漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 530

2024-09-27 06:19:38 | 貫之集

水のほとりに菊おほかり

みづにさへ ながれてふかき わがやどは きくのふちとぞ なりぬべらなる

水にさへ 流れて深き わが宿は 菊の淵とぞ なりぬべらなる

 

水のほとりに菊がたくさん咲いている

菊の花がいっぱいに咲き、川の水まで深く流れる、そんなわが家のあたりはまるで菊の淵にでもなってしまったかのようだ。

 

 たくさんの菊が咲き、そのしずくを川の水が運んでいく地に立つ家を、仙境に見立てての詠歌です。

 



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