英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『相棒season12』 第1話「ビリーバー」

2013-10-16 23:48:15 | ドラマ・映画
かなりがっかり……まあ、これは前シリーズを考えると、覚悟はできていたこと。

 『相棒』においては、「テロ」発生?の場合、たいがい個人的な動機(理由)で、テロではなく、実態はしょぼいことが多い。
 今回は、しかも、導入部がじれったくて、さらに、内容もスカスカ。
 甲斐峯秋誘拐の誘因となった殺人事件も、「遺体から2種類の毒が検出」「署名が万年筆からボールペンに切り替えたこと」の謎も、「峯秋絡みの遺書が隠ぺいされた」事実を知った時点で、右京にとっては二つの謎が、推理のヒントとなり事件真相が把握できてしまうような軽い扱い。

 陰謀吹聴者・綾辻(忍成修吾)のキャラは面白かった。
 視聴後は、あの吹聴ぶりは、仲間に誘拐を手伝わせるためかと思ったが、誘拐自体は予定外だったので、そうでもないらしい。となると、陰謀論を吹聴してその反響ぶりを楽しんでいたのか、それとも、本当に陰謀を信じている痛い人なのか……。それにしても、忍成くん、ピッタリキャラにハマっていた

 初回のテーマは、
「テロリストの誘拐に対する身代金」と「甲斐親子の信条」
 「相手がテロリストの場合、いかなる交渉もしない」というのが日本の方針らしいが、実際はどうなのだろう?
 また、今回のように、警察幹部や政府要人と一般人とでは対処は違うのだろうか?
 一つの回答として、峯秋は「身の安全は望むが、身代金と引き換えに助かりたいとはこれっぽっちも思っていない」と言い切っている。前シリーズでは、単に憎々しくて人間のスケールを感じなかったが、今回は世間の悪評など気にも留めないのと合わせて、少し見直したぞ。

 この親父(峯秋)のことを、理解している享。峯秋の言葉を猪瀬から教えられ、嬉しそう。
 また、猪瀬孝徳の峯秋評「立派なクズだ」に同意しながらも、「他人に父親をクズ呼ばわりされるのは、良い気持ちしませんねぇ」と思い切り殴る。……えっ?そこで殴るのって、変じゃない?なんだかんだ言って、親父のこと好きなのか?
 純粋な者を巻き込んだこと、三浦が大怪我したこと、真実を明らかにするため殺人を犯したことなど、もっと怒るべきことはあったのでは?


 犯人・猪瀬もミイラ取りがミイラになってしまっていた。
 身代金の授受とは関係なく、峯秋を開放するつもりだった。そうすれば、世間は身代金の裏取引があったと思うはずと。「世の中、真実かどうかなんて、実はどうだっていいんだよ。非とは信じてえことだけを信じんだよ」
 これに対し、右京さんが激昂。
「恥知らずには、何を言っても無駄ですか?」
「開き直るんじゃない!」
 さすがに猪瀬も自分の行いを恥じたようだ。

初回のビックリは三浦の勇退
 三浦の警部補昇進(係長に)にも驚いたが(伊丹・三浦の仲もぎこちない)。
 太腿を刺される直前に、≪あぁ三浦さん、殉職?≫という考えがよぎったが、太腿だったので、≪三浦さんらしいなあ≫と安心したが、神経を損傷してしまったとは……

 悲しみに体を震わせる伊丹。
 右京は「そうですか」と一言だけ。「どんな言葉を発しても、空回りしそうな気がしてしまいましてねえ」……そう言えば、以前、亀山が異動になった時も「そうですか」の一言だけだった。
 この右京のこういう思いが伝わったのか、「相変わらずだなあ警部殿は」と。
 三浦さんがいなくなるのは、寂しいなあ。

【些細な突込みなど】
・峯秋がターゲットなのに、綾辻が峯秋の息子の享の顔を調べてないのはおかしい
・急遽、峯秋誘拐を決行したのに、用意周到だった
・猪瀬は初めから峯秋誘拐をメインにした方が良かったのでは?効果的だし、殺人をしなくてもよいし
・蛸壺や綾辻を尋問する前の、右京、享、伊丹のスローモーションは意味があるのだろうか?
・仲間の女子高生はスレタ印象だったが、峯秋のために一生懸命抵抗して、けっこう純粋なんだなと嬉しかった
・陰謀説を利用して、仲間に引き込んだというのは面白かった
・毒が効いている状態で、しかも、仰向けの紙を支えるのも不安定な状況で、よくあんなきれいな署名ができたものだ。

【ストーリー】番組サイトより
 特命係・杉下右京(水谷豊)は、甲斐享(成宮寛貴)の彼女、笛吹悦子(真飛聖)から最近、享の様子がおかしい、と相談を受ける。どうやら、「みんなの動画」というサイトで「火の玉大王」と名乗る男の生放送にハマっていると言う。「9.11同時多発テロがアメリカ政府の陰謀」「富士山は今年中に噴火する。それも人為的に。」など様々な諸説を配信している「火の玉大王」こと綾辻(忍成修吾)は陰謀論者のようだ。

 心配になった右京は、享を尾行しその行動を探ろうとする。すると、「火の玉大王」を中心に手をつなぎ、夜空に向かって宇宙船を呼ぼうとする享の姿が…。本当に享は「火の玉大王」に心酔しているのだろうか?右京も流石に首をかしげてしまう。

 そんな折、大東亜産業の専務・高山(大原康裕)の遺体がホテルで見つかった。所轄によると服毒による自殺の模様だが遺書は無く自殺理由は不明とのこと。そのニュースを見て妙に気になっている享に右京は気づくが…

 右京は真相を探るため「火の玉大王」の生放送に潜入するが、図らずもネットの放送上で享と会話してしまうことになり、調べていることが明らかに。

 享は一体なにをしていたというのか?
 そのあとに起こる警察を揺るがす大事件とは!
 ネットの闇が右京たちに迫る!
 犯人の目的とは!?

脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
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将棋雑感 ~NHK杯など~

2013-10-14 17:49:58 | 将棋
 王座戦は別記事を設けます。LPSAは記事を立てるかどうかは未定です。
NHK杯将棋トーナメント
渡辺竜王-広瀬七段
 相穴熊戦で後手振り飛車穴熊の広瀬七段が完勝。
 有利な分れから、穴熊戦の指し方、勝ち方を熟知している指し回しで、渡辺竜王に何もさせず、きっちり勝ち切った。
 『将棋世界』で広瀬七段は「僕の考える振り飛車のアイデア」を連載中で、11月号は「穴熊編」第5回。ちょうど、この対局の戦型が題材になっていた。講座を書いたのが先か、対局が行われたのが先か、分からないが、講座で最善とされる手順で52手目まで進み、渡辺竜王が指した53手目の▲2三歩は「△5五馬▲2二歩成△同飛▲同飛成△同馬とさばき合いに応じる。以下▲4二飛なら△3二飛と打ってしのいでいる。香得で馬を作っているので後手まずまずだと思う」と記している。実戦も上記の順に進んでいる。
 ちなみに、53手目の▲2三歩では▲3三歩成を最善手としており、以下△3三同桂▲3四歩△5五馬▲3三歩成△同馬▲5四桂△同銀▲同飛△4三馬▲5六飛△4四桂で、銀香交換の駒損だが、馬を作っており手番も握っている(飛車取りになっている)のでほぼ互角としている。(この順を感想戦でも検討していた。対局時点でこの順も研究範囲だったようだ)
 対局が早く終了し、感想戦も17分もあり、しかも、検討する箇所も少なく、一通り終わってから、序盤を再度検討することとなり、いい所なしの将棋内容と相まって、渡辺竜王は非常に不機嫌そうであった。

中田宏八段-橋本八段
 橋本八段の対局前のインタビュー、何かやるだろうと期待したが、「豊島ぁ、強いよね…」(佐藤紳哉六段考案)のパロディ・じぇじぇバージョンを発表。しかし、空振り気味。松尾七段も拾いにくく苦笑していた。
 その失敗感を引きずったのか、後手早石田の作戦が悪かったのか、金が遊び駒となった分だけ、橋本八段苦戦に陥る。
 しかし、4六にいた遊び気味の銀を5五に引き、6六への活用を見たのが秀逸で形勢を挽回。しかし、終盤、決め手を放ったかという角打ちに、守っただけのような飛車回りが実は詰めろ。これに気づかず、あえなく頓死(頓死と簡単に片づけられない局面だったが)。
 橋本八段には、もっと勝ち進んでパフォーマンスを見せてほしかった。

その他としては
 先崎八段の解説は、対局者の読みについていけないように感じた。特に、受けの手が見えないのと、瞬時に詰みが読み切れない。指し手の広角視野も狭い。矢内女流の方が広い。矢内さんは大盤で対局したら、下手な男性棋士より強い気がする。

A級順位戦
 昨年土を付けられた三浦九段に△8六飛と鮮やかな決め手を放ち快勝。この局面も、記事に取り上げたいが、なかなか書く余裕がない。
 返す刀で、4回戦の渡辺竜王戦も完勝。羽生三冠は横歩取り戦は特に強いなあ。
 これで4連勝。1敗は行方八段(2勝1敗)のみ。名人位挑戦に大きく近づいた。渡辺竜王は不調か?竜王戦が少し心配になった。

羽生三冠の過密日程
 毎年のことであるが、この時期、やはり過密日程になった。
 4月3局、5月5局、6月3局、7月8局、8月3局、9月5局、10月14日までで4局、今後少なくとも10月中に3局予定されている。
 特に10月に入っては過密度が増している。2日・王座戦第3局(横浜)、6日・JT日本シリーズ(名古屋)、8日・王座戦第4局(新潟県)、11日順位戦。
 1週間の間に、タイトル戦2局とJT杯で、横浜→名古屋→新潟って、酷過ぎない? 前夜祭もあるし、JT杯も公開対局である。

LPSA もうどうでもいい
 自らの非を認めるどころか、自団体の行為を振り返り言及もなし。連盟の行為を避難するだけ。
 論じる価値もない。
「よく分からない石橋女流棋士の処遇 その2」(9月12日記事)
「よく分からない石橋女流棋士の処遇 その1」(8月21日記事)
「LPSA、ようやく謝罪したが……」(6月23日記事)
「LPSA声明「日本将棋連盟による女流棋戦からの排除行為について」について」(5月17日記事)
「残念な対局放棄」(1日31日記事)
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『八重の桜』 第41話 「覚馬の娘」

2013-10-14 14:09:43 | ドラマ・映画
(今週も簡単に……というか、特に書くべきものなしと思いましたが……)
 今話は、完全に覚馬が主役だった。
 いえ、毎話毎話、主人公(ヒロイン)が主役特権を行使して出しゃばってくるよりは、話がスムーズになってよい。
 大河ドラマのように人の一生を約50回掛けて描く長編は、歴史物の場合、女性が主人公だと歴史的や社会的事件に絡む濃度が薄いので、向いていないように感じる。
 今年の場合、覚馬の方が向いていると思うが、前半部分の会津戦争への絡みが少ないので難しいのかもしれないが、それを尚之助が補うようにすればよい。
 今話のテーマの一つ、「自由民権運動」「新聞による世論に力」を題材にしたいのなら、覚馬が主役の方が描きやすい。
 ただ、今回、世論によって国会の開設に動かざるを得なかったとなっていたが、日本が列国から近代化がなされたと認められ、不平等条約の改正を果たしたい政府としても、国会開設は必須の課題だったはずである。

覚馬 VS 槇村 最終ラウンド
 「覚馬vs槇村」と銘打つほど、槇村の人間性に厚みがなかったのが残念。
「刺し違えて、痛み分けで終わらせるつもりか。やはり策士やのう、先生」
 覚馬が「痛み分け」、「刺し違え」という形にしてあげただけで、槇村に花を持たせたという点で「策士」だと言える。
「この10年、わしゃあ、あんたを使うちょるつもりじゃった。じゃが、使われとったんはわしの方かもしれん」
 ようやく気がついたのか。おそらく、周囲の者は皆そう思っていて、槇村だけ気がついていなかっただけだと思うぞ。


みねの結婚 ~覚馬・みね親子~
「どこまでもついでいけ。
 何があっても離れんじゃねえぞ」
「…んだげんじょ、どうしても困ったら、そん時は大声を出して呼べ。
 お父っつまぁが助けに行く


 密偵を追い払った際、みねに掛けた言葉を回収。
 あのシーンは不自然なエピソードだと思ったが、≪やられた、うまい!≫

 今回は、みねの結婚と、この覚馬とみねの心の引っかかり(母・うらとの別れ)が融解したエピソードで、この親子にとっては大きな出来事であるが、ここ数回、いろんな出来事を、断片的に列挙しているだけのように思える。
 昨年の『平清盛』のように人間感情のドロドロした濃厚さが懐かしい。
 突っ込みどころ満載ではあるが、言いたいことがよく伝わる『ダンダリン』の方が、ドラマを観た気がする。


