英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『絶対零度~未解決事件特命捜査』

2010-04-18 23:05:18 | ドラマ・映画
 時効直前の未解決事件を検証し直す専従捜査部署「特命捜査対策室」で、上戸彩、初の刑事を演じます。
 他の方のブログを拝見しましたが、「思ったより良かった」という評価が多かったように思いました。でも、「俺のとは違うなあ」(『臨場』の倉石検視官(内野聖陽)風にお読みください)

 主人公・桜木泉は純粋で正義感に燃えた若手(新米)刑事。時効寸前など未解決の事件を解決し、事件にとらわれ続けた関係者の時を動かす。その周辺の心の闇や人の思いと、それに直面した桜木泉の成長がテーマなのかなあと思いました。
 上戸彩はご存知のように、ドラマやCMで大活躍です。私は、役者としてもタレントとしても、嫌いじゃないです。どちらかと言うと好きだとは思うのですが、よく考えると彼女主演のドラマは、ほとんど見たことがありません。だから、好きじゃないのかもしれません。

 初回は3億円横領後、失踪した娘(清美)の母親の心の葛藤と、その母娘の絆を信じ、何とか真相を究明しようとする桜木のがんばりが主題だったと思います。初回SPということで10分延長版でしたが、登場キャラや設定の説明もあり、主題以外は掘り下げ不足という感じがしました。

 例によって、箇条書き(粗探し)です。


①白骨死体が発見されて、「特命対策室」に命が下ったが、普通は白骨死体が発見された時点で、捜査本部が立つのではないか?

②当時の捜査本部は解散しているのかもしれないが、当時の捜査資料を検証するだけで、当時の担当刑事に捜査状況を聞かないのはおかしい。①、②のように、とにかく、特命対策室単独で捜査するのはおかしい。


 聞き込みの段階で「あやしい」という所見は示されたが、真犯人には意表を突かれた。しかし、その犯人(犯人像)には納得がいかない。

③妖しいという印象を持った割には、パソコンの持ち主が特定されるまで、全く全く捜査をしないのは何故?

④横領犯の3人の女性行員を別々に連続して殺害するのは困難。カモフラージュのための襲われる映像を取るためとは言っても、ひとりが連絡不能となった時点で怪しまれるはず。

⑤銃を使っているが、その入手先は?

⑥10年間もパソコンを使ったのだろうか?証拠となるような映像を、なぜパソコンに保存したのか?(データを消去したとはいえ)

⑦殺された女性行員たちは、カモフラージュの映像をどのように利用するつもりだったのだろうか?そんな映像が残ること自体が不自然

⑧あの映像だけで現場の特定が可能なのか。その特定の根拠を示してほしかった

⑨一度、現場を捜索したが遺体が見つからず、再度の捜索で発見。最初と2度目の違いは何か?最初の捜索がずさんだった?

⑩なぜ、清美が犯行(横領)に至ったかが、納得できない。母の背中を見て育ち、父親なしでも子どもを育てようと決意したというのに。(これに関しては、私の印象です)

⑪連夜の泊まり込みなど、大奮闘する桜木だが、その割には大した成果が上がっていない。なのに、事件は解決してしまう。



 冒頭にも書きましたが、桜木の成長もテーマの一つのように思えますが、彼女の空回りをずっと見続けるのはつらいかもしれません。初回という不安定要素があったせいかもしれません。もう少し見てみようと思います。
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6 コメント

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ご丁寧に、ありがとうございました ()
2010-04-20 23:23:40
 Togoさん、丁寧な説明ありがとうございました。
 う~ん、『コールドケース』は観るのは難しいですか、残念です。


