京都嵐山を歩く。
前夜は大雨。保津川にかかる渡月橋を飲み込もうとするくらいの濁流。トロッコ電車もとまった。
南北朝の戦の犠牲者の霊を供養のために足利尊氏が創建した天竜寺の際から竹林方面への細道を進む。
天竜寺北門の辺りで雨はひとしきり大粒となった。
人通りは少ない。この道はすべての寺社に通じている。野宮神社、常寂光寺、祇王寺、化野念仏寺、清涼寺、大覚寺。
天竜寺の境内に入った頃には雨は止んでいた。京都屈指の名庭として名高い方丈庭園。
半夏生(ハンゲショウ)が彩りを添える。
道に面した生垣の中に佇む地蔵。道行く人を和ませる。