原作は赤坂アカ、作画:横槍メンゴ
【第2期・番組サイト Introduction】より
新たな舞台の幕が開く──
人気マンガ『東京ブレイド』の舞台稽古が始まった。
劇団ララライの役者達に囲まれ、大きく飛躍するかな。
かなの才能を認めながら、ライバル心を激しく燃やすあかね。
才能と熱意のある役者が集う中、アクアは演技すらも利用してアイの死の真相を追い続ける──。
そしてアイドルとして母の背中を追い続けるルビーは……。
原作は未読、アニメ第1期も未視聴。《非常に面白い》と評価が高かった本作の第2期が始まると聞いて、取りあえず録画。
録画したものの放置していて、ブルーレイの空き容量が減ったため、空き容量確保のため慌てて視聴したという経緯。
なので、アニメサイトやウィキペディアも調べることなく、ストーリーどころかジャンルさえも把握していなかった。
第12話(第2期初話)で、いきなり『東京ブレイド』の舞台が始まる。
……予備知識のない私は、『東京ブレイド』のストーリーそのものがメインなのかと思ってしまった。
と思ったら、舞台稽古のシーンに時間が遡る……
ここでは、演じる役者の矜持や技量がぶつかり合う。
なるほど、役者たちのせめぎ合いやその相乗による舞台がテーマなのか……と合点したが、それは一部に過ぎなかった。(根底にある主人公の思いが分かったのは、ずっと後)
と、その直後、『東京ブレイド』の原作者が稽古場にやってきて……「脚本を全部直せ」と主張。
舞台の脚本と原作者の想いのギャップがあり、原作者の修正要望も「伝言の伝言」がいくつもあり、ストレートに伝わらない。脚本家も作品への愛情は強く持っていたが、舞台で役者が演じるということを念頭に置いているので、どうしても、キャラの行動や性格が原作者の考えるモノと違うモノになっていた。
原作者が舞台脚本家の手掛ける劇を実際に観ることで、原作者も部隊の特性を知り、両者が歩み寄る(原作者は「キャラが違うモノになることは許せない。ただ、キャラが保たれるのならストーリーが変更されても構わなかった」という)
出来上がった新脚本は、細かいキャラの行動表現が削除されていた。要は《役者任せ》というモノで、役者のキャラへの理解度や演技力に委ねられた。
その後の回は……キャストの演技、過去や信条などが深く掘り下げ……本番での役者の演技のぶつかり合いが繰り広げられ……
……いやぁ、一話一話の掘り下げが非常に深く、観ている私も入り込んでしまう。
でも、この段階では、この作品『推しの子』の大テーマの《“推し”(=アイドル)であった母の子ども(アクアとルビー…双子)が、母を殺害した犯人を突き止める》(たぶん、それでタイトルが『推しの子』なんだと)には、全く考えも及んでおらず、第2期後半で、「母親が殺されている?」「双子は生まれ変わり?」などが分かってきた……。ああ、そう言えば、コマーシャルで幼い双子が曲に合わせて”チア”(ペンライトで振って踊る?)していたなあ……
第2期終盤で、ようやく大方の筋が見えてきたが、これからというところで、第2期終了……
第2期前半の山である《原作者と脚本家の行き違い》であるが、現実の『セクシー田中さん』での悲劇とオーバーラップしてしまい、辛かった。それと、第1期の“恋愛リアリティショー”のエピソードでも、現実の『テラスハウス』に出演していた木村花さんの件と合致してしまっている。
この恋愛リアリティーショーに関しては、原作者の赤坂アカ氏は、「恋愛リアリティーショー編は連載前から準備していた初期プロットの段階で既に構想されていたもので、当初から予定していた内容と類似した事件が連載中に起きてしまったことはアクシデントである」と述べている。
軽々しく論ずることはできないが、《芸能界・テレビ業界では、いろいろな“しがらみ”や軋轢があり、その中で成長していく主人公たちを描く》うえで、それらの“危うさ”を深く掘り下げると、そういう悲劇もプロットとして浮かんでくるのではないだろうか。
私の視聴状況(一部しか理解していない)では、この作品に点数をつけるのはおこがましいのですが(いや、これまでのアニメでも点数をつけるのはおこがましいです。個人的趣味嗜好と私のアニメ備忘録ということでお許しください)
個人的嗜好得点……838点(1000点満点)
・ものすごく“現実”を掘り下げたストーリーと“生まれ変わり”が私の中では相容れない
・主人公たちが復讐の念に囚われている
という点がちょっと……作品的にはもっと高得点だが、嗜好の点から言うと……
個人的には、『東京ブレイド』の原作者・鮫島アビ子と吉祥寺頼子(アビ子の師匠)のペン入れしながらの大喧嘩が気に入っている。
【第2期・番組サイト Introduction】より
