漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

最近見た番組から

2017-03-18 11:36:16 | 雑記
 最近、と言っても結構日がたってますし、サイトで見る限り再放送の予定もないようなので紹介するのもどうかとも思いましたが、自分の記録として・・・



【探検バクモン 「辞書」】

 かなり以前に、「大辞林」編集部のドキュメント番組を紹介しましたが、こちらはそれの「広辞苑」版とでも言うべき内容。映画にもなった小説「舟を編む」のモデルになったという編集者が語る「広辞苑」編纂のあれやこれや。そもそもの番組自体の性格上か、かなり軽いノリの作りでしたが、改定の際、新しく出てきている言葉を収録するかどうかの判断の難しさのあたりは、なかなか興味深い内容でした。



【京都国宝浪漫 藤原道長日記・国宝「御堂関白記」の謎】

 先日、まったく別の話題の中でご紹介した「御堂関白記」ですが、たまたま上記の番組の再放送がありました。本放送は見逃していたのですが、運良くみつけて見ることができました。
 当時、わが国ではすでにかなり正確な暦が発達していて、今でいうビジネスダイアリーのようなもの(あらかじめ暦が記載され、その日の出来事などを記載できる空白が日ごとに設けられています)が、時の政府によって貴族たちに配布されていたのだそうです。「御堂関白記」は、その配布された暦に時の随一の権力者藤原道長が綴った、995年~1021年の間(現存するのは998年以降)の日記。写本ばかりか、その自筆の原本が残されているというのですから驚きです。
 自身の娘達を3代に渡る天皇の皇后とし、その外祖父として権勢を恣にしていった時期の記録から、源氏物語の作者紫式部との親密な関係を窺わせる記述などなど、その歴史的価値は計り知れず、2013年にはユネスコの記憶遺産にも登録されています。



 期末の為もあり、日々尋常でなくバッタバタですが、週末にこうして好きなことに思いを馳せているとホッとします。29-1 をどうするかまだ思案中ですが、問題は入手したいのでとにかく申し込むだけは申し込もうかな。申し込んでしまえばもったいなくて実際にも受検しそうですし(笑)ね・・・