王座戦は別記事を設けます。LPSAは記事を立てるかどうかは未定です。
NHK杯将棋トーナメント
渡辺竜王-広瀬七段
相穴熊戦で後手振り飛車穴熊の広瀬七段が完勝。
有利な分れから、穴熊戦の指し方、勝ち方を熟知している指し回しで、渡辺竜王に何もさせず、きっちり勝ち切った。
『将棋世界』で広瀬七段は「僕の考える振り飛車のアイデア」を連載中で、11月号は「穴熊編」第5回。ちょうど、この対局の戦型が題材になっていた。講座を書いたのが先か、対局が行われたのが先か、分からないが、講座で最善とされる手順で52手目まで進み、渡辺竜王が指した53手目の▲2三歩は「△5五馬▲2二歩成△同飛▲同飛成△同馬とさばき合いに応じる。以下▲4二飛なら△3二飛と打ってしのいでいる。香得で馬を作っているので後手まずまずだと思う」と記している。実戦も上記の順に進んでいる。
ちなみに、53手目の▲2三歩では▲3三歩成を最善手としており、以下△3三同桂▲3四歩△5五馬▲3三歩成△同馬▲5四桂△同銀▲同飛△4三馬▲5六飛△4四桂で、銀香交換の駒損だが、馬を作っており手番も握っている(飛車取りになっている)のでほぼ互角としている。(この順を感想戦でも検討していた。対局時点でこの順も研究範囲だったようだ)
対局が早く終了し、感想戦も17分もあり、しかも、検討する箇所も少なく、一通り終わってから、序盤を再度検討することとなり、いい所なしの将棋内容と相まって、渡辺竜王は非常に不機嫌そうであった。
中田宏八段-橋本八段
橋本八段の対局前のインタビュー、何かやるだろうと期待したが、「豊島ぁ、強いよね…」(佐藤紳哉六段考案)のパロディ・じぇじぇバージョンを発表。しかし、空振り気味。松尾七段も拾いにくく苦笑していた。
その失敗感を引きずったのか、後手早石田の作戦が悪かったのか、金が遊び駒となった分だけ、橋本八段苦戦に陥る。
しかし、4六にいた遊び気味の銀を5五に引き、6六への活用を見たのが秀逸で形勢を挽回。しかし、終盤、決め手を放ったかという角打ちに、守っただけのような飛車回りが実は詰めろ。これに気づかず、あえなく頓死(頓死と簡単に片づけられない局面だったが)。
橋本八段には、もっと勝ち進んでパフォーマンスを見せてほしかった。
その他としては
先崎八段の解説は、対局者の読みについていけないように感じた。特に、受けの手が見えないのと、瞬時に詰みが読み切れない。指し手の広角視野も狭い。矢内女流の方が広い。矢内さんは大盤で対局したら、下手な男性棋士より強い気がする。
A級順位戦
昨年土を付けられた三浦九段に△8六飛と鮮やかな決め手を放ち快勝。この局面も、記事に取り上げたいが、なかなか書く余裕がない。
返す刀で、4回戦の渡辺竜王戦も完勝。羽生三冠は横歩取り戦は特に強いなあ。
これで4連勝。1敗は行方八段(2勝1敗)のみ。名人位挑戦に大きく近づいた。渡辺竜王は不調か?竜王戦が少し心配になった。
羽生三冠の過密日程
毎年のことであるが、この時期、やはり過密日程になった。
4月3局、5月5局、6月3局、7月8局、8月3局、9月5局、10月14日までで4局、今後少なくとも10月中に3局予定されている。
特に10月に入っては過密度が増している。2日・王座戦第3局(横浜)、6日・JT日本シリーズ(名古屋)、8日・王座戦第4局(新潟県)、11日順位戦。
1週間の間に、タイトル戦2局とJT杯で、横浜→名古屋→新潟って、酷過ぎない? 前夜祭もあるし、JT杯も公開対局である。
LPSA もうどうでもいい
自らの非を認めるどころか、自団体の行為を振り返り言及もなし。連盟の行為を避難するだけ。
論じる価値もない。
「よく分からない石橋女流棋士の処遇 その2」(9月12日記事)
「よく分からない石橋女流棋士の処遇 その1」(8月21日記事)
「LPSA、ようやく謝罪したが……」(6月23日記事)
「LPSA声明「日本将棋連盟による女流棋戦からの排除行為について」について」(5月17日記事)
「残念な対局放棄」(1日31日記事)
NHK杯将棋トーナメント
渡辺竜王-広瀬七段
相穴熊戦で後手振り飛車穴熊の広瀬七段が完勝。
有利な分れから、穴熊戦の指し方、勝ち方を熟知している指し回しで、渡辺竜王に何もさせず、きっちり勝ち切った。
