英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season13 第11話 「米沢守、最後の挨拶」

2015-01-16 13:05:49 | ドラマ・映画
 鑑識の米沢がピンチに陥り、彼の鑑識に対する真摯な思いと、新たな決意を感じた話であった。
 しかし、彼を窮地に追い込むための強引な設定や、罠を仕掛けた管理人の過去の遺恨があいまいだったため、
 “モヤモヤ感”が強く残った。


強引な設定
①難易度が高い綿棒のすり替え
 オープンな場所なので、人に見られずにすり替えるのは難しそう。それが3度となると、至難の業。
 鑑識資材を分けて運ぶということだが、最初に綿棒を運び出す可能性も低くない。
②米沢のマンション
 記憶違いかもしれないが、米沢さん、あんなハイカラなマンションではなく、庶民的なアパートに住んでいたような気がする。
 今回、罠を掛けた犯人が、マンションの管理人であることが必須(鍵や盗聴器の細工)で、ストーリー上、玄関ホールのドアホンで右京と米沢の会話のシーンも不可欠であった。
 このため、米沢は引越しさせられた?(部屋の中は、鉄道の備品、多数のDVD,恐竜の置物、プラモデルの箱などなど、米沢さんらしい部屋だった。小道具係さんが大変だっただろう)
③度重なる偶然
 米沢がマンションから直行する4度目の現場で、“鑑識の鏡”と謳われている主任が、血痕を踏むというミスを犯したという偶然。
 その血痕は、火災の被害者がゴミ捨ての際、たまたま捨てられていた蛍光灯で手に裂傷を負うという偶然。それを踏んでしまうというのも、かなりの偶然(この人も、手を怪我しなければ、死なずに済んだ)。
 さらに火災の現場に、凶器の可能性のある鉄パイプが落ちていて、その火災もバックドラフトという特殊な爆発火災であった(特殊でないかもしれないが)。
 そのうえ、この時米沢が、偶然にも風邪気味で、くしゃみによるDNA混入の可能性を否定できなかった。

管理人の過去の痴漢行為の冤罪の真偽
 管理人の手に、痴漢被害者の繊維片が付着していたという鑑識結果が決定的な証拠となり、犯人と断定されてしまったことが、今回の米沢に罠を嵌めた動機。
 当時の取り調べ中、痴漢行為を否定したが、鑑識係(かなり感じ悪かった)に見下すような目で断定されたことが直接の遺恨だった。
 管理人の口からは、『冤罪に陥れられた』という表現はなく、『警察、特に鑑識に対して恨みを晴らしたかった』というような言葉を吐いている。
 もし、冤罪だったら、その鑑識係や刑事たちに恨みの矛先が向かうはずである。
 それに、冤罪にうるさい右京も、冤罪に対しての言及はしていない。
 今回の動機は、逆恨みだったと考えられるが、この辺りの描写が非常にあいまいに感じた。

 米沢さんは、逆恨みの“とばっちり”を受けたことになる。


米沢の鑑識魂
「許せるわけが、ないでしょう!
  ……私に(ミスを)押し付けたかどうかが、問題なんじゃない。
 あなたがやったことは、ミス以上に、どんなことがあってもやってはならない事ではないですかっ!
 “たった1つの物証が、善悪を決め、人の人生を変え、時に奪ってしまう。
  鑑識はそういう仕事だ”と、あなた、あなたが私に言ったんじゃあ……
 ……もう、お会いすることはないと思います」

 深々と礼をする米沢………(暗転)

特に、最後の言葉は厳しい。
 師匠に“三行半”を突きつける(“三行半”は夫から妻への離縁状なのですが、適切な言葉が浮かびませんでした)と同時に、“鑑識を止めろ”と言っている。”


 

【ストーリー】番組サイトより
 都内各地で同一犯による連続殺人と見られる事件が発生! 手掛かりは、3つの現場すべてに残されていた犯人と思しき人物のDNA。ところが、問題のDNAが、鑑識課の米沢(六角精児)のものであることが判明。鑑識がDNA採取用に使用している綿棒に、米沢の細胞が付着していたのだ。マスコミでも大々的に取り上げられている“連続殺人犯”が、警視庁内の鑑識にいたとなれば尋常ならざる事態。米沢は早々にクビを宣告される。右京(水谷豊)と享(成宮寛貴)は、憔悴しきった米沢を放っておけず、独自の捜査を開始。米沢が師匠と仰ぐ鑑識課の係長・山崎(池田政典)も協力を申し出る。そんな中、右京たちは3つの現場から“共通の痕跡”を見つけ出すが、米沢は特命係に最後の挨拶にやってきて…!?

