありがとうございます」
というお返事をいただきました。
というわけで、気がかりが解消したので、取り掛かりますが……視聴の記憶があやふやになってきているぞ……
それに、kiriyさんの承諾を取るという行為をしてしまったので、プレッシャーが……
もやもや の正体 その1「死んでもなお、ろくでなし」
あまりにもピッタリなkiriyさんの表現だったので、さっそく借用しました。
大学構内で発見された白骨死体は学生運動の過激派の幹部の岡田茂雄(名村辰)だった。
この岡田は、「惚れ惚れする弁舌で多くの学生を魅了し味方に引き込んだ」という(同過激派グループ幹部・吉澤(菅野久夫)の言)
しかし、“英雄、色を好む”と嘯(うそぶ)き、手当たり次第に女性に手を出していたらしく(無理やりも多数あったようだ)、「質(たち)の悪い英雄」だった(冠城の言)
そんな岡田は、失踪も敵対するセクトの仕業であろうと考えられていた。
実際は、岡田の幼なじみ藤島健司(下條アトム)の主宰する人形劇団「糸使い」の劇団員・田中美鈴(白川和子)を強姦し、それに激怒した同じ劇団員の梶原太一(ベンガル)に殴打され命を落としたのだった。
岡田殺害については時効が成立していたが、梶原は岡田の白骨遺体が発見されたことで怯え、岡田を父に持つ美鈴の息子・田中健太(石母田史朗)が岡田に見えて、ついには殺害しようとしてしまう。
梶原に首を絞められた健太は、苦し紛れに近くにあった石で梶原の頭部を強打、死に至らしめてしまう。
逮捕を恐れた健太はSNSで藤島を現場に呼び出し、罪を着せようとした。
で、岡田の“ろくでなし”ぶりに怒りを感じたが、それよりも、今話をホラー仕立てにしたのに“もやもや”っとした。
右京がオカルト好きなので、“あり”なのかもしれないが、ドラマ序盤で「白骨死体の声を聴いたような気がする」と言わせ、
「なんだかこの事件、岡田茂雄の亡霊が引き起こしたような気がしません?
自分の息子を人形のように操って復讐劇を遂げたように」……冠城
「藤島は人形を操り、岡田は人間を操る」(←吉澤の表現)……右京
と語り、藤島……《人形を操る男》、岡田……《人を操る男》を対比・強調させ、さらに、哀しみを人形を操って表現する藤島の背後にある鏡に、藤島と美鈴を見つめる岡田が映り込んでいた(岡田は人形を見ていたのかもしれない)。
右京は鏡の中の岡田に気づいたような感じだったが、冠城には見えなかったようだ。
『世にも奇妙な物語』なら奇麗な落ちかもしれないが、この岡田、生存中は多くの人間を不幸にし、父親の自覚がないとはいえ(美鈴が自分の子を身ごもったかどうかの段階で殺されてしまった)、実の息子に殺人を犯させてしまった。まさにkiriyさんが表現した「死んでもなお、ろくでなし」、「悪霊」である。
《人形を操る男》と《人を操る男》を対比させ、ホラー的要素を強調したラストシーン……ドラマとしては評価できるラストシーンかもしれないが、こんな“ろくでなし”の仕業を右京たちが受け入れたように会話するというのは、どうなのか?これでいいのか?というのが一番の“もやもや”である。
もやもや の正体 その2「人形劇団「糸使い」の3人と健太の人生」
美鈴
生むかどうか悩んだが、健太を出産し、シングルマザーとして健太を育てた。
「自分の中に宿った命まで殺すことはできなかった。生まれてくる子に罪はない。健太の父親は藤島君と梶原君。三人でそう話し合って……なんで…どこまで苦しめれば気が済むのぉ?」
三人で育てるという決意だったが、2度も刑務所に入った健太を見捨ててしまった。
「今、息子の話はどうでもいいでしょうっ」
藤島が警察に連れていかれた後、息子のことを訊ねる右京に対しての言葉が、美鈴の心情を表していた。
藤島
人形劇団を主宰し続けた。
