漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0712

2021-10-11 19:19:53 | 古今和歌集

いつはりの なきよなりせば いかばかり ひとのことのは うれしからまし

いつはりの なき世なりせば いかばかり 人の言の葉 うれしからまし

 

よみ人知らず

 

 いつわりのない世であったなら、どれほど人の言葉が嬉しいことだろう。

 「せば~~まし」は反実仮想。したがって作者は、実際の世はいつわりが横行するので、人の言葉もそのまま素直には喜べないと思っているということですね。「人」はもちろん思いを寄せる人、「言の葉」は愛をささやく言葉でしょう。



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