JR学園都市線の「新琴似」駅。
地下鉄南北線の「麻生」駅からも近く、駅前には繁華街も広がっていて、賑わいのあるエリアの一つです。
駅前には、このとおり「新琴似駅前」というバス停もあるのですが、この停留所名、かつては、違う交通機関の停留所名となっていた時期がありました。
こちらのオレンジ色の線。
これは、現在のJR札幌駅から石狩市方面を結ぶ「西5丁目・樽川通」という路線を走っていた、札幌市電の「鉄北線」という路線で、昭和39年(1964年)に、「新琴似駅前」まで延伸されています。
その後、同46年(1971年)に地下鉄南北線の開業によって北24条以南が廃止となり、北24条以北の路線も、同49年(1974年)に廃止となりました。
当時市電の停留所があったのは、この辺りのようです。
麻生の繁華街。
ここに、かつて市電が走っていたということです。
地下鉄麻生駅の構内は広く、一番北にある1番出入口は、新琴似駅にも近い位置に設置されています。
これも、JR(南北線が麻生まで延伸された当時は「国鉄」)との乗り換えの利便性を考慮してのことでしょうか。
地下鉄の路線がここまでということで、ここから石狩市方面へ通じるバス路線も充実しています。
少し南下してきました。
正面の道路が、かつて市電が走っていた「西5丁目・樽川通」です。
本当は高い所から撮りたかったのだけど、この麻生駅前の交差点は五差路になっていて、初めて通る人は、ちょっと戸惑ってしまうこともあると聞いています。
矢印が、かつての市電の路線のルートです。
せっかくなので、グーグルマップをスクリーンショットで画像保存して、五差路を表示してみました。
かつての市電の路線は、レッドからピンクの方向です。
かつての「麻生」の停留所があったのはこの辺り。
現在は「イオン」があり、麻生界隈でも最も賑わう場所となっています。