今日は四字熟語のお話し。
「辞典」を眺めていて、 【石破天驚】 という四字熟語が目にとまりました。詩や文章が巧みであることのたとえで、漢検の級では4級配当とのこと。四字熟語の配当級は、使われている漢字の配当級で決められているようですが、四字熟語自体の使用頻度も考慮すべきですよね。まあ、実際の出題はそうなっているようなので良いのですが。。。
さて、これを見て、そう言えば詩人や詩文に関係する四字熟語がたくさんあったなと思ったので、まとめてみました。書き取りの練習にどうぞ。
<問題>
1 がいだせいしゅ
権勢の盛んなさま。詩文の才が豊かなさま。
2 げっかすいこう
詩文の字句・表現をあれこれ工夫をこらし、完成を目指すこと。
3 いっしょういちえい
ひと杯の酒を飲んで一つの詩を作る。
4 いっしょうさんたん
すぐれた詩文を称賛する語。
5 がんえいしょか
文章のすぐれた部分をよく味わい、心の中に蓄積すること。詩文に妙味があることのたとえ。
6 けいしせんだん
有徳の人の形容。すぐれた詩文のたとえ。
7 しぼくとごう
文人。詩文を作る人。
8 きょくすいりゅうしょう
曲折した水の流れに杯を浮かべ、それが自分の前を流れすぎないうちに詩を作り、盃の酒を飲むという風雅な遊び。
9 りんろうしゅぎょく
非常に美しい玉。すぐれた人物や美しい詩文のたとえ。
10 こうきんげきせき
詩文の美しいリズムを、打楽器の美しい音色にたとえた言葉。
11 ちんうつとんざ
詩文の風格が高く内容が深くて文章中の字句の意味がすらすらと通らず、滞ること。
12 ひょうおうせつわん
清らかで上品な文具のこと。また、それを用いて詩文を写すこと。
13 しじんぜいこつ
銘茶をたたえる語。また、銘茶のこと。すぐれたお茶は詩人の感性までもすぐれたものに変えてしまうことをいう。
14 ちょうふうろうげつ
風や月を題材にして詩歌を作ること。
15 せきはてんきょう
このうえなく音楽が巧妙なこと。また、詩文が非常に奇抜ですぐれていること。
16 おうようろらく
初唐の四人の詩の大家。王勃、楊炯、盧照鄰、駱賓王。
17 はきょうろじょう
詩を作るのに絶好な場所のこと。
<解答>
かっこ内の数字は、「漢検 四字熟語辞典」初版の掲載ページです。
1 【咳唾成珠】 (P.119)
2 【月下推敲】 (P.178)
3 【一觴一詠】 (P.84)
4 【一倡三歎】 (P.84)
これ自体は1級配当ですが、「一唱」「三嘆」でもOKなので、実際に1級の問題としては出そうにないですね。
5 【含英咀華】 (P.133)
6 【瓊枝栴檀】 (P.174)
7 【子墨兎毫】 (P.240)
8 【曲水流觴】 (P.158)
9 【琳琅珠玉】 (P.474)
10 【敲金撃石】 (P.189)
11 【沈鬱頓挫】 (P.343)
12 【氷甌雪椀】 (P.406)
13 【詩人蛻骨】 (P.233)
14 【嘲風哢月】 (P.340)
15 【石破天驚】 (P.290)
16 【王楊盧駱】 (P.113)
人の名前を4つ並べただけの語なので、まず出題はされないでしょう。
17 【橋驢上】 (P.380)
「」は漢検配当外。なので出題されることはありません。こういう熟語が載っているのが、「漢検 四字熟語辞典」の不思議なところ。
不思議ついでですが、この中に平成15年以降の本試験で出題されたことのある熟語は一つもありません。単なる偶然だとは思いますが、ちょっとびっくりしました。
( は島根県立大学e漢字フォント の漢字フォントを使用しました。)
「辞典」を眺めていて、 【石破天驚】 という四字熟語が目にとまりました。詩や文章が巧みであることのたとえで、漢検の級では4級配当とのこと。四字熟語の配当級は、使われている漢字の配当級で決められているようですが、四字熟語自体の使用頻度も考慮すべきですよね。まあ、実際の出題はそうなっているようなので良いのですが。。。
さて、これを見て、そう言えば詩人や詩文に関係する四字熟語がたくさんあったなと思ったので、まとめてみました。書き取りの練習にどうぞ。
<問題>
1 がいだせいしゅ
権勢の盛んなさま。詩文の才が豊かなさま。
2 げっかすいこう
詩文の字句・表現をあれこれ工夫をこらし、完成を目指すこと。
3 いっしょういちえい
ひと杯の酒を飲んで一つの詩を作る。
4 いっしょうさんたん
すぐれた詩文を称賛する語。
5 がんえいしょか
文章のすぐれた部分をよく味わい、心の中に蓄積すること。詩文に妙味があることのたとえ。
6 けいしせんだん
有徳の人の形容。すぐれた詩文のたとえ。
7 しぼくとごう
文人。詩文を作る人。
8 きょくすいりゅうしょう
曲折した水の流れに杯を浮かべ、それが自分の前を流れすぎないうちに詩を作り、盃の酒を飲むという風雅な遊び。
9 りんろうしゅぎょく
非常に美しい玉。すぐれた人物や美しい詩文のたとえ。
10 こうきんげきせき
詩文の美しいリズムを、打楽器の美しい音色にたとえた言葉。
11 ちんうつとんざ
詩文の風格が高く内容が深くて文章中の字句の意味がすらすらと通らず、滞ること。
12 ひょうおうせつわん
清らかで上品な文具のこと。また、それを用いて詩文を写すこと。
13 しじんぜいこつ
銘茶をたたえる語。また、銘茶のこと。すぐれたお茶は詩人の感性までもすぐれたものに変えてしまうことをいう。
14 ちょうふうろうげつ
風や月を題材にして詩歌を作ること。
15 せきはてんきょう
このうえなく音楽が巧妙なこと。また、詩文が非常に奇抜ですぐれていること。
16 おうようろらく
初唐の四人の詩の大家。王勃、楊炯、盧照鄰、駱賓王。
17 はきょうろじょう
詩を作るのに絶好な場所のこと。
<解答>
かっこ内の数字は、「漢検 四字熟語辞典」初版の掲載ページです。
1 【咳唾成珠】 (P.119)
2 【月下推敲】 (P.178)
3 【一觴一詠】 (P.84)
4 【一倡三歎】 (P.84)
これ自体は1級配当ですが、「一唱」「三嘆」でもOKなので、実際に1級の問題としては出そうにないですね。
5 【含英咀華】 (P.133)
6 【瓊枝栴檀】 (P.174)
7 【子墨兎毫】 (P.240)
8 【曲水流觴】 (P.158)
9 【琳琅珠玉】 (P.474)
10 【敲金撃石】 (P.189)
11 【沈鬱頓挫】 (P.343)
12 【氷甌雪椀】 (P.406)
13 【詩人蛻骨】 (P.233)
14 【嘲風哢月】 (P.340)
15 【石破天驚】 (P.290)
16 【王楊盧駱】 (P.113)
人の名前を4つ並べただけの語なので、まず出題はされないでしょう。
17 【橋驢上】 (P.380)
「」は漢検配当外。なので出題されることはありません。こういう熟語が載っているのが、「漢検 四字熟語辞典」の不思議なところ。
不思議ついでですが、この中に平成15年以降の本試験で出題されたことのある熟語は一つもありません。単なる偶然だとは思いますが、ちょっとびっくりしました。
( は島根県立大学e漢字フォント の漢字フォントを使用しました。)