連続殺人と見られる事件の犯人は米沢だった!?
米沢は警察を去ることに…?
特命係が“米沢守、最後の挨拶”を見届ける!

ゲスト:池田政典 大高洋夫 奥田恵梨華 藤井宏之

脚本:徳永富彦
監督:橋本一
コメント (2)
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2015全日本総合バスケットボール選手権大会 女子準決勝 JX-ENEOS×富士通 【その1】

2015-01-16 01:03:00 | スポーツ
JX-ENEOSサンフラワーズ
 昨季WJBL1位、今季3位(10勝2敗)、WJBL優勝17回、全日本総合優勝18回(NHKの字幕では“今季”となっていた。“今シーズン”という観点なら“今季”であるが、将棋界だと“今期”“昨期”が通常のような気がする)。
 シャンソンに跳ねかえされ続けた時期、2強時代を経て、富士通、トヨタ自動車などの台頭はあるが、常に女子バスケット界を引っ張り続ける王者。
 チームを牽引する吉田が、左膝前十字靱帯断裂から先月20日に復帰したばかりで、出場時間が20分に制限されている。とは言っても、渡嘉敷、間宮のツインタワーは強力で、昨季もリーグ終盤・プレーオフを吉田抜きで勝ち抜いた地力は相当。
 3回戦74-54東京医療保大、準々決勝89-41新潟と、攻撃的ディフェンスと強力なインサイドで圧倒している。

富士通レッドウエーブ
 昨季WJBL1位、今季2位(12勝2敗)、WJBL優勝1回、全日本総合優勝3回。
 新ヘッドコーチの元、スピードとパス、3ポイントシュートを武器にリーグ戦2位と好調。
 3回戦92-57アイシンAW,準々決勝64-49シャンソン。3回戦は得意の3ポイントが12本成功と圧勝。シャンソン戦は、厳しいディフェンスに加え、ポイントガードの町田がチーム最多の23点を上げている。町田は得点力もあるうえ、リーグ最多のアシストを上げている。

 今期の対戦はJX64-92富士通。富士通のゾーンディフェンスが機能して、渡嘉敷、間宮のインサイド陣を計16点に抑え、快勝している。

スターティングメンバー
JX………吉田、岡本、宮澤、渡嘉敷、間宮
富士通……町田、篠崎、山本、長岡、篠原
負傷者リスト
JX………寺田弥生子、山田愛、小山真実
富士通……なし(名木が負傷しているという情報も)

第1ピリオド
 JXは渡嘉敷のブロックショットや、ハーフラインからのプレッシャーデイフェンスで岡本がスチールからドリブルシュート、オフェンスリバウンドから渡嘉敷がシュートを決めるなど順調な立ち上がり。
 富士通も山本のドライブでファールをもらいフリースロー、さらに、柔らかなタッチでジャンプショットを決め、4-4と互角の展開。
 注目の吉田は、ルーキーで動きの良い篠崎に付かれた為か、無理はせず、パスを回したり自らジャンプシュートを放つ。最初のジャンプシュートを外したが、開始1分40秒でオフェンスリバウンドから回ってきたパスを3ポイントシュートを決め、復帰5試合での初得点。(JX7-4富士通)
 これで、JXが波に乗るかと思えたが、間宮、吉田、宮澤とジャンプシュートが外れ、この間、篠原のフリースロー、篠崎の3ポイントシュートで逆転。(JX7-9富士通、3分23秒)
 この後、互いにターンオーバーやシュートミスを犯す。JXは約3分得点なしであったが、吉田がジャンプシュートと見せかけてのゴール下の渡嘉敷へのナイスパスを通す。“ホットライン”健在を示した。
 この後のアウトオブバウンドを機に、吉田は新原と交代。吉田のプレータイムは4分45秒。

