漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

『辞書を編む人たち』

2014-12-14 08:44:19 | 雑記
 昨日、NHKで再放送された『辞書を編む人たち』を見ました。「大辞林」の編集部の方々と、そこにインターンに来た大学院生を通じて、辞書編纂の様子を綴ったドキュメンタリーです。4月の放送を見逃していて、今回の再放送を楽しみにしていたのですが、期待に違わず、非常に面白い内容でした。「大辞林」改訂に向けた新収録候補とする言葉の探索、その言葉の語釈の執筆、ベテラン編集者も難渋する語釈にチャレンジする大学院生の奮闘、辞書と雖も商業出版であるが故の「ビジネスモデル」としての葛藤などなど、私も今からでも携わってみたくなりました。(笑)

 12月20日(土)午前0:00~午前1:00[金曜深夜] にも再放送があるようです。漢検に挑戦されるような皆さんであればきっと興味をお感じになる内容ではないかと思いますので、よろしければぜひご覧ください。



 さて、きょうは選挙ですね。せっかくの権利です。棄権などせず、ぜひ投票に行きましょう!

異体字

2014-12-13 18:11:48 | 雑記
 書】
 サイショ
 書物を日にさらして虫干しをする。 (「辞典」第二版 P.561)

 【
 は 【晒】 の異体字と記憶していたのですが、第二版にはそれぞれが独立した漢字として記載されています。「あれ?」と思って初版を見たところ、そちらは異体字の扱いでした(初版 P.547)。以前に初版で調べていて、それが記憶に残っていたのでしょう。初版から第二版での改訂は、こんなところにもなされているのですね。ちなみに、「漢語林」でも両者は「同字」とされていますが、協会の「必携」「要覧」では別字の扱いでした。諸説ある漢字なのでしょう。


 さてこの「異体字」、「要覧」では「異体字」との表記ですが、「必携」では「別体字」と書かれていました。一方、「辞典」冒頭の「この辞典の使い方」には、

 異体字には、「本字」「古字」「別体字」「俗字」などがあるが、その種別は煩雑になるので略した。

とあり、「別体字」は「異体字」の一種別とされています。ネットでは「漢字の字体のうち標準字体以外のもの。異体文字、別体字、変体字ともいう。」と、「異体字」と「別体字」は同じものとの解説があったりもして、結局良くわかりませんでした。(汗)



(  は島根県立大学e漢字フォント  の漢字フォントを使用しました。)

研修会に参加します

2014-12-11 20:46:19 | 雑記
 12/21(日)の「第12回 漢検生涯学習ネットワーク研修会」に申し込んでいたのですが、参加の案内が届きました。応募者多数の場合は抽選とのことだったのですが、無事、参加できるようです。

 内容は、京大大学院の阿辻哲次先生の講演で「おとなのための漢字学」。先生の講演ももちろん楽しみですが、当日は参加者の交流会もあるようなので、そちらにも参加して、同好の皆さんにもお目にかかって来たいと思っています。参加を予定されている方がいらっしゃいましたら、当日、ぜひ少しでもお話しさせていただければと思います。


26-2 正式結果

2014-12-01 20:38:53 | 本試験
 26-2 の正式結果が届きました。165点と、自己採点の166点より1点マイナスですが、食い違いは2か所ありました。


(一)5 【彫鐫】 の読み  (正解は「ちょうせん」)
 「ちょうしゅん」と書いたはずで、誤答と思っていたのですが正解になっていました。念のためもう一度調べましたが、「要覧」にも「辞典」にも、また「漢語林」にも音読みは「セン」のみで「シュン」との読みはありません。となると、実は「ちょうせん」と書いていた(ありえないと思いますが)か、採点間違い(もっとありえないですね (汗))かということになりますが、例によって真相は闇の中です。


(八)7 【卒然】 の類義語  (正解は【溘焉】)
 これは逆に正解したつもりでしたが×。自分としては間違えるはずのない熟語で、どういうことだったのかわかりませんが、とにかく×なので、どこか書き間違えたか、一字しか書かなかったか、そうしたケアレスミスがあったのでしょう。


 全受検者の平均点は103.0点で、合格者が102人しかいなかった前回(104.3点)よりさらに下がっています。設問別では、「(一)読み」が14.1点、「(四)語選択書き取り」が3.4点と厳しい結果。逆に「(五)四字熟語」の書き取りは12.2点と比較的易しかったようです。

 今回の合格者数や合格率(前回は7.1%)は協会のHPに掲載されるまでわかりませんが、合格証書の私の番号が前回39番だったのが今回26番になってますので、単純に三分の二になっているとすると、合格者は68人しかいないことになります。さて、実際はどうなりますか。