【ストーリー】番組サイトより
 板垣退助(加藤雅也)たちの自由民権運動が勢いを増すなか、覚馬(西島秀俊)ら京都府議会は、新聞を使って世論を動かし、槇村(嶋政宏)の横暴な府政に攻撃を仕掛けていた。
 そんなある日、今治で伝道に励む同志社卒業生の伊勢時雄(黄川田将也)は、かねてから心を通わせていた覚馬の娘・みね(三根梓)に結婚を申し込む。母・うら(長谷川京子)のために婿をとって山本家を継がねばと思っていたみねは、すぐに結婚を許した覚馬に激怒。八重(綾瀬はるか)は、みねを心配して言葉を掛ける。その後、覚馬と和解したみねは、時雄と共に新たな人生を歩んでいく決意をする。
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『信濃のコロンボ~死者の木霊~』……仲秋の残念な2時間サスペンス、その2

2013-10-12 20:20:20 | ドラマ・映画
番組サイトの見どころによると
「事件は一見、叔父甥間で起こった金銭トラブルによる単純な殺人事件だと思われたが、一人、その見解に不審を抱いた竹村は犯人の周到な計画を打破するべく執念の捜査で犯人を突き詰めていく!」
とある。
 確かに、表面の裏に潜む真相を、主人公の「信濃のコロンボ」こと竹村刑事(寺脇康文)が、しつこく追い求め、解き明かしていく話で、主題に沿ったドラマの造りとなっていた。
「その1」の『事件救命医~IMATの奇跡~』の空中分解ぶりと比べると、この点においては評価できる。
 しかし、このドラマには大きな欠点が2つあった。
Ⅰ.主人公に魅力が……
 独自の推理力としつこさで真相を追究するという主人公なのだが、魅力を感じられなかった。
 演じた寺脇康文さんは、『相棒』の亀山刑事役が当たり役だが、そのイメージが強過ぎて苦労している。
 亀山刑事は直情型で思ったことがすぐ行動に表れるタイプだった。また、右京が謎や真相を暴くのを補助する役割であった。今回は「信濃のコロンボ」と称される(自称気味だが)だけあって、自らの洞察や推理で真相を解き明かしていく。また、性格も亀山とは対照的で、もっさりと動くタイプだ。
 深読みすれば、亀山のイメージから脱却を図ったキャラクター設定のように思える。疑問に思うことは解決するまで究明するしつこさがあり、周囲(組織)のことを考えないマイペースさなど、事件を解決する要件を満たしているが、亀山を離れようと意識する余り、少し気弱で煮え切らない。また、マイペースと言えば聞こえがいいが、空気を読まない迷惑さ。さらに、そういう単独行動(実際は部下を一人帯同)しておきながら、最後の一歩は妻に背中を押されて踏み出すという人間性。
 そもそも、停職1か月の刑事が捜査していいのだろうか?
 それに、単独行動のはずだが常に部下を帯同させているのがしっくりこない。
「どうしてこの事件にこんなにこだわるんですか?」
と部下が尋ねたが、その答えが
「自分でもわからない。でも、このまま放っておいたら……わかんないけど…俺の心が……ああ…なんだぁその…壊れてしまいそうなんだ」
「心?」
「古臭いかもしれないけど、俺は自分の選んだ職業に誇りを持っている。その…意地だ」
「はあ…意地…ですか?」


 本当に、≪はあ?≫である。
 だいたい、「自分の選んだ職業」って「刑事」でいいんじゃない?
 言い回しも、まだるっこしくて、いらいらする。その割に、説得力がない。単に、「真犯人がいるのに、逮捕しないのは気が済まない。犯人がのうのうと生活し、世間を歩いているのが許せない」と“亀山”らしい正義感でよいのではないだろうか?
 くたびれたコートにこだわるのも、よく分からない。裏設定で、刑事になるきっかけなど、エピソードがあるのだろうか?
 事件の真相を捜査会議で、つらつらと演説するのもイケテない。

 こういうキャラ設定に問題があるのか、演じる寺脇さんが合ってないのか、演技力の問題なのか……とにかく、魅力が薄かった。

Ⅱ.事件関係者の行動が不可解過ぎる
 ①実行犯の戸沢が自分が犯人であると印象付けた理由が薄弱
 ドラマでは岡部(高橋克典)説「自殺をするつもりなので逃げる必要がなく、犯行を隠す必要もない」竹村説「逃げる(捕まらない)手立てがあり、犯行を隠す必要はない」と理由づけていたが、どちらにせよ、タクシーで目立つように遺体を運び、しかもわざわざほのめかす等、積極的に犯行を明かす必要は全くない。
 代償の金を貰うため、恩人や愛する人を庇うために、囮の犯人として真犯人に容疑が掛からないようにするのなら、辻褄が合うが。
 犯人の専務・沢藤(小木茂光)にとっては、野本敏夫が犯人であることを警察に印象付け、逃げ切れず自殺に及んだという筋書きのためには必要だった。
 あと、ドラマや小説の導入として、タクシーでバラバラの遺体を運ぶというインパクトが必要だった。

 ②戸沢が殺人を実行した理由が薄弱
 借金問題があると言え、野本孝平(本田博太郎)が甥の野本敏夫に殺されるほど追いつめたとは思えない。敏夫も専務・沢藤栄造(小木茂光)にそそのかされたとは言え、叔父でもあり、恩人を殺すのだろうか?

 ③専務・沢藤(小木茂光)も野本孝平を殺害する理由が弱すぎる
 「社長秘書と専務が不倫だなんて、会社に対する裏切り行為だ」と糾弾するのも少し不自然、さらに、既に別件で専務の職を説かれる予定だったので、公平を殺す理由がないに等しい。社長を何とかしようと思うのが普通だろう。

 ④ホテル支配人・奥村も協力しすぎ
 証人(ホテル従業員)を殺したり、アリバイ工作、はたまた、自首をするなんて、過去に恩があったってしないであろう。そこまで、恩義に熱いとは思えない。

 主人公に魅力がなく、事件そのものもご都合主義で、がっかりの内容だった。

 直接内容と関係はないが、高橋克典、小木茂光さんは「残念サスペンス・その1」でも、演じていた。

【ストーリー】番組サイトより
 長野県警飯田署の刑事・竹村岩男(寺脇康文)はある日、釣りに出掛けた松川ダムでバラバラ死体の一部を発見してしまう。飯田署では死体の残りの部位の捜索が始まり、バラバラ殺人の第一発見者となった竹村は早速、部下の桂木(庄野崎謙)と捜査にあたり、妻の陽子(麻生祐未)とも"刑事コロンボ"並の推理を展開していく。
 一方同じ頃、東京の室町署ではタクシーの運転手・戸沢信夫(村松利史)が「恐らく自分は死体を運んだ・・。」と訴えて出頭してくる。戸沢の供述によると室町署管轄内のオフィス街で一人の男と共に七つのダンボールを積んだのだが、男は戸沢に50万円も差し出し、長野と東京を往復させ、行き先の松川ダムの橋の上で積んできたダンボールをすべて投げ捨てたというのだ。しかも道すがら戸沢が「まさかその中身、ホトケさんじゃないですよね?」と聞くと男は「そうだよ」と返答したという。
 室町署員が戸沢が男を乗せたという付近の聞き込みを行うと近隣にある五代通商株式会社という会社のビルの住込み管理人夫婦が行方不明になっていることが判明。捜査に乗り出した岡部和雄警部補(高橋克典)が管理人部屋を調べに来ると畳の下からおびただしい血痕が発見される。聞き込みから戸沢が乗せた男の風貌が管理人の野本敏夫(山中聡)と一致し、失踪した野本敏夫がバラバラ殺人に関与していると見なされる。
 東京で容疑者が浮上したと連絡を受けた竹村は早速上京。岡部と合流し、敏夫の身元保証人になっているとう叔父の野本孝平(本田博太郎)の自宅マンションを訪ねる。ところが、孝平もここ数日姿が見えなくなっていることが判明。孝平の部屋を調べると敏夫が孝平から多額の借金をしていた借用書が見つかる。室町署では敏夫と孝平の間に多額の借金を巡って金銭トラブルが起こり、敏夫が孝平を殺害したとの見解に達し、失踪中の敏夫と妻の美津子(宮澤美保)を全国指名手配にする。
 誰もが叔父甥間で起こった借金がらみによる単純な殺人事件と見なし、捜査は終結へと向かうかに思えたが、その見解に一人、納得出来ない竹村は執拗に捜査の手を緩めようとせず・・・。
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『ダンダリン 労働基準監督官』 第2話

2013-10-12 00:26:47 | ドラマ・映画
最初の5分間で、「う~~~」とダンダリンみたいに、危うく切れてしまう(視聴打ち切り)ところであった。
 南三条の母の怪しい商品に乗っかろうとしてしまう能天気ぶり、ダンダリンの「強引ぐマイウェイ」ぶりと「う~~~」と自己葛藤ぶり、始業前の体操中の所員の実のない会話とストレスが溜まり、飲茶カフェの女性店長・花枝のセクハラ相談に対して、マニュアル通り、セクハラは「労働局」の管轄だと花枝を返す段で、
「セクハラは男女雇用機会均等法という法律の問題ですので、指導は労働局の管轄になります。ご相談だけでしたらこちらでもお伺いできますが、指導をご希望されるのであれば、労働局の雇用均等室というところで詳しくお話しいただくのが良いと思います」
 えっ、先週、求人の貼り紙の件で、男女雇用機会均等法に反すると猛烈な指導をしてたじゃないの?
 管轄外だったんだ。まあ、管轄外と言え、労働基準監督官として見過ごせなかったんだとは思うけれど。

 それでも、今週は上司や同僚のことを考え、マニュアルに従ったり、食事にかこつけて内偵するとか、努力は見られた。が……

「課長の考える大人とは、どういう大人ですか?
 それは日本の子どもたちに、堂々と胸を張れる大人ですか?」

 うん、鋭い。でも、自分の正義を抑えきれず暴力に走る凛には言われたくないなあ。
 息子が暴力を振るったことの訳も聞かず、ただ謝って、穏便に済ませようとした土手山にとっては痛い言葉だったけれど。
 土手山も反撃した。
「俺の考える大人ってのは、世の中の矛盾と粘り強く戦う者のことだ。逆ギレしたり個人プレーしたりすんのは簡単なんだよ。でも、それじゃ、ただのガキだ」

 今回は、名ばかり管理職がテーマ。
 所員を巻き込み悪徳社長を懲らしめる話は、スカッとした。『HERO』を思い出すシチュエーションだが、メンバーがイマイチ。
 土手山(北村一樹)と南三条(松坂桃李)は魅力を感じるが(南三条の几帳面さや律儀さもさることながら、松坂君の声が意外に渋い)、署長は事なかれ主義でへなちょこ過ぎるし、小宮(トリンドル玲奈)は監督官に見えない。過去の嫌な思いからセクハラは許せないというのは理解できるが、先週の泣き落としに引っ掛かりを感じてしまう。
 温田(水橋研二)は日和見主義だし、田中(大倉孝二)は変な男。大倉さんは「変なふうに見えて、実は真面目」と言う役の方が面白いと思う。

 今回、チェーン店の社長が横暴で器が小さく、社員を家来にしか思わず、セクハラぐらいは当然というどうしようもない男だったが、こんな男が20店舗をまとめる社長と言うのは無理がある。


 さて、今回の凜は土手山の言うガキっぽさはあったが、しつこいほどの仕事熱心さ。それなりに気遣いも見せて、感情移入しやすくなった。
 社労士事務所代表・相葉(賀来千香子)も登場し、凜の過去も気になる展開。初回はダメダメ感が充満したが、もしかすると面白くなるかもしれない。


【ストーリー】
飲茶カフェチェーンの店長・花枝(平山あや)が社長の椎名からのセクハラを訴えて労働基準監督署に訪れた。凛はマニュアルどおり、セクハラは「労働局」の管轄だと花枝を返すが、ランチを口実に南三条(松坂桃李)を誘って花枝の店へ向かう。反省の色が見えない椎名(篠井英介)と暴力沙汰を起こし、またまた土手山(北村一樹)に激怒される。土手山に凛から目を離すなと言われた南三条は残業にかこつけて夜を徹しての独自調査を始めた凜に付き合う羽目に。調査の甲斐あって、花枝が“名ばかり管理職”であることを確信した凛は……
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『事件救命医~IMATの奇跡~』……仲秋の残念な2時間サスペンス、その1

2013-10-10 22:43:33 | ドラマ・映画
ええと、記事タイトルでは「残念な」と控えめな表現ですが、本当はもっと辛辣な表現を使いたかった内容です。このドラマについては、oliveさんが私の心を代弁したような記事「どこが奇跡だったん?~SPドラマ「事件救命医~IMATの奇跡~」感想~」を書いてくださっています。
 今回は、oliveさんの了解を得て、記事の冒頭部分を引用させていただきます。
(あ、決して楽しようとしたわけではなく、見事に私の感想と一致していたものでしたので……)

【以下引用】=============================
稀に見る!?救いのないドラマだったーーーー!!


事件現場で負傷した命の一刻も早い救命活動を目的とした


医療派遣チームIMATの活躍を描くが謳い文句だったんでない?


