やましなの おとはのたきの おとにだに ひとのしるべく わがこひめやも
山科の 音羽の滝の 音だにも 人の知るべく わが恋ひめやも
よみ人知らず
山科の音羽の滝の音のように、音(噂)にさえ人にしられるような恋をするもんでしょうか。
1108 への返歌。詞書には「返し 采女のたてまつれる」とあります。少し表現が違いますが、0664 と同じ歌と見られています。
やましなの おとはのやまの おとだにも ひとのしるべく わがこひめかも
山科の 音羽の山の 音だにも 人の知るべく わが恋ひめかも
よみ人知らず
この歌、ある人、近江の采女のとなむ申す