くれなゐに そめしこころも たのまれず ひとをあくには うつるてふなり
紅に 染めし心も たのまれず 人をあくには うつるてふなり
よみ人知らず
紅に染まった心もあてにはできません。人に飽きるという灰汁で洗うと色が褪せることがあると言いますから。
第四句の「あく」が「飽く」と「灰汁」の掛詞になっています。「飽き」と「秋」の両義というのは常套手段ですが、「灰汁」という言葉自体、和歌には珍しい用語ですね。
くれなゐに そめしこころも たのまれず ひとをあくには うつるてふなり
紅に 染めし心も たのまれず 人をあくには うつるてふなり
よみ人知らず
紅に染まった心もあてにはできません。人に飽きるという灰汁で洗うと色が褪せることがあると言いますから。
第四句の「あく」が「飽く」と「灰汁」の掛詞になっています。「飽き」と「秋」の両義というのは常套手段ですが、「灰汁」という言葉自体、和歌には珍しい用語ですね。