メンバーは徐々に去っていき、梶原も家業のため辞め、劇団は美鈴と二人きりとなったが、現在も継続させていた。腕を痛めており、辞め時かも。
梶原
家業(通運業)を継ぐ為、劇団をやめた。事業を成功させ、劇団を資金援助していた。
仕事面では成功したが、岡田を殺してしまった事実と罪の意識を抱えており、その罪の元凶である岡田の息子の父親代わりをするのは心が休まらなかっただろう。
岡田の白骨が発見されて、その心の負担が爆発してしまった。
この3人の男女関係は明かされなかったが、人形劇というつながりの他に、岡田殺害の秘密を持つ仲間という関係だったのだろう。
美鈴と藤島の間には恋愛感情があったのかもしれないが、殺害という秘密を共有しているので、その関係を崩すことはできなかったのだろう。特に、梶原は殺害の事実と罪の意識を抱えているのだから、美鈴と藤島が一緒になるということは考えてはいけなかったのだろう。
ミステリー性を犠牲にした今回の人間ドラマ。オカルトを重視しないで3人の人間関係を描く筋もあり、私はこちらの方に関心がある。
藤島と美鈴訳の下條アトムさんと白川和子さんが、深い演技をしていた。それゆえ、ホラーに走ったのは私は残念。
健太
シングルマザーの美鈴に育てられ、藤島と梶原が父親代わり。
普通ではない家庭環境で中学からグレて、大人になってからは窃盗と詐欺で刑務所に2度入る。
やり直そうと思い、藤島と一緒に梶原に頼み、運転手として雇ってもらった。
岡田の亡霊におびえる梶原に殺されかけ、身を守るために梶原を殺害してしまった
父・岡田についてどのくらい知っていたのかは不明。
グレたのは、父親がいないせいなのか、その事情を知らされなかったせいなのかは分からないが、もしかすると、美鈴と藤島が劇団運営に夢中になっていたせいなのかもしれない。
そして、今回、訳も分からず、梶原に恐れられ、クビを通告され、挙句の果てに、殺されかけるという不幸な状況。
尺の関係で人間関係すべてを描くのは不可能なのだろうが、3人の男女関係と同様、ほぼ省かれたのは残念。
もやもや ではないが、ミステリー度の低さが不満
白骨死体、梶原の死の真相は見当がついた方が多かったのではないだろうか?
人間ドラマを重視すれば、ミステリー性を犠牲にしなければならないのが、1時間枠の宿命で仕方がないのかもしれないが、右京の推理などを期待するものとしては残念。
唯一のキーポイント(売り所)は「亡霊が見える」「亡霊に見える」の意味するものの違いだが、これもミステリーファンなら容易に想像がついてしまったのではないだろうか?
【その他の感想】
・特命係が当時の状況を聞いた過激派グループ幹部・吉澤を演じた菅野久夫さんがいい味を出していた
・岡田の息子・健太を演じた石母田史朗が若く見えたので、岡田の息子には思え難かった。
実年齢は47歳なので、48歳前後という設定にほぼ合っている。
グレたことがあるという設定にも合致した風貌かもしれない
・事件当日、岡田を野放しにした藤島と梶原は迂闊すぎ
【ストーリー】番組サイトより
解明困難な時効事件に挑む特命係
50年前の呪いが新たな悲劇を生む!?
大学構内の地中から白骨死体が発見された。死後50年近くたっている時効事件のため、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が捜査を押しつけられる。DNA鑑定の結果、白骨は1970年代に学生運動をしていた岡田という過激派の幹部であると判明。当時の仲間によると、岡田はカリスマ指導者で、人心を操る天才だったという。
そんな中、梶原(ベンガル)という物流大手社長の遺体が発見される。運転手によると、梶原は最近なぜか、情緒不安定になっていたというが…!?