サブタイトルにもある、IMATの奇跡は何だったん?


異色の医療ドラマ×刑事ドラマ。


25年前の爆破事件で父親を失った医者と刑事。


医者のIMATチームに所属するのが玉木宏で、


刑事でSIT隊員に所属するのが田中圭。


そんな二人がタッグを組んで犯人逮捕に奔走する話なのかと思いきや・・・


(途中まではそうだった)


なのにーーーーーー!!


後味が悪すぎっ!

爆破し過ぎっ!

===================================【引用 終わり】

書いてもoliveさんの記事内容とダブってしまいそうなので、
この後の文章も引用して、「本当にそうだよね」でもいいと思いましたが……

Ⅰ.出血、多過ぎ!
 IMAT(事件救命医)が題材なので、緊急事態(大怪我や急病)が起こらないと、活躍させにくいというのは理解できるが、訓練時に大動脈が破裂して心タンポナーデ(血液などが心臓と心臓を覆う膜の間に溜まり、それによって心臓が圧迫される状態)になった患者が出たり、救急隊員(渡辺哲)が撃たれ大出血(瀕死の重傷)、人質となった妊婦が胎盤早期剥離による出血のうえ救急車内での出産、偵察隊員が撃たれ心タンポナーデ状態に、銀行内での爆発、さらに街での2回の爆破と死傷者続出。(最初の爆破による被害者(犯人も含む)が運ばれてきたが、これは救命病院なのでカウントしません)

Ⅱ.渡辺哲、見せ場作り過ぎ
 銃撃を受け吹っ飛んだ老救命隊員(渡辺哲)。
 危険だからと、近づけない。渡辺哲は自力で這い出す。いったん力尽きたが、再び匍匐前進。力尽きたときはてっきり死亡したと思ったが、すごい根性である。でも、傷口は広がるだろうし、無駄に体力を消耗するだけのように思う。
 普通、あの状況なら、救出に向かうと思うが、逆に実際に向かおうとしたIMAT隊員・日向(玉木宏)は制止されてしまった。
 入り口付近ならともかく、這い出した位置なら犯人もわざわざ撃たないと思う。2度目に這い出して、相当銀行から離れてようやく救出。救出されても、患者情報を報告する救急隊員の鏡のような行動。名優・渡辺哲さんを立てすぎ!

Ⅲ.統一性のない犯人の行動
 あらかじめSIT隊員の顔を写真に撮り、逃走時に人質に自分たちと同じ格好をさせ、自分たちとの区別をつかないようにさせるなど、用意周到でち密な犯人であるが、主犯以外の二人はやたらビビりで、救命隊員とSIT隊員に発砲。主犯も仲間を選ぶべきだろう。
 主犯も妊婦を解放させる温情を見せるが、爆弾で無差別大量殺人を3度も行う。

Ⅳ.バレバレの影浦(田中圭)のIMAT退院成りすまし
 医学知識ほとんどゼロなのに、よく成り済まそうとしたものだ。医療行為が何もできず医者でないことがバレバレ。結果として、この潜入が後の逮捕時に役立つが、もともと日向を守るための行為だったが、却って危険な目に合わせることとなるのは、少し考えたらわかるはず。指揮官の荒井健三(高橋克典)も浅慮だ。
 ばれそうになったところで、負傷したSIT隊員の容体が急変。運よく(運悪く)心タンポナーデ状態に。犯人は影浦に処置を強いるが、ドラマ冒頭の経験(見ていただけだが)が役立ち、無事成功。
 って、見ただけで、ドラマ冒頭で日向が緊張で腰を抜かした処置をできるものなのか?ある意味奇跡だ!タイトル副題の軌跡とは、このことか?

Ⅴ.無謀な人質救出・犯人確保作戦
 人質に犯人と同じ格好をさせる目くらまし作戦。人質が多数いる中、犯人を判別しにくい状況で、便りは影浦の判別だけ。しかも、目出し帽から見えた犯人の眼だけが判別材料。危険すぎる。

Ⅵ.なぜか躊躇する影浦
 最後の3人目だけ、なぜか撃つのを躊躇う。犯人は起爆装置を持っていたので、迷う余地はなかったはずだ。躊躇した理由を明らかにしてほしい。荒井は「命の重さを感じたのか?」と問いただしたが、命の重みを感じたのなら撃つべきだ。
 結局撃てず、仲間の隊員が撃つ。見事命中したのはよかったが、喜んでいる間に、起爆ボタンを押されてしまう。

Ⅶ.爆破させすぎ
 少女の母親より犯人を優先させるという重体度によるトリアージをさせるという目的のほかに、街中での爆弾の爆発を見せることで、過去のトラウマを呼び起こさせたかったのだろうか?
 2度の町中爆発というのはやりすぎだろう。そもそも、あれだけ死傷者を出してしまったら、警察の大失敗だろう。ドラマでは全く問題になっていなかったが。
 あの状況なら、即死させなければならなかった。

Ⅷ.やたら鋭い心理分析官・紗弓(水野美紀)
 株価操作という犯人の真の狙いに気付くとは只者ではない。単なる科捜研の心理分析官とは思えない。
 日向が「警察にもこんな美人がいたんだ」と茶化したら、ごみ箱を抱えて……それで殴るのかと思った。何しろ、『空飛ぶ広報室』女を捨てた自衛官役を観ていたから。

 そして、最も許せなかったのは
 日向の心理テストの結果が「非常に危険レベル」、日向の父が爆破犯の容疑者、今回の主犯の処置で通常とは逆の手順で行った。そして、爆発後のシーンで過去のトラウマにとらわれていた日向の様子と、日向の灰色さを十分に押し出して終了。
 2時間ずっと見ていて、あのグレーでモヤモヤした結末は許せない。タイトルの『事件救命医~IMATの奇跡~』って、まったく的外れのものとなっていた。
 突っ込みどころが多すぎたうえ、この結末。2時間に利子をつけて返してほしい。