 で、代わりに入った新原だが……相変わらず進行方向の幅がなく余裕のないドリブルと、回すだけで攻撃の意図のないパス。そのうえ、ボール運びの段階でプレッシャーを掛けられた新原が苦しいパスを出してのターンオーバー、さらに24秒オーバータイムとオフェンスは停滞。富士通がゾーンデイフェンスに切り替えたこともあるが、吉田がコートにいないとこうも変わるモノなのか?
 昨季までに新原ではオフェンスが機能しないことは充分に経験しているはずだ。未だに新原を起用するのは理解不能である。新原を起用するのなら、彼女の能力に合ったオフェンスシステムを考案すべきであるが、何の工夫も見られない。吉田不在は昨年リーグ終盤からだったので、その克服の時間はたっぷりあったはず。
 一案としては、ボールキープ力の高い岡本をポイントガードにするのはどうだろうか?この場合、新原はジャンプシュート力がないので使えないが、岡本タイプのガードを入れ、両ポイントガード兼シューティングガー制も有効かもしれない。吉田のインプレイ中も、このシステムを取れば、吉田の負担も減るはずだ。
 それに若手のポイントガードを育てる機会は十分にあったはず。強力なペイントゾーンに加え、スモールフォワードに転身しSFポジションに不慣れではあるが、ポテンシャルが高い宮澤、屈指の3ポイントシューターの岡本と強力布陣。並のポイントガードでも機能するはずだ。今季のリーグ戦で、試したり経験を積ませることは十分可能だったはずだ。

 あまりにJXのオフェンスが機能しないので、話が横道に逸れてしまった。
 このJXの停滞につき合うように、富士通も外郭のシュートがエアーボールになるなど変調。9-9(4分40秒)から8分20秒まで無得点。特にフリースローをJXが3本決め、12-9。おまけに、篠原がオフェンスファールを犯し、2ファールでベンチに下がる始末。
 これを打開したのが、篠崎のドライブ。マークした新原が止められずファール。フリースローを1本決め12-10。
 これを機に、停滞していたゲームが動き出す。
 8分36秒、新原がトップの位置からゴール付近の渡嘉敷へ裏を通すパスを決め、14-10。
 9分7秒、ペイントでパスを受けた山本がターンしてジャンプシュート、14-12。
 9分25秒、セカンドオフェンスでペイント付近から間宮がディフェンスのチェックが甘くなったのを突きシュート、16-12。
 9分53秒、JXのゾーンディフェンスに対し、パスを回してフリーになった長岡が3ポイントシュートを決め、16-15。

 お互い、オフェンスに不満の残る第1ピリオド。
 JXは渡嘉敷6点、間宮5点でペイントゾーンで強さを発揮したが、間宮の動きが良くない。得意のミドルのジャンプショットも決めるどころか、アテンプトもほとんどなかった。渡嘉敷はリバウンド2、ブロックショット2、アシスト1と好調。
 富士通は山本が6点と好調。篠崎4点。町田は無得点と目立たなかった。リバウンドはJXの10に対し、13と健闘。

 JX・佐藤ヘッドコーチ「ディフェンスは良いので、オフェンスをもっと積極的に行け」
 富士通・BTテーブスヘッドコーチ「カットが遅い。もう少し早く回していけ」

 “積極的にオフェンス”…って、もっと具体的に指示してほしい。


第2ピリオド
 吉田が最初から出場。富士通はベテラン三谷(36歳)がコートに。
 開始早々、富士通の町田がドライブで引きつけ長岡をフリーにしてパス、長岡が3ポイントを決め、JX16-18富士通、と逆転。JXも高い位置でボールをもらった渡嘉敷が、高さとパワーを生かしたドライブを決め、18-18の同点に。(1分23秒)
 さらに、ハーフラインのプレッシャーディフェンスでボールを奪い、吉田→渡嘉敷のホットラインで逆転。
 富士通も山本が上手いターンからのドライブでファールをもらい、20-20の同点に(2分15秒)。
 さらに、ゾーンディヘンスに切り替え、JXを攻めあぐませ、反転速攻(町田→長岡)を決め、逆転(2分45秒)。
 ゾーンディフェンスを攻略できないJXに対し、篠崎が3ポイントを決め、JX20-25富士通と初めて5点差をつける(3分25秒)。
 JXは渡嘉敷がオフェンスリバウンドから得点(第2ピリオドはJXは渡嘉敷の6点のみ)するが、富士通が反転速攻を決め、さらに、渡嘉敷のシュートミスに、速いトラディッションからパス2本で三谷をフリーにし、3ポイントシュートシュート。JX22-30富士通(4分13秒)。

