菊の頃 父を送りて 頌栄し
梅士 Baishi
出勤直前、父危篤の電話できびすを返して長崎に向かったのが
一年前の今朝だった。
今日明日ということもあるまいと思って出かけたのだったが、病院
に着いて30分くらいで父の最期の息を看取ることになった。
今日は一周忌である。
父の生き残った兄弟たちが父の名義で集まる最後となるであろう。
意外と多くの人に尊敬されていたようである。
誠実そのものであったと思う。
父の戦争は敗戦だった。
悲惨ではあったが、気概ある戦いだった。
だからこそ、日本はアメリカに庇護される形で今日の繁栄を得た
のである。
その日本を、子供の世代で滅亡させるわけには行かない。
そんな気持ちで、父の帰天一年を祝福したい。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi