色々と意表を突かれた。
多少、突っ込み所はあるが、テロ組織、ジゴクバチ、キャスト総動員など、スリリングな展開で面白く、正義感を絡めたラストも良かった。
意表 その1
公安部外事三課のリーダー・嗣永の登場の際、右京は「そういうことでしたか」と納得していたが、私は≪これ、誰?≫状態だった(私の“顔認識能力”が低いのかもしれない)・
しかし、よくよく考えると、特命係が国家公認の兵器販売商社にたどり着く為には右京たちとカメラマン(嗣永の仮の姿)と会う必要があったが、右京たちが訪れた時に、カメラマンとして存在する必要性が嗣永には全くないようなのだが、どうなのだろう?
まあ、嗣永を登場させ、≪そういうことか≫と右京や視聴者に思わせるのはドラマとしては面白かった。
意表 その2
嗣永が右京らに銃を向け優位に立った時点で、スタッフ等のクレジットが出てきたので、≪えっ、前後編仕様?≫と思ったが、嗣永の正義感に訴えて、投降。右京たちの「拳銃なし、手錠なし、捜査権なし」に脱帽したのは、爽快だった。
総動員
敵役の日下部事務次官(榎木孝明)はレギュラーに近いが、「ジョーカー」では活躍したものの出番が減少傾向だった大河内首席監察官(神保悟志)も登場。更に、スマホの小さい画像だけだったが陣川君も活躍したことになっていた。
さらに、何と言っても黒崎検事(内田裕也)も。4回目の登場らしいが、右京への愛?と正義感で行動した結果、左遷の憂き目にあってしまった。いい人だった……。四国絡みの事件の際は、登場してほしい。
公安部外事三課・嗣永重道について
・正義感が暴走してしまったのが残念だが、少年の未来を絶たれ激怒、さらに、有能で真面目、犯行に無関係者を巻き込まず、正義感に従って投降と1回で退場するには惜しい男であった
・スコットランドヤード研修時の思い出話を右京が持ちかけた時には、≪実は嗣永になり替わった別人?≫と思ってしまった
・殺害した人数だけ腕に刻印したのは、ストーリーの都合上だろう。右京たちが追及する材料(証拠としては弱いが)が必要だった。嗣永にとっては、罪を犯した十字架を自ら背負ったと考えたい。
・不気味な蛍光青色のジゴクバチだが、どうやって日本に持ち込んだのか?意外と簡単なのだろうか?
・殺害道具として使ったが、その後、繁殖してしまわないかを考えなかったのだろうか?
脚本担当は、私が勝手に設定した“要注意脚本家”に認定した真野勝成氏。氏については、『面白い回もあるが、風変わりな視点や捌き方が多く、微妙な作品も多い』という評価だったが、相棒 season15 元日スペシャル 第10話「帰還」で“要注意脚本家”の仲間入りをしてしまっていた。さらに『刑事7人』(第3シリーズ)で評価をいっそう下げていたが、今回は、フェイク(NGOの男女)あり、意表の展開、脇役総動員、正義の犯人など面白かった。
真野勝成氏に関する当ブログの記事は
『刑事7人』第3シリーズ 最終話
『刑事7人』第3シリーズ 第9話
相棒 season15 第16話「ギフト」
相棒 season15 元日スペシャル 第10話「帰還」
相棒 season15 第2話「チェイン」などなど…
第1話「検察捜査」
第2話「検察捜査~反撃」
第3話「銀婚式」
第4話「ケンちゃん」
第5話「手巾(ハンケチ」
第6話「ジョーカー」
第7話「倫敦からの客人」
【ストーリー】番組サイトより
右京と亘が発見した外来種“ジゴクバチ”が殺人の凶器!?
捜査に乗り出した特命係を国家権力が追い詰める!!
警視庁公安部に、「中央アジア系テロ組織のメンバーが日本に潜入した」という情報がもたらされ、緊急手配が敷かれる。そんな中、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は偶然、中央アジアに生息する“ジゴクバチ(※1)”という外来生物を発見。駆除の手伝いをすることになった2人は作業中、民家で中年女性の腐乱死体を見つける。
遺体には、ジゴクバチに刺された無数の跡があり、状況から殺人の可能性も浮上する。捜査に乗り出した右京は、遺体の女性が中央アジアに出掛けた際に撮ったと思われる一枚の集合写真に注目。撮影者である藤本(岩井秀人)というカメラマンから話を聞くと、女性と一緒に写っているのは大手商社の社員たちだという。すると、その内の一人がジゴクバチに刺されて死亡したという情報が。
連続殺人を疑う右京だったが、公安部の外事課と、法務事務次官の日下部(榎木孝明)から、相次いで脅しめいた圧力を受ける。いっぽう、捜査を担当している外事課の中央アジア担当官は、右京に通じる経歴や正義感を持った人物で…。
外来生物を使った連続殺人にテロリストが関与!?
公安や法務省が特命係に圧力を掛ける真意とは?
国を超え様々な思惑が絡んだ事件に特命係が切り込む!
※1「ジゴクバチ」はドラマで設定した架空の生物です。
ゲスト:岩井秀人 内田裕也
脚本:真野勝成
監督:兼﨑涼介
多少、突っ込み所はあるが、テロ組織、ジゴクバチ、キャスト総動員など、スリリングな展開で面白く、正義感を絡めたラストも良かった。
意表 その1
公安部外事三課のリーダー・嗣永の登場の際、右京は「そういうことでしたか」と納得していたが、私は≪これ、誰?≫状態だった(私の“顔認識能力”が低いのかもしれない)・
しかし、よくよく考えると、特命係が国家公認の兵器販売商社にたどり着く為には右京たちとカメラマン(嗣永の仮の姿)と会う必要があったが、右京たちが訪れた時に、カメラマンとして存在する必要性が嗣永には全くないようなのだが、どうなのだろう?
まあ、嗣永を登場させ、≪そういうことか≫と右京や視聴者に思わせるのはドラマとしては面白かった。
意表 その2
嗣永が右京らに銃を向け優位に立った時点で、スタッフ等のクレジットが出てきたので、≪えっ、前後編仕様?≫と思ったが、嗣永の正義感に訴えて、投降。右京たちの「拳銃なし、手錠なし、捜査権なし」に脱帽したのは、爽快だった。
総動員
敵役の日下部事務次官(榎木孝明)はレギュラーに近いが、「ジョーカー」では活躍したものの出番が減少傾向だった大河内首席監察官(神保悟志)も登場。更に、スマホの小さい画像だけだったが陣川君も活躍したことになっていた。
さらに、何と言っても黒崎検事(内田裕也)も。4回目の登場らしいが、右京への愛?と正義感で行動した結果、左遷の憂き目にあってしまった。いい人だった……。四国絡みの事件の際は、登場してほしい。
公安部外事三課・嗣永重道について
・正義感が暴走してしまったのが残念だが、少年の未来を絶たれ激怒、さらに、有能で真面目、犯行に無関係者を巻き込まず、正義感に従って投降と1回で退場するには惜しい男であった
・スコットランドヤード研修時の思い出話を右京が持ちかけた時には、≪実は嗣永になり替わった別人?≫と思ってしまった
・殺害した人数だけ腕に刻印したのは、ストーリーの都合上だろう。右京たちが追及する材料(証拠としては弱いが)が必要だった。嗣永にとっては、罪を犯した十字架を自ら背負ったと考えたい。
・不気味な蛍光青色のジゴクバチだが、どうやって日本に持ち込んだのか?意外と簡単なのだろうか?
・殺害道具として使ったが、その後、繁殖してしまわないかを考えなかったのだろうか?
脚本担当は、私が勝手に設定した“要注意脚本家”に認定した真野勝成氏。氏については、『面白い回もあるが、風変わりな視点や捌き方が多く、微妙な作品も多い』という評価だったが、相棒 season15 元日スペシャル 第10話「帰還」で“要注意脚本家”の仲間入りをしてしまっていた。さらに『刑事7人』(第3シリーズ)で評価をいっそう下げていたが、今回は、フェイク(NGOの男女)あり、意表の展開、脇役総動員、正義の犯人など面白かった。
真野勝成氏に関する当ブログの記事は
『刑事7人』第3シリーズ 最終話
『刑事7人』第3シリーズ 第9話
相棒 season15 第16話「ギフト」
相棒 season15 元日スペシャル 第10話「帰還」
相棒 season15 第2話「チェイン」などなど…
第1話「検察捜査」
第2話「検察捜査~反撃」
第3話「銀婚式」
第4話「ケンちゃん」
第5話「手巾(ハンケチ」
第6話「ジョーカー」
第7話「倫敦からの客人」
【ストーリー】番組サイトより
右京と亘が発見した外来種“ジゴクバチ”が殺人の凶器!?
