しづむとも うかぶともなほ みなそこに なををしどりの ともにこそおもへ
沈むとも 浮かぶともなほ 水底に 名ををし鳥の ともにこそ思へ
水底に沈んだりまた浮かんだりしているおし鳥の名のように、恋の浮き名が立つのを惜しいと思う。
第四句「をし」が「をし(鳥)」と「(名を)惜し」の掛詞になっており、初句からそこまでがその「をし」を導くための序詞になっています。実質的な歌意の表現としては「名ををし」のみというシンプルな主題を長い修辞で飾った作ですね。
しづむとも うかぶともなほ みなそこに なををしどりの ともにこそおもへ
沈むとも 浮かぶともなほ 水底に 名ををし鳥の ともにこそ思へ
水底に沈んだりまた浮かんだりしているおし鳥の名のように、恋の浮き名が立つのを惜しいと思う。
第四句「をし」が「をし(鳥)」と「(名を)惜し」の掛詞になっており、初句からそこまでがその「をし」を導くための序詞になっています。実質的な歌意の表現としては「名ををし」のみというシンプルな主題を長い修辞で飾った作ですね。