新たな舞台の幕が開く──
人気マンガ『東京ブレイド』の舞台稽古が始まった。
劇団ララライの役者達に囲まれ、大きく飛躍するかな。
かなの才能を認めながら、ライバル心を激しく燃やすあかね。
才能と熱意のある役者が集う中、アクアは演技すらも利用してアイの死の真相を追い続ける──。
そしてアイドルとして母の背中を追い続けるルビーは……。
原作は未読、アニメ第1期も未視聴。《非常に面白い》と評価が高かった本作の第2期が始まると聞いて、取りあえず録画。
録画したものの放置していて、ブルーレイの空き容量が減ったため、空き容量確保のため慌てて視聴したという経緯。
なので、アニメサイトやウィキペディアも調べることなく、ストーリーどころかジャンルさえも把握していなかった。
第12話(第2期初話)で、いきなり『東京ブレイド』の舞台が始まる。
……予備知識のない私は、『東京ブレイド』のストーリーそのものがメインなのかと思ってしまった。
と思ったら、舞台稽古のシーンに時間が遡る……
ここでは、演じる役者の矜持や技量がぶつかり合う。
なるほど、役者たちのせめぎ合いやその相乗による舞台がテーマなのか……と合点したが、それは一部に過ぎなかった。(根底にある主人公の思いが分かったのは、ずっと後)
と、その直後、『東京ブレイド』の原作者が稽古場にやってきて……「脚本を全部直せ」と主張。
舞台の脚本と原作者の想いのギャップがあり、原作者の修正要望も「伝言の伝言」がいくつもあり、ストレートに伝わらない。脚本家も作品への愛情は強く持っていたが、舞台で役者が演じるということを念頭に置いているので、どうしても、キャラの行動や性格が原作者の考えるモノと違うモノになっていた。
原作者が舞台脚本家の手掛ける劇を実際に観ることで、原作者も部隊の特性を知り、両者が歩み寄る(原作者は「キャラが違うモノになることは許せない。ただ、キャラが保たれるのならストーリーが変更されても構わなかった」という)
出来上がった新脚本は、細かいキャラの行動表現が削除されていた。要は《役者任せ》というモノで、役者のキャラへの理解度や演技力に委ねられた。
その後の回は……キャストの演技、過去や信条などが深く掘り下げ……本番での役者の演技のぶつかり合いが繰り広げられ……
……いやぁ、一話一話の掘り下げが非常に深く、観ている私も入り込んでしまう。
でも、この段階では、この作品『推しの子』の大テーマの《“推し”(=アイドル)であった母の子ども(アクアとルビー…双子)が、母を殺害した犯人を突き止める》(たぶん、それでタイトルが『推しの子』なんだと)には、全く考えも及んでおらず、第2期後半で、「母親が殺されている?」「双子は生まれ変わり?」などが分かってきた……。ああ、そう言えば、コマーシャルで幼い双子が曲に合わせて”チア”(ペンライトで振って踊る?)していたなあ……
第2期終盤で、ようやく大方の筋が見えてきたが、これからというところで、第2期終了……
第2期前半の山である《原作者と脚本家の行き違い》であるが、現実の『セクシー田中さん』での悲劇とオーバーラップしてしまい、辛かった。それと、第1期の“恋愛リアリティショー”のエピソードでも、現実の『テラスハウス』に出演していた木村花さんの件と合致してしまっている。
この恋愛リアリティーショーに関しては、原作者の赤坂アカ氏は、「恋愛リアリティーショー編は連載前から準備していた初期プロットの段階で既に構想されていたもので、当初から予定していた内容と類似した事件が連載中に起きてしまったことはアクシデントである」と述べている。
軽々しく論ずることはできないが、《芸能界・テレビ業界では、いろいろな“しがらみ”や軋轢があり、その中で成長していく主人公たちを描く》うえで、それらの“危うさ”を深く掘り下げると、そういう悲劇もプロットとして浮かんでくるのではないだろうか。
私の視聴状況(一部しか理解していない)では、この作品に点数をつけるのはおこがましいのですが(いや、これまでのアニメでも点数をつけるのはおこがましいです。個人的趣味嗜好と私のアニメ備忘録ということでお許しください)
個人的嗜好得点……838点(1000点満点)
・ものすごく“現実”を掘り下げたストーリーと“生まれ変わり”が私の中では相容れない
・主人公たちが復讐の念に囚われている
という点がちょっと……作品的にはもっと高得点だが、嗜好の点から言うと……
個人的には、『東京ブレイド』の原作者・鮫島アビ子と吉祥寺頼子(アビ子の師匠)のペン入れしながらの大喧嘩が気に入っている。
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