>前回コメントでそこまで頭が回らず説明不足になった事をお詫びします。

 いえいえ、私の読解力不足です。それに、善意のコメント、本当にうれしいです。
 それに、今回の補足説明も丁寧で、本当にありがたいです。


 海外ドラマも好きです。
 最近は、先日も記事にしましたが、『名探偵モンク』がお気に入りです。『コールドケース』とは趣が違うかもしれませんが。

 また、いろいろ、教えてください。
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補足説明。 (Togo)
2010-04-20 20:58:29
度々おじゃまします。
コールドケースの件ですが実は説明が足りなかった事をお詫び致します。
この海外ドラマには特殊な事情があります。
というのは「昔起きた未解決事件を捜査し解決する」という内容ですが、ドラマ内でその事件の起きた過去に流行った名曲が必ず流れるのです。その為「音楽著作権の関係」からDVDが未だ発売されてなく今後も出ないのではないかと言われているのです。
(手続きの煩雑さと採算が合うかという問題だと思われます)
放送はスカイパーフェクTVのAXNチャンネル(ch725)にてされてます。
だからご友人又は知人の誰か観ている人でなおかつ録画されている方を探して借りる等の方法しかないかも知れません。
前回コメントでは、「あくまで全般的に海外ドラマも面白いのがあるのでいかがですか」とお薦めしたつもりでした。
コールドケースに絞って探すとなると今述べたような特殊な事情があることを説明しておきます。
前回コメントでそこまで頭が回らず説明不足になった事をお詫びします。
それでは失礼致します。
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⑧の文、間違えていました ()
2010-04-19 23:15:58
 koumamaさん、こんばんは。

 まず、⑧の文が間違っていました。
あの映像だけで現場の特定が「彼女」なのか
    ↓
あの映像だけで現場の特定が「可能」なのか

でした。

>海外ドラマのコールドケースを知りませんでしたか?この前までずっと録画してみるほど好きでとても面白い海外ドラマでした。

 ええ、今回のドラマが始まるまで、知りませんでした。「この前まで」って、放送されていたのですか?
 今回、お二方に薦められたので、機会があれば積極的に見ようと思います。

 ただ、長い間未解決のままというのは、その分、被害者や関係者の苦しみが深くなるので、そこら辺りがテーマだと、私には「重い」なあという気がしますが、とにかく、今度、娘に借りてこさせます。(笑)
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設定はともかく ()
2010-04-19 23:07:23
 Togoさん、はじめまして。ようこそです。

 私はツイッターではありませんが、あちこちのブログで、「コールドケース」の日本版という感想を読みました。
 設定が似るというのは、仕方ないし、あってもかまわないと思いますが、演出まで似ているというのは、ちょっと問題があるかもしれませんね。

 コメントを頂いて、今度は「コールドケース」で検索をかけたところ、かなりの頻度で「絶対零度」がヒットしました。
 その中で、「主人公(ヒロイン)が資料室にいるシーンがパクリ」という指摘がありました。
http://hono87dorama.blog91.fc2.com/blog-entry-96.html
 二つのドラマの画像もアップされていて、確かに似ているなあと感じましたが、これは設定上、避けられないシーンかもしれません。

 そのほかのブログにも、「演出がパクリだ」という指摘がありましたが、具体的には書かれていませんでした。
 私は、「コールドケース」を見ていないので、言及することは出来ませんが、実際に多くの方が「似ている」「パクリだ」と指摘しているので、パクリとまではいかないにしろ、意識しているのではないかという気がします。
 先にも述べましたが、設定が似ているのである程度は似てしまったという可能性もあります。
 要は、内容がよければいいと思います。

 コメントありがとうございました。機会があれば、「コールドケース」を積極的に見てみようと思います。
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上に同じです。 (koumama)
2010-04-19 21:33:52
英さんは海外ドラマのコールドケースを知りませんでしたか?この前までずっと録画してみるほど好きでとても面白い海外ドラマでした。

・・で、たぶんそのリメイク版かなって楽しみに見ましたが・・ちょっとつっこみどころ満載でしたね。私も⑤番。同意見(笑)見ながらどっからピストル仕入れたんだよ~って(笑)

でも(笑)・・もう少し見てみようと思っています。
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いろいろと話題になってます。 (Togo)
2010-04-19 20:44:47
突然のコメント失礼致します。
もしかしたらご存知かもしれませんが、海外ドラマで「コールドケース」というのがあります。(=迷宮入りとなっている未解決事件、通称“コールドケース”を担当する殺人課が舞台)
この海外ドラマに演出があまりに酷似しているのではとツイッター上でも話題になってます。他には「クリミナルマインド(FBI行動分析課)」(=一流のプロファイラーたちが犯行現場の様子から犯人像をプロファイリングし解決する)も。海外ドラマのパクリではないか?と意見が出ています。私も海外ドラマファンなので気になって初回放送見ましたが、?でした。
もしも海外ドラマに興味がありましたら一度試しに観てほしいなと思いました。
どちらが良いとか悪いとかではなくて、単純に面白いと思いますので。
長々と失礼致しました。
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