 たまらず、佐藤HC、タイムアウト。「ただパスを回すのではなく、ギャップ(隙)を見つけて、中に切り込むなどしてディフェンスを収縮させてからパスしろ」と珍しく的確な指示。できれば、岡本に3ポイントシュートを狙わせるシステム。さらに、岡本がマークされたら、ペネトレイトかマークが甘くなったペイントの選手にパスなど、突き詰めた指示が欲しいところだ。
 対するデーブスHCは「展開をもっと早く。ペネトレイトもしろ。ディフェンスは3ポイントシュートのないプレーヤーにはつく必要はない」と指示。

 タイムアウト後、やはり、攻めあぐむJXだが、セカンドオフェンスで岡本が動き回り、何とかギャップを作って間宮にパスを送り2点。
 富士通は攻めあぐねたものの、三谷が3ポイントラインの1m後方から3ポイントを決めてJX24-33富士通(5分27秒)。JXは岡本が単独で3ポイントを放つが外れる。シュートのリズムも悪かく、タイミングも悪かったので、渡嘉敷、間宮もリバウンドに絡むことさえできない。
 対する富士通は、ボールプレーヤも他の選手もよく動いてオフェンスし、山本が巧みなターンでドライブシュート。
 JXはパスを回すだけで、ゾーンディフェンスを破ることはできない。岡本がスクリーンを利用してコーナーでフリーになり、そこへ吉田がパスをしたが、カバーに三谷が寄り、吉田にボールを返す。しかし、三谷がマークに来ても、充分シュートを放てる距離はあった。シューターなら、ここで打たないと……。結局、吉田がショットクロック9秒残っているにもかかわらず、3ポイントシュートを打ち、外れる。吉田も、頭に来たのではないだろうか?
 すかさず町田がゴールに切れ込み、ファールをもらい、2投とも沈め、24-37と13点差(6分22秒)。
 この状況に、さすがに踏ん切りがついたのか、≪打て≫という雰囲気満々の吉田のパスに、岡本が3ポイントシュートを決める。岡本、ここまで3ポイントは3-1。3本しか打っていないのは少なすぎる
 富士通は完全に波に乗っている。篠崎のペネトレイトからコーナーへのパスを受けた町田が3ポイントシュートを沈め返す。間宮のパワーを生かしたゴール下のシュートに、すぐさまタッチダウンパス。三谷が良く走り、三度、13点差、29-42(7分21秒)。
 JX・大沼がフリーのミドルシュートを外し、富士通は速いトラディッションから、フリーの長岡の3ポイントシュート。これが決まっていたら、相当、JXは苦しかったのではないだろうか?
 助かったJX、間宮がやや遠いが得意のはずの位置からジャンプシュートを放つが外れる。なんとか、リバウンドを取り、今度は岡本が3ポイントシュートを放つが、これも外れる。ところが、一瞬エアーポイントに陥ったのか、ゴール下で間宮が楽々リバウンド&シュート。この攻守のプラスマイナスが非常に大きい気がした。31-42(8分2秒)
 さらに、吉田が長岡のパスをカット、2対2の状況だったが、そのままドリブルシュート。JX33-42富士通(8分51秒)。
 すかさず、反転速攻の富士通。町田がゴール下へロングパスを狙うが、これは不用意。大沼がパスカット。吉田からペイントゾーンでパスを受けた渡嘉敷がディフェンダー3人をかき分けるようにねじ込み、7点差(9分2秒)。
 結局、このまま、前半終了。JX35-42富士通。

 残り2分39秒を富士通は無得点。攻守ともの失速。勝利を意識してしまったのだろうか。


 第2ピリオド、JXは渡嘉敷8点、間宮6点と、やはりツインタワーに依存。まあ、これはJXらしさと言えるので、良いのだが、それ以外の得点が5点では少なすぎる。(前半でくくると、ツインタワー25点、それ以外10点)
 吉田が完調ではなく、ツインタワーもマークされる。岡本も消極的。となると、宮澤のポジションのスモールフォワードが鍵となる。しかし、宮澤は無得点(プレータイム9分50秒)。大沼も0点(8分12秒)、中村優花も0点(1分58秒)。なんと、このポジションは無得点だった。宮澤は第1ピリオド4-0とシュートを外したので、第2ピリオドは2分15秒とベンチを温めたが、代わって出た控え二人はシュートアテンプト1本だけ、リバウンドも1本とと、ほとんどアクションなしと言っていいだろう。これなら、宮澤を出した方が遥かに機能するはず。

