札幌の中心部、「西4丁目通」と「北1条通」の交差する辺りに立っています。
札幌市民の方であれば、一度は目にしたことがあるであろう、「北海道神宮」の石碑。
大正9年(1920年)6月1日、この「北1条通」が、現在の北海道神宮の場所まで通じ、この通りが「表参道」となったことを記念して建立されたものですが、よく見ると、「北海道神宮」の部分が、元々あったものをくり抜いて新しく埋め込まれたようにも見えます。
これは何かというと、石碑が建立された当時、「北海道神宮」は「札幌神社」という名称であったことから、当初は「札幌神社」と書かれていたのが、昭和39年(1964年)に「北海道神宮」と改称されたことから、石碑の方も、「北海道神宮」の文字が新たに刻まれることになったというものです。
ということで、「表参道」こと、この「北1条通り」を、「北海道神宮」へ向かって歩いてみたいと思います。
この建物は「札幌グランドホテル」の別館として使用されていますが、かつてこの場所には、「札幌市役所」の庁舎が建っていました。
札幌市役所は、区制が導入された「札幌区」の時代から、何度か建て替えを重ねて市内を転々としていましたが、昭和12年(1937年)3月31日に、この場所に新たな庁舎が建設されました。
それから昭和46年(1971年)まで、市役所の庁舎はこの場所にありましたが、当時はまだ政令都市ではなく、市内に「区」が存在しない時代。現在であれば、住民登録などの諸手続きは、各区役所や、区内のコミュニティセンターなどに出向くことで用が足りますが、当時は市役所しかなかったことから、何かあれば市内各地からこの場所に出向いてこなければいけなかったわけで、その苦労たるや大変なものであったことと察せられます。
その隣にある「札幌中央警察署」の建物。
現在の建物は、平成10年(1998年)10月に建てられたものですが、昭和9年(1934年)11月に建てられた現在の一つ前の建物は、現在と同じ、曲線で構成された出入口と窓が特徴的で、「さっぽろ・ふるさと文化百選」にも選定されていた、昭和期を代表するコンクリート建築の建物でした。
その建物も見たことがありますが、新しくなったとはいえ、基本的な形を踏襲して造られていることから、かつての建物が取り壊されて新しい建物が建てられる時期に札幌にいなかった人にとっては、建て替えられたことに気が付かないということもあるのではないかと思います(私だけ?)。
西11丁目まで来ました。
ここまでは国道230号でしたが、国道230号はここで左へ曲がって定山渓方面へ向かい、ここから先は道道となります。
ここへ来るまでの間、幾つかの建物が目に留まり、中にも入りましたが、その辺は、別な記事で書きたいと思います。
というわけで、一気に進んできました。
西20丁目まで到達です。
ん?よく見ると、この交差点から先、それまで直線だった道が、やや傾いていますね・・・。
この記事で紹介したルートは上記のとおりですが、
このとおり、それまで直線だったのが、カクっと曲がっているのが分かります。
その理由は、また次の記事で。