『将棋世界』で広瀬七段は「僕の考える振り飛車のアイデア」を連載中で、11月号は「穴熊編」第5回。ちょうど、この対局の戦型が題材になっていた。講座を書いたのが先か、対局が行われたのが先か、分からないが、講座で最善とされる手順で52手目まで進み、渡辺竜王が指した53手目の▲2三歩は「△5五馬▲2二歩成△同飛▲同飛成△同馬とさばき合いに応じる。以下▲4二飛なら△3二飛と打ってしのいでいる。香得で馬を作っているので後手まずまずだと思う」と記している。実戦も上記の順に進んでいる。
ちなみに、53手目の▲2三歩では▲3三歩成を最善手としており、以下△3三同桂▲3四歩△5五馬▲3三歩成△同馬▲5四桂△同銀▲同飛△4三馬▲5六飛△4四桂で、銀香交換の駒損だが、馬を作っており手番も握っている(飛車取りになっている)のでほぼ互角としている。(この順を感想戦でも検討していた。対局時点でこの順も研究範囲だったようだ)
対局が早く終了し、感想戦も17分もあり、しかも、検討する箇所も少なく、一通り終わってから、序盤を再度検討することとなり、いい所なしの将棋内容と相まって、渡辺竜王は非常に不機嫌そうであった。
中田宏八段-橋本八段
橋本八段の対局前のインタビュー、何かやるだろうと期待したが、「豊島ぁ、強いよね…」(佐藤紳哉六段考案)のパロディ・じぇじぇバージョンを発表。しかし、空振り気味。松尾七段も拾いにくく苦笑していた。
その失敗感を引きずったのか、後手早石田の作戦が悪かったのか、金が遊び駒となった分だけ、橋本八段苦戦に陥る。
しかし、4六にいた遊び気味の銀を5五に引き、6六への活用を見たのが秀逸で形勢を挽回。しかし、終盤、決め手を放ったかという角打ちに、守っただけのような飛車回りが実は詰めろ。これに気づかず、あえなく頓死(頓死と簡単に片づけられない局面だったが)。
橋本八段には、もっと勝ち進んでパフォーマンスを見せてほしかった。
その他としては
先崎八段の解説は、対局者の読みについていけないように感じた。特に、受けの手が見えないのと、瞬時に詰みが読み切れない。指し手の広角視野も狭い。矢内女流の方が広い。矢内さんは大盤で対局したら、下手な男性棋士より強い気がする。
A級順位戦
昨年土を付けられた三浦九段に△8六飛と鮮やかな決め手を放ち快勝。この局面も、記事に取り上げたいが、なかなか書く余裕がない。
返す刀で、4回戦の渡辺竜王戦も完勝。羽生三冠は横歩取り戦は特に強いなあ。
これで4連勝。1敗は行方八段(2勝1敗)のみ。名人位挑戦に大きく近づいた。渡辺竜王は不調か?竜王戦が少し心配になった。
羽生三冠の過密日程
毎年のことであるが、この時期、やはり過密日程になった。
4月3局、5月5局、6月3局、7月8局、8月3局、9月5局、10月14日までで4局、今後少なくとも10月中に3局予定されている。
特に10月に入っては過密度が増している。2日・王座戦第3局(横浜)、6日・JT日本シリーズ(名古屋)、8日・王座戦第4局(新潟県)、11日順位戦。
1週間の間に、タイトル戦2局とJT杯で、横浜→名古屋→新潟って、酷過ぎない? 前夜祭もあるし、JT杯も公開対局である。
LPSA もうどうでもいい
自らの非を認めるどころか、自団体の行為を振り返り言及もなし。連盟の行為を避難するだけ。
論じる価値もない。
「よく分からない石橋女流棋士の処遇 その2」(9月12日記事)
「よく分からない石橋女流棋士の処遇 その1」(8月21日記事)
「LPSA、ようやく謝罪したが……」(6月23日記事)
「LPSA声明「日本将棋連盟による女流棋戦からの排除行為について」について」(5月17日記事)
「残念な対局放棄」(1日31日記事)
A級順位戦は毎年終盤にもつれますのでまだ分からないですね。羽生三冠が有利な状況には変わりないです。
LPSAは どうするのでしょうね~。
「良くなりすぎて…」
という谷川九段の言葉もあり、戦法云々というより、谷川九段がやり損ったというのが、現状でしょう。
>A級順位戦は毎年終盤にもつれますのでまだ分からないですね。
全勝で走っても、他の棋士が2敗で何とか踏みとどまれば、全勝者が負ければ差が一つになって、予断は許さない状況になります。
しかし、それを指して「もつれる」と言うのは、抵抗があります。
もちろん、2差ついても、全く油断ができないとは思っています。
LPSAは、もうどうでも良いです。と言うより、将棋界から抹消したいです。