(今週も簡単に……というか、特に書くべきものなしと思いましたが……)
今話は、完全に覚馬が主役だった。
いえ、毎話毎話、主人公(ヒロイン)が主役特権を行使して出しゃばってくるよりは、話がスムーズになってよい。
大河ドラマのように人の一生を約50回掛けて描く長編は、歴史物の場合、女性が主人公だと歴史的や社会的事件に絡む濃度が薄いので、向いていないように感じる。
今年の場合、覚馬の方が向いていると思うが、前半部分の会津戦争への絡みが少ないので難しいのかもしれないが、それを尚之助が補うようにすればよい。
今話のテーマの一つ、「自由民権運動」「新聞による世論に力」を題材にしたいのなら、覚馬が主役の方が描きやすい。
ただ、今回、世論によって国会の開設に動かざるを得なかったとなっていたが、日本が列国から近代化がなされたと認められ、不平等条約の改正を果たしたい政府としても、国会開設は必須の課題だったはずである。
覚馬 VS 槇村 最終ラウンド
「覚馬vs槇村」と銘打つほど、槇村の人間性に厚みがなかったのが残念。
「刺し違えて、痛み分けで終わらせるつもりか。やはり策士やのう、先生」
覚馬が「痛み分け」、「刺し違え」という形にしてあげただけで、槇村に花を持たせたという点で「策士」だと言える。
「この10年、わしゃあ、あんたを使うちょるつもりじゃった。じゃが、使われとったんはわしの方かもしれん」
ようやく気がついたのか。おそらく、周囲の者は皆そう思っていて、槇村だけ気がついていなかっただけだと思うぞ。
みねの結婚 ~覚馬・みね親子~
「どこまでもついでいけ。
何があっても離れんじゃねえぞ」
「…んだげんじょ、どうしても困ったら、そん時は大声を出して呼べ。
お父っつまぁが助けに行く」
密偵を追い払った際、みねに掛けた言葉を回収。
あのシーンは不自然なエピソードだと思ったが、≪やられた、うまい!≫
今回は、みねの結婚と、この覚馬とみねの心の引っかかり(母・うらとの別れ)が融解したエピソードで、この親子にとっては大きな出来事であるが、ここ数回、いろんな出来事を、断片的に列挙しているだけのように思える。
昨年の『平清盛』のように人間感情のドロドロした濃厚さが懐かしい。
突っ込みどころ満載ではあるが、言いたいことがよく伝わる『ダンダリン』の方が、ドラマを観た気がする。
【ストーリー】番組サイトより
板垣退助(加藤雅也)たちの自由民権運動が勢いを増すなか、覚馬(西島秀俊)ら京都府議会は、新聞を使って世論を動かし、槇村(嶋政宏)の横暴な府政に攻撃を仕掛けていた。
そんなある日、今治で伝道に励む同志社卒業生の伊勢時雄(黄川田将也)は、かねてから心を通わせていた覚馬の娘・みね(三根梓)に結婚を申し込む。母・うら(長谷川京子)のために婿をとって山本家を継がねばと思っていたみねは、すぐに結婚を許した覚馬に激怒。八重(綾瀬はるか)は、みねを心配して言葉を掛ける。その後、覚馬と和解したみねは、時雄と共に新たな人生を歩んでいく決意をする。
今話は、完全に覚馬が主役だった。
いえ、毎話毎話、主人公(ヒロイン)が主役特権を行使して出しゃばってくるよりは、話がスムーズになってよい。
大河ドラマのように人の一生を約50回掛けて描く長編は、歴史物の場合、女性が主人公だと歴史的や社会的事件に絡む濃度が薄いので、向いていないように感じる。
今年の場合、覚馬の方が向いていると思うが、前半部分の会津戦争への絡みが少ないので難しいのかもしれないが、それを尚之助が補うようにすればよい。
今話のテーマの一つ、「自由民権運動」「新聞による世論に力」を題材にしたいのなら、覚馬が主役の方が描きやすい。
ただ、今回、世論によって国会の開設に動かざるを得なかったとなっていたが、日本が列国から近代化がなされたと認められ、不平等条約の改正を果たしたい政府としても、国会開設は必須の課題だったはずである。
覚馬 VS 槇村 最終ラウンド