 それよりも問題なのは、プレータイムが20分と制限された状態の吉田を、第2ピリオドをフル出場させたこと(通計14分45秒)
 時間的には、タイムアウト時(4分13秒)だが、8点差をつけられ流れが悪いところでは変えにくい。タイミングとしては、2点返した後、渡嘉敷のブロックショットでアウトオブバウンドになったところだろう(5分21秒)。このタイミングを逃し、続けざまに7点取られては、吉田をベンチに下げることができなくなってしまった。
 それでも、吉田のコンディション、今後の選手生活を考えると、休ませるべきだった言いたい。昨年も、嫌というほど感じたが、佐藤HCは目先のことしか考えない人である。

 富士通は、このピリオド、三谷8点、山本6点、町田と長岡が5点、篠崎も3点、アシストも町田4、篠崎2とバランスの良いオフェンスだった。3ポイントは7本中5本成功も大きい。
 ディフェンスもペイントを絞り気味のゾーンが良く機能した。ボックスアウトも良くできていた。相手の3ポイントシュートのフリーにする見極めも的確だった。
 惜しむらくは、前半終了間際の変調。二桁点差を維持しておけば、吉田のコンディションを考えると、かなりの勝機があったはずだ。【続く】
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表現の自由と責任

2015-01-15 19:52:45 | 時事
 「表現の自由」を掲げるマスメディアだが、それを掲げれば、何を表現していいわけではない。
 表現する内容が正しいか、表現した時の影響を考える必要がある。
 責任を放棄したマスメディアは凶器と同じである。
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袈裟固め ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年10月号

2015-01-14 21:33:24 | 詰将棋
『将棋世界』2014年10月号掲載、中田七段詰将棋コーナー(第7問)です。
「袈裟固め」という検索で、たどり着いた柔道愛好家の方、紛らわしいタイトルで申し訳ありませんでした)



10月号の作品の中で、前作が一番好きで、一番感心したのはこの作品です。
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「フェンシング」(中田七段作詰将棋)の解答

2015-01-13 21:00:28 | 詰将棋
「フェンシング ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2014年10月号」の解答です。


 初形で▲1六歩は打ち歩詰の禁で、本作は「打ち歩詰の打開」が主題です。

 まず、目につくのが、▲2六桂の開き王手。


 これに対し、△1六に合駒をしてくれるのなら、▲1六同香で“シメシメ”なのですが、
 △1七桂(逃れ図)などで打ち歩詰は解消されません。


 うっかり1六に利かせて△1七金としてしまうと、

▲1六歩(受け間違い図)が打ち歩詰にならず(一旦、△1六同金とできる)、詰みとなります。

 となると、強力な馬を消すことで打ち歩詰の解消を図ります。
 ▲1四馬と捨ててみましょう。


 これに対し、△1四同玉と取ってくれると

 ▲2六桂の両王手がさく裂しますが……


 △1四同歩で、打ち歩詰は解消されないままです。


 今度は▲3七馬と捨ててみます。


 これには△3七と引が最善です。(理由は後述)

 この捨て方だと、1四に玉の退路ができ、ようやく▲1六歩が実現します。


 △1四玉には▲2六桂が気持ち良い手。


 これには△2六同ととするしかありませんが(この時、2手目が△3七と寄だと▲2六桂を取ることができず早く詰んでしまいます)、
 


 香の利きが通ったので、▲1五歩で玉の死命を制することができます。



 打ち歩詰を打開して打った歩を、突いて詰め上げる気持ち良い手順です。

詰手順……▲3七馬△同と引▲1六歩△1四玉▲2六桂△同と▲1五歩まで7手詰
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過密スケジュール(スポーツ観戦)と嬉しい悲鳴

2015-01-12 22:56:24 | 日記
 巷では「スポーツの秋」と言いますが、年末から新春に掛けては、全国レベルのスポーツ大会が目白押しです(もちろん、秋はスポーツに適した季節で、「スポーツの秋」を否定するつもりはありません)。

