第1話「復活~口封じの死」
第2話「復活~死者の反撃」
第3話「復活~最終決戦」
第4話「贈る言葉」
第5話「光射す」
第6話「マイルール」
幾つかの事象が、一つにつながる……ミステリーや刑事ドラマの一つのパターンで、今回、右京自信が語ってくれていた……
・黒くて背の高い“かわおとこ”(妖怪)
・釣り用の靴跡
・(現場に落ちていた)採水ボトルのキャップ
・魚の異常死
・水死した荻野
………これらが一つの繋がって、結論にたどり着く……
《補足要素として》
・荻野の水死、悠太(晴瑠)の水難事故、食堂のおばさんの“かわおとこ”の目撃(おばさんは妖怪とは思っていなかった)がすべて15日だった
・笹沼ガラスも工程で使用した水を浄水化していた
・笹沼ガラスの貯水タンクの破損事故があった(←後で判明)
【真相・第一段階】
・悠太の姉の百花(米村莉子)は、水質調査をしていた姿(荻野or高部)を“かわおとこ”だと思った
・川魚の異常死は笹沼ガラスの貯水タンクの破損事故が原因かもしれないと考えた荻野が水質調査の為の採水を行っていたが、足を滑らせ転倒、溺死(と思われていた)
・荻野の調査を受け継いだ高部(佐藤貴史)が水質調査を行っていたのを悠太が目撃、“かわおとこ”だと思い、追跡し、溺れる
【真相・第二段階】
・荻野もピン打ち靴を履いていたことが判明し、単なる事故ではないと推察
・防犯カメラの映像より、荻野の水死した頃に現場の川付近に社長がいたことが判明
・採水現場で社長(三波豊和)と揉め、もみ合いとなり、荻野が転倒、頭部を強打。更に、社長が荻野の顔を水中に押し付け溺死させた
・水質調査のデータと荻野の解剖データより、実際はもっと上流で死亡していたことが判明……荻野の誠実な気持ちの調査データが真相を明らかにした
・社長の車から荻野の血液が採取された
こういういくつかの事象が繋がり、真相が明らかになっていくという展開は好きなのだが、
如何せん、百花が“かわおとこ”の存在を主張するのが、不自然すぎて、ストーリーを楽しめなかった
【百花が“かわおとこ”の存在を主張したの理由】
・《悠太の水難事故の時、悠太の面倒を見るのが嫌で「宿題があるから」と嘘をついて、母親に押し付けた》という自責の念
・悠太が溺れたのは目を離したせいだというバッシングから庇うため(“かわおとこ”の仕業にすれば、母親への風当たりも弱くなると考えた)
上記の理由があったが、やはり、百花が“かわおとこ”の存在を主張するのは不自然だった
百花以外の【いくつかの後悔】
高野
・荻野の誠実な気持ち・行為を自分が後押しすれば、荻野は死なずに済んだかもしれない
・悠太に目撃されて、その場から逃げるように立ち去ってしまった。母親の悠太を呼ぶ声が聞こえたので、大丈夫だろうと思ったが、溺れてしまった。あのとき、ちゃんと悠太に対応していればと……
見られたくない採水の様子を、見知らぬ子どもから「“かわおとこ”だあ~」と叫ばれたら、逃げだしたくなるだろう。
子供を呼ぶ母親の声もきいたのだから、なおさらであろう。
悠太の母親・千夏(黒坂真美)
子どもふたりを育てていたが、川辺の気持ち良さでウトウト…熟睡?してしまい、その間、悠太が溺れてしまった
育児に疲れていたという事情はあるが、やはり、罪と言うか、後悔は大きい
高野は「子どもを呼ぶ母親の声を聴いた」というので、ほんの少しの時間だけ気づくのが遅れたと考えられる。
で、問題に感じたのは……
百花が採水現場を目撃し、“かわおとこ”と思い、それを悠太に話した。
悠太が“かわおとこ”(実は高野)を追いかけ、川に入っていくのだから、よほど、好奇心をくすぐるような話しぶりだったのだろう。
そんな状況が想像できるが、この点も、今回、不自然に感じた
(重箱の隅をつつくようなことを言ってしまい、申し訳ありません)
桃花と悠太の父親は、モモかと揉めていたが、このシーンは桃花と特命係を出会わせるためだけのシーン。
悠太が危篤なのに、この父親は心配して見に来ることもなかったなあ!
【ストーリー】番組サイトより
被害者家族に向けられる非情な声
事故多発の川に潜む妖怪の正体は!?
