英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その148「宮崎県知事…悪手は2度続けるな」

2023-01-08 21:04:59 | 時事
将棋の大山康晴十五世名人の金言に
「悪手は2度続けるな」がある

 悪手を指せば、当然形勢を損ねる。なので、その悪手を続ければ、更に悪くなり、挽回困難な形勢に陥ってしまう。
 だから、至極当たり前のことを言っているだけに思える。

どういうことなのかと言うと……
 一度目の悪手は、確かに《しまったな》とか《あの手の方がよかった》とかいう程度のもので、実は、冷静に局面を分析し、さらに、心を建て直せば、充分挽回できるケースが多い。
 ところが、《しまった》と思い、そして、そのマイナスを取り返そうとする気持ちばかりが大きくなって、指した手が大悪手で、致命傷になってしまうことが多いのである。

 今回の宮崎県知事の失敗で、大山名人の言葉を思い出してしまった。

NHK NWES WEB 2023年1月6日 1時49分   より引用】
「コロナ感染 宮崎県知事 のどの痛みも初詣 県 事実と異なる発表」
 新型コロナへの感染が確認された宮崎県の河野知事が年末にのどに痛みがあった中で、元日に初詣に出かけていたことがわかりました。一方、県は知事の元日の動静について「当日は公舎などで過ごした」と事実と異なる発表をしていました。
 先月25日に4回目の当選を果たした宮崎県の河野知事は今月2日に発熱し、新型コロナウイルスの抗原検査キットで調べたところ、陽性が確認されています。
 県によりますと河野知事はのどの痛みを感じていた先月31日に複数の神社を参拝し、元日には初詣にも出かけていたということです。
 県内では先月から新型コロナの感染が再び急拡大しているため、県は「医療非常事態宣言」を独自に発令するとともに、体調に異変がある場合、外出を控えるよう県民に求め、知事自身も会見で協力を呼びかけていました。】


 この記事を読んだのは1月6日で、その後、いろいろ書く記事が続発して、少し間が空いてしまった。
 この後、地元紙に「初詣に行ったことを記事にしないでほしい」という要請(依頼?)をしたらしい。(地元紙は拒否)

 確かに、体調に異変がある場合、外出を控えるよう県民に呼び掛けていたのに、自分がそれを守らなかったというのは、大いに責められる行為である。
 しかし、《“元日は公舎で過ごした”と発表》したことや《地元紙に記事にしないでと要請》したことは、更なる失敗(知事本人の行為でなく、周囲の手配かもしれないが)

 責められるのを覚悟で、「体調の異変を自覚していたのに、初詣に出かけていました。自粛を呼びかける立場にいながら、それを自ら破ってしまい、大変申し訳ありませんでした」と謝るべきだった。

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