 私が観戦したものに限りますが、フィギュアスケート…全日本選手権、バスケットボール…ウインターカップ(高校)&全日本総合、駅伝…高校駅伝&ニューイヤー駅伝(実業団)&箱根駅伝&都道府県対抗女子駅伝、サッカー…高校選手権、バレーボール…春高バレー。特に、この3連休は怒涛の準決勝・決勝戦のラッシュ。
 私の仕事も、年末と新年が最も忙しいです。成人の日が第2月曜日と変更されたため、3連休となり、しかも、従来の15日より早くなったため、正月明けからいきなり仕事がハード。そのうえ、連日の雪……
 2011年から春高バレーがこの時期に移行したり、高校サッカーも2002年から準決勝・決勝が連休に行われるようになったため、(私にとって)過密スケジュールの過酷さが増大しています。
 もちろん、観るのは夜(夜中)。睡眠不足です。

 そのうえ、困ったことに、熱戦が多いので、記事に取り上げたくなってしまいます。
 春高バレーに関しては、フジテレビの不満を書きましたが、熱戦でした。ただ、昨年、一昨年に比べると、若干、準決勝、決勝がセットスコアに差が付いた試合が多かったです(女子準決勝の金蘭会×東九州龍谷は大熱戦でした)。
 ウインターズカップ、男子は大接戦、女子も第4ピリオド、16点差をつけられた昭和学院の諦めない気持ちに感動しました。
 高校サッカーは、例年は熱心に見ないのですが、今年は準決勝から詳しく見てしまいました。決勝戦は素晴らしかったです。
 バスケット全日本総合も熱戦でした(男子は未見)。
 都道府県対抗女子駅伝は、稀に見る大接戦でした。

 記事にするとしたら、バスケット全日本総合(女子準決勝・決勝)、都道府県対抗女子駅伝が最優先ですが、需要があるのでしょうか?需要がなくても書きますが、リクエストがあると書くピッチが速くなります。その他、リクエストがありましたらお知らせください。
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春高バレー ~続・ダメダメフジテレビ~

2015-01-11 10:04:07 | スポーツ
前記事で、フジテレビの春高バレーに対する不満を書いたが、その続編?

 昼の中継では、準決勝男子第2試合は第2セット開始を、中継エンディングで流しただけであった(第1試合もマッチポイントだけ)。確か、「この試合の模様は『すぽると!』で」と言っていたような気がしたが……(もしかすると、キー局ネットだけの特集番組があるのかもしれないが)

 で、その『すぽると!』だが、その第2試合はわずか7秒の1シーンと結果のナレーションだけであった。
 他の試合も、女子準決勝の金蘭会×東龍谷九州が48秒と金蘭会のエーススパイカー・宮部藍梨のインタビューが18秒、大阪国際滝井×柏井は8秒、男子準決勝第1試合・東福岡×大村工も26秒であった。その前のコーナー「武井壮が石川遼を独占直撃!」で武井壮がプロゴルファー・石川遼へのインタビューとゴルフ指導を受けていたが、その時間が約11分もあったのに…。
 いや、これだけならまだよかったが、準決勝レポートのあとに、3回戦敗退で敗退した熊本信愛女学院のエース・古賀紗理那のドキュメント映像を11分25秒も流したのだ。
 確かに彼女は全日本にも選出される逸材ではあるが、彼女の特集はこれまで、中継や『すぽると!』で散々流してきたのにである。そのうえ、宮澤アナの締めの言葉が、「古賀選手が叶えられなかった夢をつかみ取るのは、はたしてどのチームなのか?明日、すべてが決まります」である。優勝したかったのは古賀選手だけではないと思うのだが。宮澤アナも、言っていて抵抗を感じなかったのだろうか?

 民放は、やたら個人にスポットをあてて、ヒロインやヒーローを作ろうとするが、フジテレビはこれが顕著だと感じる。
 番組最後の「明日の“すぽると!”予告」では、あの“美しすぎる10頭身バレーボール選手”に触れていた、24秒間も。
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春高バレー  ~選手は純粋、情熱。中継は打算だらけ~

2015-01-10 23:11:16 | スポーツ
 1月開催となり5年目。3年生出場の最後の大会となり、レベルも盛り上がりも最高潮となっている。
 しかし、テレビ中継は打算だらけ。

 一昨年も書いたが、まず、初日から3日連続の連戦。3日目に至っては、3回戦と準々決勝の1日で2試合を消化しなければならない。応援団や授業や宿泊費との兼ね合いもあるかもしれないが、日程がタイト過ぎ。その大会第3日と準決勝が行われる第4日には中2日の間隔があるもおかしい。
 春高バレー情熱サポーターにsexy zoneが活動するのも疑問(彼らの頑張りで、実際に中継に華や盛り上がりを加えているのは否定しない)。情熱カメラも意義はあるが、少しでも試合の中継を増やしてほしい。(CSで中継しており、地上波ならではの盛り上がりが求められるのかもしれない)