いっぽう右京と亘は、岡田と親交が深かった藤島(下條アトム)という男性を訪問するが、何も知らないと語る。ところが、そこに捜査一課が現れ、藤島に任意同行を求める。梶原の携帯に、事件当日、藤島を呼び出すメールが残っていたという。
ふたつの事件に関連があると知った右京と亘は、藤島の連行にショックを受ける美鈴(白川和子)という女性を見掛け、話を聞くが…!?
半世紀前の事件と現代の殺人に共通点が
ふたつの事件にかかわる男性の正体は?
特命係が時を超えた“亡霊”の正体に迫る!
ゲスト:下條アトム
脚本:瀧本智行
監督:守下敏行
第2話「復活~死者の反撃」
第3話「復活~最終決戦」
第4話「贈る言葉」
第5話「光射す」
第6話「マイルール」
第7話「かわおとこ」
モヤモヤ感がいっぱい
視聴後モヤモヤ感が残ったが、いろいろ忙しくて記事を書けずに、モヤモヤを胸に抱えたまま過ごしていたが、私が愛読している『森の中の一本の木』のkiriyさんが「相棒20 第8話「操り人形」の記事で晴らしてくださっていました。
もう、そのまま、拙ブログにkiriyさんの記事を貼り付けて終わってしまいたいくらい、モヤモヤ感の正体を記されていました。
で、今回の記事ですが、私の心のまま書こうとは思いますが、kiriyさんの記事と似通ってしまいそうです。パクリと思われてしまうかもしれません。結果的にそう指摘されても仕方がないと覚悟して、書いてアップするのも一策ですが、どうにも、筆が進みません(“筆が進む”という表現はおこがましいですね)。
そこで、「こういう状況(上記のような状況)です。モヤモヤ感が一致して、似たような内容の記事になりますが、ご容赦ください」というメッセージを送りました。(kiriyさんはそういう事については受容してくださるお人柄だとは思いましたが、私の精神衛生のためということもあります)
ドキドキしながら返事を待っていると……
「ブログの件ですが、どうぞ英さんのおっしゃるとおりにしてくださって、O.Kです。
本来なら、内容が似通っても感想なので、お気遣いは不必要で良いのではないかと思うのですが、「パクリ」と思われてはお嫌だと思うので、そこはご自由にしてくださいね。
寧ろ誠意ある対応、ありがとうございます」
というお返事をいただきました。
というわけで、気がかりが解消したので、取り掛かりますが……視聴の記憶があやふやになってきているぞ……
それに、kiriyさんの承諾を取るという行為をしてしまったので、プレッシャーが……
もやもや の正体 その1「死んでもなお、ろくでなし」
あまりにもピッタリなkiriyさんの表現だったので、さっそく借用しました。
大学構内で発見された白骨死体は学生運動の過激派の幹部の岡田茂雄(名村辰)だった。
この岡田は、「惚れ惚れする弁舌で多くの学生を魅了し味方に引き込んだ」という(同過激派グループ幹部・吉澤(菅野久夫)の言)
しかし、“英雄、色を好む”と嘯(うそぶ)き、手当たり次第に女性に手を出していたらしく(無理やりも多数あったようだ)、「質(たち)の悪い英雄」だった(冠城の言)
そんな岡田は、失踪も敵対するセクトの仕業であろうと考えられていた。
実際は、岡田の幼なじみ藤島健司(下條アトム)の主宰する人形劇団「糸使い」の劇団員・田中美鈴(白川和子)を強姦し、それに激怒した同じ劇団員の梶原太一(ベンガル)に殴打され命を落としたのだった。
岡田殺害については時効が成立していたが、梶原は岡田の白骨遺体が発見されたことで怯え、岡田を父に持つ美鈴の息子・田中健太(石母田史朗)が岡田に見えて、ついには殺害しようとしてしまう。
梶原に首を絞められた健太は、苦し紛れに近くにあった石で梶原の頭部を強打、死に至らしめてしまう。
逮捕を恐れた健太はSNSで藤島を現場に呼び出し、罪を着せようとした。
で、岡田の“ろくでなし”ぶりに怒りを感じたが、それよりも、今話をホラー仕立てにしたのに“もやもや”っとした。
右京がオカルト好きなので、“あり”なのかもしれないが、ドラマ序盤で「白骨死体の声を聴いたような気がする」と言わせ、
「なんだかこの事件、岡田茂雄の亡霊が引き起こしたような気がしません?
