楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


若山旅人さんの歌碑

2006年11月10日 | 文化芸術
 JR広丘駅から東に進んで行くと長野道と交差する。「野村橋(西)」の交差点である。その北側の一角に若山旅人の歌碑が立っている。中央道長野線開通記念碑と並んで昭和63年11月に立てられたもので、この歌が彫られている。

 「田をへだて 雪にこもれる むらのこゑ 斯くあたたかく ひとはもの言ふ」

 若山旅人(1913~1998)は、父若山牧水、母喜志子の長男として、母の里である旧広丘村吉田で生まれた。この碑から1kmほど下った田のなかの旧家である。

 横浜国大卒業後建築関係で活躍されたのち、昭和47年から短歌誌「創作」の発行に専従。母喜志子の全歌集も編纂。沼津市若山牧水記念館の館長も勤めた。

 母喜志子は、手紙で自分の恋を打ち明けてきた妹を思い、故郷に降る雪の情景を詠んでいる。

 「雪降りて 墨絵に似るとふ 筑摩野に わびしかるべし 人恋ふる身は」
 
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