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、小学生の女の子が若い男に、「どこに隠したの! 早く返してよ!」と詰め寄っているところに居合わせる。見かねて割って入ったところ、2人は親権を失った父親と、娘であることが判明。事情を尋ねようとするが、女の子は理由も語らず、走り去ってしまう。
翌日、川で行方不明になっていた男の子が、意識不明の重体で発見されたというニュースが流れる。右京たちは、SNSにさらされている家族写真に、昨日の女の子が写っていることに気づく。写真は、少年の母親である千夏(黒坂真美)を糺弾するため、ネット民が無断で載せたものらしい。
昨日出会った少女・百花(米村莉子)が言っていた「返してよ!」という言葉から、不穏な気配を察した右京と亘は、独自に周辺を調べ始める。すると、問題の川では、近くの工場に勤める若い男性が、溺死する事故が起きていた。さらに、再会した百花から話を聞くと、いまだ意識が戻らない弟は、“かわおとこ”という妖怪に連れ去られたのだと主張し…!?
少年を溺れさせたのは川に潜む謎の生物!?
同じ場所で発生した溺死事件との関係は?
特命係が妖怪ハンターとなり超常現象に迫る!
ゲスト:黒坂真美 米村莉子
脚本:山本むつみ
監督:守下敏行
第2話「復活~死者の反撃」
第3話「復活~最終決戦」
第4話「贈る言葉」
第5話「光射す」
第6話「マイルール」
幾つかの事象が、一つにつながる……ミステリーや刑事ドラマの一つのパターンで、今回、右京自信が語ってくれていた……
・黒くて背の高い“かわおとこ”(妖怪)
・釣り用の靴跡
・(現場に落ちていた)採水ボトルのキャップ
・魚の異常死
・水死した荻野
………これらが一つの繋がって、結論にたどり着く……
《補足要素として》
・荻野の水死、悠太(晴瑠)の水難事故、食堂のおばさんの“かわおとこ”の目撃(おばさんは妖怪とは思っていなかった)がすべて15日だった
・笹沼ガラスも工程で使用した水を浄水化していた
・笹沼ガラスの貯水タンクの破損事故があった(←後で判明)
【真相・第一段階】
・悠太の姉の百花(米村莉子)は、水質調査をしていた姿(荻野or高部)を“かわおとこ”だと思った
・川魚の異常死は笹沼ガラスの貯水タンクの破損事故が原因かもしれないと考えた荻野が水質調査の為の採水を行っていたが、足を滑らせ転倒、溺死(と思われていた)
・荻野の調査を受け継いだ高部(佐藤貴史)が水質調査を行っていたのを悠太が目撃、“かわおとこ”だと思い、追跡し、溺れる
【真相・第二段階】
・荻野もピン打ち靴を履いていたことが判明し、単なる事故ではないと推察
・防犯カメラの映像より、荻野の水死した頃に現場の川付近に社長がいたことが判明
・採水現場で社長(三波豊和)と揉め、もみ合いとなり、荻野が転倒、頭部を強打。更に、社長が荻野の顔を水中に押し付け溺死させた
・水質調査のデータと荻野の解剖データより、実際はもっと上流で死亡していたことが判明……荻野の誠実な気持ちの調査データが真相を明らかにした
・社長の車から荻野の血液が採取された
こういういくつかの事象が繋がり、真相が明らかになっていくという展開は好きなのだが、
如何せん、百花が“かわおとこ”の存在を主張するのが、不自然すぎて、ストーリーを楽しめなかった
【百花が“かわおとこ”の存在を主張したの理由】
・《悠太の水難事故の時、悠太の面倒を見るのが嫌で「宿題があるから」と嘘をついて、母親に押し付けた》という自責の念
・悠太が溺れたのは目を離したせいだというバッシングから庇うため(“かわおとこ”の仕業にすれば、母親への風当たりも弱くなると考えた)
上記の理由があったが、やはり、百花が“かわおとこ”の存在を主張するのは不自然だった
百花以外の【いくつかの後悔】
高野
・荻野の誠実な気持ち・行為を自分が後押しすれば、荻野は死なずに済んだかもしれない
・悠太に目撃されて、その場から逃げるように立ち去ってしまった。母親の悠太を呼ぶ声が聞こえたので、大丈夫だろうと思ったが、溺れてしまった。あのとき、ちゃんと悠太に対応していればと……
見られたくない採水の様子を、見知らぬ子どもから「“かわおとこ”だあ~」と叫ばれたら、逃げだしたくなるだろう。
子供を呼ぶ母親の声もきいたのだから、なおさらであろう。
悠太の母親・千夏(黒坂真美)
子どもふたりを育てていたが、川辺の気持ち良さでウトウト…熟睡?してしまい、その間、悠太が溺れてしまった
育児に疲れていたという事情はあるが、やはり、罪と言うか、後悔は大きい
高野は「子どもを呼ぶ母親の声を聴いた」というので、ほんの少しの時間だけ気づくのが遅れたと考えられる。
で、問題に感じたのは……
百花が採水現場を目撃し、“かわおとこ”と思い、それを悠太に話した。
悠太が“かわおとこ”(実は高野)を追いかけ、川に入っていくのだから、よほど、好奇心をくすぐるような話しぶりだったのだろう。
そんな状況が想像できるが、この点も、今回、不自然に感じた
(重箱の隅をつつくようなことを言ってしまい、申し訳ありません)
桃花と悠太の父親は、モモかと揉めていたが、このシーンは桃花と特命係を出会わせるためだけのシーン。
悠太が危篤なのに、この父親は心配して見に来ることもなかったなあ!