捜査に乗り出した特命係を国家権力が追い詰める!!
警視庁公安部に、「中央アジア系テロ組織のメンバーが日本に潜入した」という情報がもたらされ、緊急手配が敷かれる。そんな中、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は偶然、中央アジアに生息する“ジゴクバチ(※1)”という外来生物を発見。駆除の手伝いをすることになった2人は作業中、民家で中年女性の腐乱死体を見つける。
遺体には、ジゴクバチに刺された無数の跡があり、状況から殺人の可能性も浮上する。捜査に乗り出した右京は、遺体の女性が中央アジアに出掛けた際に撮ったと思われる一枚の集合写真に注目。撮影者である藤本(岩井秀人)というカメラマンから話を聞くと、女性と一緒に写っているのは大手商社の社員たちだという。すると、その内の一人がジゴクバチに刺されて死亡したという情報が。
連続殺人を疑う右京だったが、公安部の外事課と、法務事務次官の日下部(榎木孝明)から、相次いで脅しめいた圧力を受ける。いっぽう、捜査を担当している外事課の中央アジア担当官は、右京に通じる経歴や正義感を持った人物で…。
外来生物を使った連続殺人にテロリストが関与!?
公安や法務省が特命係に圧力を掛ける真意とは?
国を超え様々な思惑が絡んだ事件に特命係が切り込む!
※1「ジゴクバチ」はドラマで設定した架空の生物です。
ゲスト:岩井秀人 内田裕也
脚本:真野勝成
監督:兼﨑涼介
>真野氏のお気に入りキャラだったのでしょうか。私もいいキャラだと思いますので、また再登場させて欲しいです。
4回とも真野脚本でしたか。情報ありがとうございます。
今回、爽やかに退場したので、一瞬、彼が黒幕かと思っちゃいました。必要とは思えないのに、日下部事務次官の所へも随行していましたし。
>内田(中原)裕也氏は、他の役でも2度の出演経験があり
そうだったんですか、気がつきませんでした。
黒崎検事ですが、ご参照のseason14第4話『ファンタスマゴリ』で初登場し、season14第10話『英雄~罪深き者たち』(元日スペシャル)、season15第10話『帰還』に次ぐ、4回目の登場でした。
よく考えたら、すべて真野氏の作品ですね。真野氏のお気に入りキャラだったのでしょうか。私もいいキャラだと思いますので、また再登場させて欲しいです。
ちなみに、演じている内田(中原)裕也氏は、他の役でも2度の出演経験があり、season4第3話『黒衣の花嫁』では殺される花婿役で、season8第14話『堕ちた偶像』では田中哲司氏演じる政治家の元部下である官僚役で出ていました。
>終わった瞬間は「やれば、できるじゃないか」と思いました
私も真野脚本の評価は低いのですが、すべて納得がいかないという訳でなく、
「右京さんの友達」
http://blog.goo.ne.jp/ei666/e/4eff57799a1d13471b89a3a79696783d
「ファンタスマゴリ」
http://blog.goo.ne.jp/ei666/e/827875cae61e77c1024da934daca2ed9
など好きな作品もあります。
>カメラマンの藤本=嗣永だったのには私も意表を突かれました。
私だけでなくてよかったです。
ジゴクバチの繁殖については、確かに些細なことですね。
今回は真野勝成氏の脚本と言うことで、ハードルを下げて見ていたのですが、見ているうちに「あれ、ひょっとして面白い?」と思い始め、終わった瞬間は「やれば、できるじゃないか」と思いました(上から目線ですね)。
カメラマンの藤本=嗣永だったのには私も意表を突かれました。もっとも、この時点で真犯人が彼だということも確信しましたが。
嗣永の正義感・信念を考えると、犯行後、現場にジゴクバチを放置していったのは矛盾するような気もするのですが(繁殖してしまったら、無関係の人間が被害に遭う可能性が高いです)、それは些末なことかもしれません。
面白かったです。