自分の息子を人形のように操って復讐劇を遂げたように」……冠城
「藤島は人形を操り、岡田は人間を操る」(←吉澤の表現)……右京
と語り、藤島……《人形を操る男》、岡田……《人を操る男》を対比・強調させ、さらに、哀しみを人形を操って表現する藤島の背後にある鏡に、藤島と美鈴を見つめる岡田が映り込んでいた(岡田は人形を見ていたのかもしれない)。
右京は鏡の中の岡田に気づいたような感じだったが、冠城には見えなかったようだ。
『世にも奇妙な物語』なら奇麗な落ちかもしれないが、この岡田、生存中は多くの人間を不幸にし、父親の自覚がないとはいえ(美鈴が自分の子を身ごもったかどうかの段階で殺されてしまった)、実の息子に殺人を犯させてしまった。まさにkiriyさんが表現した「死んでもなお、ろくでなし」、「悪霊」である。
《人形を操る男》と《人を操る男》を対比させ、ホラー的要素を強調したラストシーン……ドラマとしては評価できるラストシーンかもしれないが、こんな“ろくでなし”の仕業を右京たちが受け入れたように会話するというのは、どうなのか?これでいいのか?というのが一番の“もやもや”である。
もやもや の正体 その2「人形劇団「糸使い」の3人と健太の人生」
美鈴
生むかどうか悩んだが、健太を出産し、シングルマザーとして健太を育てた。
「自分の中に宿った命まで殺すことはできなかった。生まれてくる子に罪はない。健太の父親は藤島君と梶原君。三人でそう話し合って……なんで…どこまで苦しめれば気が済むのぉ?」
三人で育てるという決意だったが、2度も刑務所に入った健太を見捨ててしまった。
「今、息子の話はどうでもいいでしょうっ」
藤島が警察に連れていかれた後、息子のことを訊ねる右京に対しての言葉が、美鈴の心情を表していた。
藤島
人形劇団を主宰し続けた。
メンバーは徐々に去っていき、梶原も家業のため辞め、劇団は美鈴と二人きりとなったが、現在も継続させていた。腕を痛めており、辞め時かも。
梶原
家業(通運業)を継ぐ為、劇団をやめた。事業を成功させ、劇団を資金援助していた。
仕事面では成功したが、岡田を殺してしまった事実と罪の意識を抱えており、その罪の元凶である岡田の息子の父親代わりをするのは心が休まらなかっただろう。
岡田の白骨が発見されて、その心の負担が爆発してしまった。
この3人の男女関係は明かされなかったが、人形劇というつながりの他に、岡田殺害の秘密を持つ仲間という関係だったのだろう。
美鈴と藤島の間には恋愛感情があったのかもしれないが、殺害という秘密を共有しているので、その関係を崩すことはできなかったのだろう。特に、梶原は殺害の事実と罪の意識を抱えているのだから、美鈴と藤島が一緒になるということは考えてはいけなかったのだろう。
ミステリー性を犠牲にした今回の人間ドラマ。オカルトを重視しないで3人の人間関係を描く筋もあり、私はこちらの方に関心がある。
藤島と美鈴訳の下條アトムさんと白川和子さんが、深い演技をしていた。それゆえ、ホラーに走ったのは私は残念。
健太
シングルマザーの美鈴に育てられ、藤島と梶原が父親代わり。
普通ではない家庭環境で中学からグレて、大人になってからは窃盗と詐欺で刑務所に2度入る。
やり直そうと思い、藤島と一緒に梶原に頼み、運転手として雇ってもらった。
岡田の亡霊におびえる梶原に殺されかけ、身を守るために梶原を殺害してしまった
父・岡田についてどのくらい知っていたのかは不明。
グレたのは、父親がいないせいなのか、その事情を知らされなかったせいなのかは分からないが、もしかすると、美鈴と藤島が劇団運営に夢中になっていたせいなのかもしれない。
そして、今回、訳も分からず、梶原に恐れられ、クビを通告され、挙句の果てに、殺されかけるという不幸な状況。
尺の関係で人間関係すべてを描くのは不可能なのだろうが、3人の男女関係と同様、ほぼ省かれたのは残念。
もやもや ではないが、ミステリー度の低さが不満
白骨死体、梶原の死の真相は見当がついた方が多かったのではないだろうか?