「覚馬vs槇村」と銘打つほど、槇村の人間性に厚みがなかったのが残念。
「刺し違えて、痛み分けで終わらせるつもりか。やはり策士やのう、先生」
覚馬が「痛み分け」、「刺し違え」という形にしてあげただけで、槇村に花を持たせたという点で「策士」だと言える。
「この10年、わしゃあ、あんたを使うちょるつもりじゃった。じゃが、使われとったんはわしの方かもしれん」
ようやく気がついたのか。おそらく、周囲の者は皆そう思っていて、槇村だけ気がついていなかっただけだと思うぞ。
みねの結婚 ~覚馬・みね親子~
「どこまでもついでいけ。
何があっても離れんじゃねえぞ」
「…んだげんじょ、どうしても困ったら、そん時は大声を出して呼べ。
お父っつまぁが助けに行く」
密偵を追い払った際、みねに掛けた言葉を回収。
あのシーンは不自然なエピソードだと思ったが、≪やられた、うまい!≫
今回は、みねの結婚と、この覚馬とみねの心の引っかかり(母・うらとの別れ)が融解したエピソードで、この親子にとっては大きな出来事であるが、ここ数回、いろんな出来事を、断片的に列挙しているだけのように思える。
昨年の『平清盛』のように人間感情のドロドロした濃厚さが懐かしい。
突っ込みどころ満載ではあるが、言いたいことがよく伝わる『ダンダリン』の方が、ドラマを観た気がする。
【ストーリー】番組サイトより
板垣退助(加藤雅也)たちの自由民権運動が勢いを増すなか、覚馬(西島秀俊)ら京都府議会は、新聞を使って世論を動かし、槇村(嶋政宏)の横暴な府政に攻撃を仕掛けていた。
そんなある日、今治で伝道に励む同志社卒業生の伊勢時雄(黄川田将也)は、かねてから心を通わせていた覚馬の娘・みね(三根梓)に結婚を申し込む。母・うら(長谷川京子)のために婿をとって山本家を継がねばと思っていたみねは、すぐに結婚を許した覚馬に激怒。八重(綾瀬はるか)は、みねを心配して言葉を掛ける。その後、覚馬と和解したみねは、時雄と共に新たな人生を歩んでいく決意をする。
いつも楽しく読んでいます。
ああっ、槇村・・・・。
おったらおったで鬱陶しいのに、
いなくなってしまうと思うと、
なんか寂しいです。
そして、みねの旦那さん・・・・・。
あんな所に手紙を忍ばせておいたら、
皆に読まれるでしょうに・・・・。
と、思うのですが、他に方法がなさそう。
とほほっ。
>あのシーンは不自然なエピソードだと思ったが、≪やられた、うまい!≫
ひさびさに、してやられました。
今回は八重さんがでしゃばってなかったので、
とっても普通に見ることができました。
良かったっ。
PS・「覚馬vs槇村」は、覚馬さんが
あまりにも格上すぎて・・・・。
まあ、槇村さんも、『出世欲』がなければ、
もう少し対等に戦えたでしょうなぁ~~~~。
(笑)
槇村の引き際だけは、『憑き物』が落ちたような
感じがして、なかなか良かったです。
>女性が主人公の大河ドラマ
やっぱ、50回近くになりますから、
日本だと北条政子さんクラスじゃないと、
耐えられないような気もします。(笑)
>あんな所に手紙を忍ばせておいたら、皆に読まれるでしょうに・・・・。
>と、思うのですが、他に方法がなさそう。
昔は大変ですね。
今は、別の意味で大変なのですが(ストーカーなど)。
>今回は八重さんがでしゃばってなかったので、
とっても普通に見ることができました。
>良かったっ。
主人公の選定を誤ると、出しゃばり主人公になってしまうようです(『天地人』『江』)。
>「覚馬vs槇村」は、覚馬さんが
>あまりにも格上すぎて・・・・。
ですよね。格が違いました(このドラマでは)。
>やっぱ、50回近くになりますから、
>日本だと北条政子さんクラスじゃないと、
>耐えられないような気もします。(笑)
ええ。
そう言えば、『平清盛』の終盤、杏が演じる政子は評判がよく、このまま、次年に突入すればよいのにという意見が多かったです。