【ストーリー】番組サイトより
 事件現場医療派遣チーム<IMAT>が、バスジャックを想定した合同訓練を警視庁の特殊犯捜査係<SIT>とともに行っていた。IMAT救命医の日向晶(玉木宏)は、救護訓練をおこなうが、慣れない現場でもたつき気味だ。対照的に、訓練を完璧に終えたSIT隊員の影浦琢磨(田中圭)は、IMATの存在が足手まといになるのではとのいらだちを、上司の荒井健三(高橋克典)にぶつける。ともすれば攻撃的になりがちな琢磨を、IMATは人質のみならず、自分たち警察官が負傷した時にも対処してくれる存在だと、なだめる荒井。しかし、現場での人命の中には犯人も含まれているということに、琢磨は納得がいかない。
 と、突然、SIT隊員のひとりが痙攣を起こし昏倒!IMATの美山ゆかり(貫地谷しほり)らは、その状況から脳血管障害と診断するが、晶だけは大動脈疾患を疑い、急きょ、手術室でも難しい、心嚢(しんのう)から溜まった血液を抜き取る処置を断行。訓練時とは見違えるような素早さで見事、救命に成功する。
 数日後、爆破事件が発生する。警察の捜査によって、爆破犯は複数で、爆弾はほかにもあると判明。必死の捜査が続く中、犯行グループは銀行人質立てこもり事件を起こす。その直後に負傷者が発生し、晶たちIMATに出動要請が下される!
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『八重の桜』 第40話 「妻のはったり」

2013-10-09 21:58:25 | ドラマ・映画
(今週は、簡単に)
Ⅰ.「嘘」と「はったり」は違うということを制作サイドは自覚してほしい
Ⅱ.襄の教育信念には感動したが……
 授業を受ける権利を放棄した学生の罪……学生に罪を犯させた自分(襄)の罪を罰するため……
 自らの手を木の棒で撃ちつけた……襄の信念に感動したが、もっと早く止めてやれよ!
Ⅲ.襄の両親の意味は?
 表面的には襄を侮蔑するが、心の内では襄を愛していた。姑登場で『渡る世間は……』化してしまうのではと危惧したが、そうではなかった。
 襄の父を演じた清水綋治さんの演技は、なかなか味があって良かった。
 ただ、今回のエピソードの基となる襄の額の傷の真相を語らせるための登場だったら、がっかりである。

【ストーリー】番組サイトより
 同志社英学校の創設から4年。襄(オダギリジョー)は、アメリカの教団からの資金援助を危険視する日本政府から廃校を命じられ、外国人教師たちからも伝道教育の強化を迫られていた。板挟みになり苦悩する襄を、学生たちは弱腰と非難。八重(綾瀬はるか)は襄をかばうため、あるウソをついてしまう。
 外国人教師たちの提案を飲んで習熟度別クラスを解体し、新たに伝道専科のクラスを設置しようとした襄に、学生たちは激怒。ストライキが起こり、学内が不穏な空気に包まれる。
 生徒を退学にすべきという声があがるなか、襄はすべての罪は校長の自分にあると、自分の手を杖で打ちつけてわびる。騒動の首謀者となった猪一郎(中村蒼)は、けじめをつけるため退学を申し出る。
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リーグ戦の中のリーグ戦 ~C級1組~

2013-10-08 22:16:22 | 将棋
 C級1組は9月24日に4回戦が行われ、糸谷六段(順位9位)、高六段(20位)、菅井五段(28位)が全勝をキープした。
 千葉六段(3位)は佐々木六段(4位)に、中村(太)六段(10位)は阪口五段(29位)に小林(裕)七段(12位)は真田七段(2位)に敗れ、3勝1敗となった。
 3勝1敗は上記の3棋士の他、小林七段を破った真田七段、千葉六段を破った佐々木六段を始め、金井五段(八位)、船江五段(18位)、福崎九段(22位)、斎藤五段(30位)の9人となっている。
 全勝が3名になっているのは、星のつぶし合いの結果で、ざっと見渡すとほぼ順当な結果と言える。やや意外なのは、福崎九段が1敗で頑張っているのと、宮田(敦)六段(5位)と阿部(健)五段(7位)が2勝2敗とやや期待を裏切っている点。(宮田五段の負け星は対真田七段戦、阿部五段の負け星は対菅井五段戦が含まれている)

 さて、『週刊将棋』のC級1組の昇級予想で私が推す菅井五段が有力視されていなかったが、記事を読むと若手強豪リーグ戦が組まれているのが原因だった。
 この若手強豪リーグ戦は名人戦(順位戦)棋譜速報の中継記事、菅井五段-田中(寅)九段戦の中でも触れらていた。
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今期C級1組内には若手強豪の5人リーグが存在している。対象者は本局の菅井の他、中村太六段、阿部健治郎五段、船江恒平五段、斎藤慎太郎五段。現時点でのC級1組、また5人リーグでの成績は以下の通り。

中村太六段-C1成績3勝0敗。5人リーグ成績0勝0敗。
阿部健五段-C1成績1勝2敗。5人リーグ成績0勝1敗(菅井戦敗戦)。
船江 五段-C1成績3勝1敗。5人リーグ成績1勝1敗(斎藤戦勝利・菅井戦敗戦)。
菅井 五段-C1成績3勝0敗。5人リーグ成績2勝0敗(阿部健戦・船江戦勝利)。
斎藤 五段-C1成績2勝1敗。5人リーグ成績0勝1敗(船江戦敗戦)

この結果から見ると、5者の中では現在3勝0敗で既に5人リーグの対戦を2局終了している菅井が昇級争いにやや優位な条件と見て取れる。中村太六段は残り7局中4局が5人リーグ内の対戦となり、そこで勝ち越しの成績を残せれば昇級争いにかなり加わりそうだ。
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(中継時の記事なので、3局終了時点の成績)

 C級1組は37名。ひと昔前は20人強で、B級2組とほぼ同数だったが、現在B級2組は25人で、C級2組(46人)に近づきつつある。ちなみに、C級1組の2000年度は27人だった。
 確率が得意な人に算出していただきたいが、この現象が起こる確率は相当低いはず。
 この対戦表(組み合わせ)決定の際、同門同士は当たらない(最終局だけだったかもしれない)というようなルールがあり、完全に無作為に抽選するわけではないらしいが、それにしても相当偏りのある組み合わせとなった。
 話はこれに留まらない。昨期、菅井五段、斎藤五段と同じく昇級した阪口五段も上記の5名と対局が組まれている。昨期、昇級したのだから、阪口五段も菅井、斎藤両棋士に伍する実力があると考えてよい。よって、「若手強豪の5人リーグ」と言うより「強豪6人リーグ戦」と称した方が妥当である(阪口五段は35歳)。
 阪口五段は今期、船江五段、菅井五段、神谷七段に敗れ3連敗であったが、4回戦で中村六段を破り、その実力の片鱗を見せている。上記の中継記事を発展させて記すと、

中村太六段-C1成績3勝1敗。6人リーグ成績0勝1敗(阪口戦●)。
阿部健五段-C1成績2勝2敗。6人リーグ成績0勝1敗(菅井戦●)。
船江 五段-C1成績3勝1敗。6人リーグ成績2勝1敗(阪口戦○・斎藤戦○・菅井戦●)。
菅井 五段-C1成績4勝0敗。6人リーグ成績3勝0敗(阿部戦○・阪口戦○・船江戦○)。
斎藤 五段-C1成績3勝1敗。6人リーグ成績0勝1敗(船江戦●)。
阪口 五段-C1成績1勝3敗。6人リーグ成績1勝2敗(船江戦●・菅井戦●・中村戦○)。


となる。

 更に話は続く。
 この6人リーグ戦に、神谷七段、田中寅九段、桐山九段も乱入しているのである。さすがに全対局までとはいかないが、9人の組み合わせのうち、対局がないのは阿部×田中戦、菅井×桐山戦のみである。神谷七段など、初戦から6回戦まで立て続けに6人組にぶつかるという辛い組み合わせだ。
 それにしても、この組み合わせの偏りはどういうことなのだろう?

 では、他の有力棋士はどうなっているのか?
 今期上位順位棋士(昨期のC1成績優秀者)やここ数年の実績を考えると、真田七段(2位)、千葉六段(3位)、佐々木六段(4位)、宮田敦六段(5位)、片上六段(6位)、金井五段(8位)、糸谷六段(9位)、小林裕七段(12位)、高六段(20位)辺りだ。順位1位は神谷七段(B2から降級)、7位は阿部健五段(6人リーグ所属)10位は中村太六段(6人リーグ)、11位は塚田九段。

 6人リーグを「6人群」、ランク上位棋士を「上位群」と呼ぶことにする。
 6人群は神谷七段、田中九段、桐山九段を加えた実質9人リーグ戦なので、他の棋士と当たる余地は2局しかないので、「6人群」対「上位群」の組み合わせは、当然少なくなっている。船江×真田、阪口×宮田の2局のみである。
 上位群同士の対局は、それなりに組まれている。多少、棋士によって偏りがありそうだ。

 6人群と上位群の棋士それぞれについて、対局相手を調べてみると
10中村太六段3-1…6人群・5人、上位群・0人、その他5人(神谷、高野、田中、大平、桐山)
7阿部健五段2-2…6人群・5人、上位群・0人、その他5人(神谷、近藤、北島、桐山、脇)
18船江 五段3-1…6人群・5人、上位群・1人、その他4人(神谷、高野、田中、桐山)
28菅井 五段4-0…6人群・5人、上位群・0人、その他5人(神谷、塚田、近藤、田中、長沼)
30斎藤 五段3-1…6人群・5人、上位群・0人、その他5人(神谷、田中、北島、桐山、加藤)
29阪口 五段1-3…6人群・5人、上位群・1人、その他4人(神谷、近藤、田中、桐山)
2真田 七段3-1…6人群・1人、上位群・5人、その他4人(日浦、平藤、長沼、土佐)
3千葉 六段3-1…6人群・0人、上位群・4人、その他6人(高野、佐藤秀、福崎、小林健、浦野、北島)
4佐々木六段3-1…6人群・0人、上位群・3人、その他7人(塚田、富岡、近藤、佐藤秀、小林健、北島、脇)
5宮田敦六段2-2…6人群・1人、上位群・2人、その他7人(近藤、佐藤秀、小林健、大平、浦野、長沼、土佐)
6片上 六段2-2…6人群・0人、上位群・4人、その他6人(富岡、平藤、福崎、土佐、脇、桐山)
7金井 五段3-1…6人群・0人、上位群・4人、その他6人(神谷、塚田、平藤、田中、大平、加藤)
9糸谷 六段4-0…6人群・0人、上位群・4人、その他6人(塚田、高野、富岡、小林健、大平、加藤)
12小林裕七段3-1…6人群・0人、上位群・2人、その他8人(塚田、日浦、富岡、近藤、福崎、大平、土佐、北島)
20高 六段4-0…6人群・0人、上位群・4人、その他6人(塚田、富岡、近藤、福崎、浦野、加藤)

 こうして列挙してみると、やはり6人群は過酷だ。上位群は比較的楽である。とりわけ小林裕七段、佐々木六段、宮田六段が抽選に恵まれたと言える。
 昇級者を予想すると、6人群は厳しい組み合わせだが、菅井5段の実力、既に3人との対局を終えての4戦全勝を考慮すると有力。6人群の他の棋士は既に1敗以上しており、今後星のつぶし合いが考えられ相当厳しい。
 上位群では、順位が良い3勝1敗の真田、千葉、佐々木に目が行く。この中では最上位の真田、残り相手の顔ぶれを考えると佐々木が有力。
 高は現在全勝だが、順位が低いのと残り相手が厳しいので難しそう。糸谷は全勝で走りそうな気もするが、取りこぼしがありそうなので、順位があまり良くないのが不安。
 一応、菅井五段、佐々木六段のふたりを昇級者と予想しておく。
コメント (8)
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『ダンダリン 労働基準監督官』 第1話

2013-10-06 16:11:53 | ドラマ・映画
お笑いドタバタ劇として、深く考えずに観れば面白いかもしれない。

番組サイトによると
 主人公のダンダリン(段田凛)は、働く人を守るルールを遵守するためには曲がらない、融通の利かない、労働基準監督官で、すべ ての働く人を守るために立ち上がる熱い女性らしい。

 「働く人を守るルールを遵守する」という揺るがない信念を持っており、その信念が強すぎる故、融通が利かず、労働現場の実情を考慮せず、同僚の監督官を巻き込んで、突っ走ってしまう。
 そんな彼女の正義の暴走をどう捉えるか、人それぞれだろうと思うが、あまりにキャラクターをデフォルメし過ぎて、「法律を盾に権力の行使」=「暴力」に思えて、私の許容範囲を超えていた。
(そんな極端なヒロインが、今後、西東京労働基準監督署で諸事に対処するうちに、変化していく可能性もある)


 まず、本編開始のシーンで、ダンダリンのキャラを披露させた。

『ウェイトレスさん 大募集  ~若くてかわいい元気な女の子募集中です。』
 この店員募集の貼り紙、多くの人が引っかかりを感じたはず。ただ、他の二人の監督官と同様に、然したる事ではないと看過するのが普通であろう。

しかし、
「あ~、それ法律違反です。
 従業員の募集は、性別にかかわらず均等な機会を与えなければならない男女雇用機会均等法に定められています。
 ですから、ウェイトレスみたいに募集対象を明らかに女性と限定するような書き方は法律違反ですので、直ちに張り紙を剥がし法律的に問題のない文言に差し替えるよう個人的に警告します。
 速やかに従わない場合は、労働局から正式に行政指導されま・す・よ」


