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J1 横浜M vs 浦和(テレ玉)

2017-02-25 | J1

明治安田生命Jリーグ・ディビジョン1 第1節
2017年2月25日(土)12:35キックオフ
日産スタジアム(テレ玉)
横浜Fマリノス 3 - 2 浦和レッズ

    ラファエル シルバ

     柏木  興梠

宇賀神  阿部  青木  駒井

   槙野  遠藤  森脇

       西川 

Jリーグ25回目の開幕戦。オリジナル10の浦和にとっても25回目の開幕戦。満を持して、新加入のラファエル シルバが登場。トップに入ったために、興梠がひとつ下がる。ボランチに青木を入れたので、柏木君がひとつ上がる。ありそうでなかった2列目のコンビは、開幕スタメンとしては新鮮である。でもどうなのか?昨シーズン見せていた両者の良さが活かされているとは言えないようであった。

主力選手の相次ぐ放出でどうなることかと思われた横浜Mだけど、なかなかどうして統率が取れた良いチームに仕上がっている。浦和の生命線である両サイドのケアに固執することなく、全体のバランスの中で構築された守備の完成度は高い。攻撃面においては、背番号10を背負いキャプテンマークを巻いた斎藤学が、圧倒的な存在感を放っていた。左サイドからのキレのあるドリブルを、一体誰が止められるのか。案の定、森脇がぶっちぎりで置き去りにされて、先制点へのきっかけを与えてしまった。

後半になってようやく浦和が動き出した。関根が入って駒井がボランチへ下がる。柏木君を外して那須を入れる。メンバー・チェンジによってポジションもずれるし連携も変わる。ここまで複雑な連動性を、果たしてチームとして消化できるのか?ACLとの両立を図るためとはいえ、これは難しい課題である。結局のところ得点はラファエル シルバのみだし、失点は斎藤の折り返しという同じパターンでやられてしまった。そして何より、チームとしての一体感は、横浜Mの方からより感じることができた。完敗である。

敵チームながら、横浜Mに少し触れておきたい。近年、親会社の意向により大幅な組織改革がなされた。そこに生じた様々な問題を鎮火することができず、伝統あるチームにいくつもの激震が走った。その最もたるは、ミスター・マリノス中村俊輔の移籍だろう。彼のインタビューを目にすると、その心中を痛いほど察することができる。正義は俊輔にありと思えてくる。しかし選手はプレーするチームを変えることができても、サポーターは応援するチームを変えることができない。そう考えた時、複雑な想いが交差する。もちろん、残留した選手やサポーターにも意地がある。それはもしかしたら、チームを去った者以上に強い覚悟かも知れない。斎藤、喜田、天野といった若手選手の気迫溢れるプレーを観てそう思った。浦和の若手選手にないものを、彼らは確かに持っていた。

コメント
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