 まあ、ここまでは疑問を感じるが、なんとか許容するとしよう。しかし、本日の準決勝の中継はひどかった
 まともに中継したのは、女子の金蘭会×東九州龍谷だけ(これもダイジェスト気味)。女子準決勝の大阪国際滝井×柏井はスポーツニュース並。
 男子に至っては、東福岡×大塚はマッチポイントの1プレーのみ。もう1試合の大村工×愛工大名電も第2セットの開始直後だけがギリギリ中継されただけでエンディング。
 では、一体何を中継したのかというと、ここまでの注目選手や情熱カメラのVTR(大会3日までの中継やスポーツニュースで放映されたもの)が何本も流された。さらに許せないのは、春高バレーとは全く関係のない、カザフスタンの“美しすぎるバレーボール選手”のサビーナ選手へのインタビューにかなりの時間を割いたこと。しかも、CM前に“美しすぎる…”や“10頭身美人”などと盛り上げての紹介である。
 番組スタッフは、一体何を伝えたかったのだろう?


 それくらいなら、生中継の難しさはあるが、おざなりに1シーンだけライブ画像を流すより、番組中に編集してダイジェストと生中継を織り交ぜて男子の試合も伝えてほしかった。(男子の準決勝第1試合は可能なはず)
 第2試合は、番組の最後にCM明けにライブ中継を流そうとしたら、タイミング悪く第1セットと第2セットの合間
となってしまい。中継のアナウンサーも狼狽気味でこれまでの話の繰り返す失態中継であった。
 もっと、情熱を持って中継してほしい
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冬三景

2015-01-07 23:17:57 | 歳時
(年が変わってしまいました。昨年12月の写真です)
【2014年12月15日・味真野】

 厳密にはタイトルが適切ではないかもしれません。まあ、12月の風景ということで……


「たわわに生る」と言うのは、まさにこれでしょう。
 柿木自身も、重たくないのでしょうか?

【2014年12月28日・今立】

 この冬、5度目の冬型が緩み、27日28日とよく晴れました。
 空気が冷たいうえに放射冷却が重なり、この日の朝は氷点下3℃と厳しい冷え込みで樹氷(霧氷)状態に。
 撮影した時は既に10時でしたので、融け始めていました。忙しかったので、2枚しか撮れませんでした。

【2014年12月29日・日野川堤防より】

 平年ですと、11月~12月の初冬の頃、弱い冬型になり、短い周期で雨が降ったり陽が差したり、“天気雨”が降り、虹をよく目撃できるのです……。
 ところが、今年は暖冬という予報が出ていたのにも拘らず、弱い冬型どころか猛烈な冬型が定着してしまったので、ほとんど虹が見られませんでした。
 29日もさらに忙しかったのですが、つい撮ってしまいました。
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2つの劇場版、『ストロベリーナイト』と『ATARU』の似て非なる感想

2015-01-06 21:22:44 | ドラマ・映画
正月休み(あまり休めなかったが)の夜、タイトルに挙げた2作品を観た。
『ストロベリーナイト』は昨年の春、『ATARU』はこの正月の間に放送されたものである。
2作品ともテレビドラマを映画化したモノで、「映画論評サイト」や巷の感想を見ると、両作とも
「映画というよりテレビのスペシャルドラマという感じ。劇場に足を運ぶほどモノではなかった」
というものであった。

 確かにその通りで、映画としては物足りなさが残る。しかし、個人的にはそのほうが良い。
 映画だと興行収入を求められるので、集客の為にカーチェイス、爆破、アクションなどが盛り込まれる。しかし、それらが不必要なものでストーリーが歪められたり、ストーリーの根幹が薄められたりすることが多いからである
 この点では、両作ともそういった余分な要素が少なく、キャラや風味もドラマの時のモノを引き継いでいた。けれども、視聴後の感想は対照的なものであった。
 と、もったいぶって書いたが、その原因は明白で、元のドラマが「面白かった」か「つまらなかった」かの差である。