 厳密に言えば、「従業員の募集は、性別にかかわらず均等な機会を与えなければならない男女雇用機会均等法に定められています」という台詞は「従業員の募集は、性別にかかわらず均等な機会を与えなければならない男女雇用機会均等法に定められています」
 であるべきだと思う。

 それはさておき、確かにダンダリンの主張は正しい。
 しかし、給仕(ホールスタッフ)を雇用する店主は、接客という業務の観点から、採用基準に、臨機応変な対応能力、言葉使い、清潔さ、容姿などに重きを置く。それらの一つとして、客層や店の雰囲気を考え、「若い女性」という基準を重視したのだろう。それが最重要と考え、張り紙に明記したのである。
 確かに、厳密に言えば男女雇用機会均等法に反しているが、ドラマで店主が改めたような貼り紙をしても、表面に出ないだけで、「若い女性」が重要基準とされ、男性や年配女性が来ても、不採用にするだけである。詭弁になるかもしれないが、それなら最初から条件を明示したほうが、無駄を省け親切だと考えられる。
 それに、是非その店で働きたいと思えば、その項目(若い女性)の条件を覆らせるほどのセールスポイントをアピールすれば良い。

 結局、法律違反だと指摘し、行政指導されますよと脅しただけで、ヒロインの言動には何の説得力も感じず、不快感が残った。
 (個人的な話になるが、今年の春、ハローワークの職員と雇用者の立場でひと悶着あった。「規則ですから」という職員と「その規則と現状の不整合さ」を主張する私が平行線をたどった。
 ただ、規則で線引きするしかないという職員の立場を理解して、和解している)


 法律はよく考えて作られていると思うが、変化する社会現状とずれが生じている点もある。所詮、人間が作ったものなのだから完ぺきではない。
 と言っても、社会に住む以上、原則として法律を守らなければならない。ただ、このドラマの凛みたいに、あまりにも法律を絶対視すると、それが暴力に等しくなってしまうことが出てきそうだ。

 さて、そういう大きな観点での留意点もあるが、初回を見る限り、細かい突っ込み点が多々あった。詳しくは、将棋を知らない母さんの記事『ダンダリン』にお任せするとして、私が一番引っかかったのは、リフォーム会社社長を逮捕を決定したこと。
 まず、会議で決定する際の逮捕に踏み切る理由に説得力を感じなかった。社内から訴えがあったのならともかく、そのリフォーム会社が逮捕に値する著しい超過労働をさせていたかがあやふやな点(この時点では、西川(渡辺いっけい)の漏らした言葉だけ。自殺というのも、うっかり踏切に入ったと主張している)。大した確証もなしに、逮捕を主張し、周囲も同調してしまった。この段階で、凛がある程度労働状況を調べて、会議で報告説得しなければならないはずだ。
 その後、所員総出でリフォーム会社の労働状況を調査し、各関係所(署)の協力を取り付けていたが、凛は何かしたのだろうか?その間、監督署の仕事は停滞したのではないだろうか?
 調査結果は、相当悪質な会社と判明したようだが、他の事業所と比べてどうなのだろう?他にも同様な会社があった場合、不公平ではないのか?
 監督官が考えるべきことではないが、今回の社長の逮捕で、本当に労働環境が改善されるのか?その議論が全くされていないのも不満。
 会社の意向に逆らって、労働時間に異を唱えた西川は無事だったのだろうか?


 初回に関する限り、ダンダリンの自己満足としか思えなかった。

 将棋を知らない母さんも指摘していたが、警察や検察の協力を得るのに、小宮瑠璃子(ドリントル玲奈)が泣き落すって、単なる進行スムーズの便利キャラ?
 逮捕時の、いで立ちなどの議論や、匍匐前進云々のボケも要らない。


【ストーリー】番組サイトより
 西東京労働基準監督署に、1人の監督官・段田凛(だんだ・りん)(竹内結子)が配属されてきた。
 彼女の名前は、段田凛。前の部署では相当の問題児だったらしいというウワサに、課長の土手山(北村一輝)と署長の真鍋(佐野史郎)は戦々恐々。土手山は、凛より年下だがしっかり者の南三条(松坂桃李)に彼女の“お目付け役”を命じることに。
 そんな中、あるリフォーム会社の営業マン・西川(渡辺いっけい) と出会った凛は、彼が会社からサービス残業を強いられていることを知り、「会社に自分がそんなことを言ったとバレたら首になる」 という西川の声にも耳を貸さず調査を開始。しかし、社長の鴨光(でんでん) と取っ組み合いのケンカになり、土手山から大激怒されてしまう。その後ダンダリンがとった監督官としての作戦は、署の監督官全員をアゼンとさせるものだった…
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5周年……だった

2013-10-03 19:05:32 | 日記
 実は、昨日(10月2日)で当ブログも5周年を迎えました。
 9月の末ぐらいは覚えていましたが、10月1日の夜から、くしゃみ・鼻水・微熱に喉の痛みが相次ぎ、2日もフラフラの状態で仕事をしていました。
 1日の昼間、イベント会場(屋外)で1時間ほどストレスを溜めたせいなのか……いえ、たぶんブタクサの花粉症によるものだと思います。夜のいちごの散歩でいつもの空き地のそばに来た途端、クシャミと鼻水に襲われました。でも、気に留めず、この夜はサービスとばかり1時間20分ほど散歩につきあいました。(昨夜もマスクをして散歩しました)

 で、今……「えっ、今日…3日?」

 1日遅れの「5周年の記事」となりました。1÷365≒0.0027で0.3%の微々たる誤差としておこう。

 実は、5周年という割とキリの良い数字なので、ここまでこれた感謝の気持ちとして、今までにコメントを下さった方をできるだけ拾い上げて、名前を列挙しようと考えていたのですが、こんな状況なので、それは断念。
 思い浮かぶ方を……でも、漏らしてしまった方は…………10周年の時にしよう(あと5年続けていられるかは疑問)


 ブログを始めて5年間、自分は変わったのか?
 書いている内容は変わってきているような気もするし、何の進歩もないような気がする。
 始めたころの新鮮な感覚はさすがにないように思うが、それでも、何かしら驚きや発見はある。
 熱い気持ちは……いつまでも持ち続けたい。

 ドラマに対する突っ込みは、若干角が取れたかも?……あ、でも、「3大残念サスペンス」なんて言っちゃってるし。
 将棋については、相変わらず羽生将棋に一喜一憂している(四喜一憂ぐらいにして欲しい)
 スポーツに関しては、思い出したように熱く語っている。

  ……まあ、あんまり変わっていないか………

 五年間も進歩なく変わらずやって来れたのは、koumama、nanapon、ssayさんを始めとする温かいみなさんのおかげです。これからもよろしくお願いします。 
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