JR青森駅の側に、資料館として保存され続けている、青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」。
青函連絡船の廃止から今年で三十年。
函館にある「摩周丸」共々、日本の交通史上に大きな足跡を残したものがこのように保存され続けているというのは素晴らしいことだと思います。
いきなり雪がなくなっちゃったけど、これは五年前の6月に撮ったもの。
青函連絡船が渡る津軽海峡といえばこの歌ということで、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」の歌碑が設置され、歌が流れるようになっています。
八甲田丸の船内には、初めて青森に来たとき以来十年ぶりに入ったのだけど、この歌碑の側までは何度も来て、流れる歌を聞いていました。
ということで、船内へ。
一とおり回ってきたけれど、十年前に来たとき印象に残った場所ということで、1階の「車両甲板」に絞って紹介します。
2階から上の展示スペースは、公式サイトでご覧ください。
1階の「車両甲板」には、このように、鉄道ファンでなくても懐かしいと感じられる車両が展示されています。
中でも、私にとって思い出深いのは、この「キハ82系」の車両。
今でもある函館~札幌間の「北斗」、同じ函館~札幌間だけど、室蘭・苫小牧経由ではなく小樽経由で運行されていた「北海」、函館~網走という長距離を運行していた「おおとり」、函館~釧路間を運行していた「おおぞら」など、私が小学生の頃、一番鉄道に夢中になっていた時期に走っていた思い出深い車両です。
地下にある「第2甲板」には、このように、連絡船の運行を支える機械設備が保存されています。
2階から上にある展示スペースもいいけれど、運航されていた当時は人目に触れることがなかった部分が見られるというのも大変貴重だと思います。