 これだけでは、元も子もないので、それぞれについて少々
『劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL』
ドラマそのままのキャラクターたち
 ヒロイン?の蛯名舞子(栗山千明)は警察を辞めて、“捨て山”事件を拾い上げる為探偵社を開いていたが、相変わらずウロチョロするだけ。ドラマではアタル(猪口 在) /チョコザイ(中居正広)をフォローする役割を果たしていたが、劇場版ではそれもなし。ほとんど、存在価値が感じられなかった。ラリーにビンタしたところは光った。と言っても、ビンタされる元となったラリーの行動には必然性が感じられなかった。
 あとは、最後までアタルを信じたことぐらいか。

 相方の沢俊一(北村一輝)もほぼ傍観者。ふたりの会話や、アタルを交えたやり取りも面白味も深みもなかった。
 で、主役のアタルは若干、物分りが良くなったが、やはり、じれったさを感じてしまう。

 総じて言うと、蛯名と沢に魅力がなくなった分だけ、映画版はドラマよりさらに魅力を感じなかった。

 さらに、主役3人の妨げになる人物として、管理官・星秋穂(松雪泰子)が登場。沢の同僚だったらしいが、足の障害というハンデを見せたくない為、無理している節がある。今回は、真犯人のアレッサンドロ・カロリナ・マドカ(堀北真希)の巧妙な工作に乗せられ、アタルを犯人扱いしてしまう嫌われ役。結局、“ツンデレ”になるのだが、主役たちのモタモタぶりと相まって、ストレスを溜めさせる役割を果たしてしまった。
 白状すると、演じていたのが松雪泰子だと全く気付かなかった。

 裏の主役の真犯人・マドカ魅力に欠けた
 ラリーの横槍でFBIを追い出され、アタルにも見捨てられたと感じ、汚い大人たちに罰を与える(処刑する)ついでに、アタルを犯人に陥れることで復讐を果たそうとしたが、今一つ、ピンとこない動機である。知能は高くても、情操が未発達ということで許容はできるが、魅力は感じなかった。
 アタルとの心の交流は許容するとして、想い出の場所だからと言っても、最後にアメリカに渡って決着をつけることの必然性が弱い。
 自殺の理由はなんだったのか?アタルが自分を受け入れてくれなかった?せいか、アタルを陥れた罪の意識か?逮捕・拘束を逃れる為か?私の視聴力不足ゆえか、分からなかった。
 マドカの為に、アタルがはユリを運ぶシーンも冗長感を感じただけであった。

ストーリーというか、謎解きであるが………
 コンピュータで解析しないとわからないようなアタルの出すヒント、しかも、謎解きをするのは警視庁鑑識課・科捜研連絡係の渥見怜志(田中哲司)。彼がいないと、ストーリーは進まなかった。さすが、『トリック』の自称天才マジシャン・山田奈緒子を演じる仲間由紀恵さんを射止めただけのことはあるが、彼が謎解きをしたんじゃあ、ドラマとしておかしいのではないだろうか?
 蛯名もアタルの言葉を解析したことはあったが、謎解きに頭を使ったシーンはなかった。


 結局、キャラに魅力がなく、犯人の行動や心理がよく分からず、謎解きも面白くないという残念な映画であった。


『ストロベリーナイト ~インビジブルレイン~』
 こちらも、相変わらず自分勝手に単独行動を取る姫川玲子(竹内結子)、面子にこだわり非協力的な組対四課係長・宮崎真一郎(今井雅之)や組対四課主任・片山正文(柴俊夫)ら組対四課の面々、現場の刑事など“道具”としか思わない刑事部長・長岡征治(田中哲司)とストレスの溜まる要素はいっぱい。(何と、今作にも田中哲司、登場!)
 私も、ドラマ放映中、姫川には好印象を持っていなかったが、その他の脇役たちに魅力を感じており、また、ストーリーの深さや、ドラマの雰囲気が好きであった。
 この作品も、相変わらず協調性のない姫川、その他、事件の詳細には疑問を感じる点は多かったが、プラス要素がマイナス要素をカバーしてくれた。


 ただ、トラウマを持つゆえ、人を殺したいという衝動に駆られるという共通項で、姫川が竜崎組の牧田勲(大沢たかお)に惹かれ、身体を許すというのは、描写不足を感じたし(故意の演出かも)、理解が困難だった(牧田は魅力的だったが)。

 それにしても、サブタイトルが「インビジブルレイン」とは言え、雨が降り過ぎだった。
コメント
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