人間ドラマを重視すれば、ミステリー性を犠牲にしなければならないのが、1時間枠の宿命で仕方がないのかもしれないが、右京の推理などを期待するものとしては残念。
唯一のキーポイント(売り所)は「亡霊が見える」「亡霊に見える」の意味するものの違いだが、これもミステリーファンなら容易に想像がついてしまったのではないだろうか?
【その他の感想】
・特命係が当時の状況を聞いた過激派グループ幹部・吉澤を演じた菅野久夫さんがいい味を出していた
・岡田の息子・健太を演じた石母田史朗が若く見えたので、岡田の息子には思え難かった。
実年齢は47歳なので、48歳前後という設定にほぼ合っている。
グレたことがあるという設定にも合致した風貌かもしれない
・事件当日、岡田を野放しにした藤島と梶原は迂闊すぎ
【ストーリー】番組サイトより
解明困難な時効事件に挑む特命係
50年前の呪いが新たな悲劇を生む!?
大学構内の地中から白骨死体が発見された。死後50年近くたっている時効事件のため、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が捜査を押しつけられる。DNA鑑定の結果、白骨は1970年代に学生運動をしていた岡田という過激派の幹部であると判明。当時の仲間によると、岡田はカリスマ指導者で、人心を操る天才だったという。
そんな中、梶原(ベンガル)という物流大手社長の遺体が発見される。運転手によると、梶原は最近なぜか、情緒不安定になっていたというが…!?
いっぽう右京と亘は、岡田と親交が深かった藤島(下條アトム)という男性を訪問するが、何も知らないと語る。ところが、そこに捜査一課が現れ、藤島に任意同行を求める。梶原の携帯に、事件当日、藤島を呼び出すメールが残っていたという。
ふたつの事件に関連があると知った右京と亘は、藤島の連行にショックを受ける美鈴(白川和子)という女性を見掛け、話を聞くが…!?
半世紀前の事件と現代の殺人に共通点が
ふたつの事件にかかわる男性の正体は?
特命係が時を超えた“亡霊”の正体に迫る!
ゲスト:下條アトム
脚本:瀧本智行
監督:守下敏行
今回の話、私はそれほど嫌いではなかったのですが、確かにミステリーとしては今ひとつで、私も早い段階で真相が予想できてしまいました。
オカルト仕立てについては、好みの問題になると思うのですが、ストーリー上必要だったかと問われれば、なくても十分成立したと思います。
それはそうと、冠城ってオカルトが大の苦手だったはずですが、今回さほど怖がっているようには見えませんでしたね。脚本家の顔触れが変わったせいか、最近はそのあたりの設定が徹底されていないように思います。
やはり今シーズンは低調ですね。
>今回の話、私はそれほど嫌いではなかったのですが、確かにミステリーとしては今ひとつ
>オカルト仕立てについては、好みの問題になると思うのですが、ストーリー上必要だったかと問われれば、なくても十分成立したと思います。
ええ、ドラマとしては面白い部類に入るのでしょうが、何となく『相棒』のテイストとは違う気がします(確かに、右京はオカルト好きなのですが)
>冠城ってオカルトが大の苦手だったはずですが
ええ、確かそうでしたよね。
それに、登場したての頃は、格闘は苦手だったはずで、どんどん弱点がなくなってきているような気がします。