【ストーリー】番組サイトより
被害者家族に向けられる非情な声
事故多発の川に潜む妖怪の正体は!?
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、小学生の女の子が若い男に、「どこに隠したの! 早く返してよ!」と詰め寄っているところに居合わせる。見かねて割って入ったところ、2人は親権を失った父親と、娘であることが判明。事情を尋ねようとするが、女の子は理由も語らず、走り去ってしまう。
翌日、川で行方不明になっていた男の子が、意識不明の重体で発見されたというニュースが流れる。右京たちは、SNSにさらされている家族写真に、昨日の女の子が写っていることに気づく。写真は、少年の母親である千夏(黒坂真美)を糺弾するため、ネット民が無断で載せたものらしい。
昨日出会った少女・百花(米村莉子)が言っていた「返してよ!」という言葉から、不穏な気配を察した右京と亘は、独自に周辺を調べ始める。すると、問題の川では、近くの工場に勤める若い男性が、溺死する事故が起きていた。さらに、再会した百花から話を聞くと、いまだ意識が戻らない弟は、“かわおとこ”という妖怪に連れ去られたのだと主張し…!?
少年を溺れさせたのは川に潜む謎の生物!?
同じ場所で発生した溺死事件との関係は?
特命係が妖怪ハンターとなり超常現象に迫る!
ゲスト:黒坂真美 米村莉子
脚本:山本むつみ
監督:守下敏行
みんなが自分の間違いや足りなかったことを認めて、
「ごめんなさい」と言う所ですよね。
こんなふうにみんなが「ごめんなさい」と言えるようになったら、社会はすこし良くなるような気がしています。
ハートウォーミングで、山本むつみさんらしい脚本だとも思いました。
>こんなふうにみんなが「ごめんなさい」と言えるようになったら、社会はすこし良くなるような気がしています。
ええ、そうですね。
私も、政策や政治家たちへの不平や不満ばかり述べていますが、ひとりひとりが優しくなれば社会は良くなりますよね。
>ハートウォーミングで、山本むつみさんらしい脚本だとも思いました。
ええ、山本むつみ氏は社会ドラマや心情ドラマは得意ですね。
ただし、ミステリーについては疑問に思うことが多いです。正直、相棒の脚本家としての私の評価はかなり低いです(ごめんなさい)。酷評している記事が多いです。
こう書くと一方方向のコメントになってしまうので、次の記事を紹介させていただきます。
season14 第16話「右京の同級生」
https://blog.goo.ne.jp/ei666/e/08627297756e1845f2d71e7d9631a2c7
今回のエピソード、悪くなかったと思いました。途中までは神森氏か滝本氏と思っていましたが、山本むつみ氏でした。
いくつかの謎が提示され、一つずつ解明していくことによって浮かび上がる真相、という展開は太田愛氏っぽいとも思いました。
そういえば、太田氏は2シーズン前の『突破口』以来ご無沙汰ですね。1シーズンに1作でもいいから太田氏の作品が見たいです。
『右京の同級生』は、私も好きなエピソードです。冠城シリーズのベスト5を選ぶなら確実に入ります。
>いくつかの謎が提示され、一つずつ解明していくことによって浮かび上がる真相、という展開は太田愛氏っぽいとも思いました。
同感です。
本文でも書いたように、ひとつずつ謎が解明されて真相が浮かび上がるという構図は好きです。でも、解明される前から、なんとなく真相が見えてしまっている点が残念です。
あと、やはり少女がかわおとこを主張することに、違和感が……。少女が後悔から発した行為だとは理解できるのですが。
>1シーズンに1作でもいいから太田氏の作品が見たいです。
同感です。