龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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「廃炉の雇用40年」続き

2013年06月19日 22時20分30秒 | 大震災の中で

人は大袈裟だ、と言うだろうか?

しかし、年間1ミリシーベルト以下に基準を決めると福島市や郡山市など中通りの人々の避難が必要になり、100万人規模の影響が出るから年間被曝限度を20ミリシーベルト以下にしよう、とか政府内で相談があった、と先日報道されていたが、ことが大きければ大きいほど人を「人口」で統計的に捉えてしまう「生権力」的な言説との連続性を、その雇用についての挨拶にも感じてしまった、ということです。



「廃炉の雇用40年」のこと

2013年06月19日 22時11分49秒 | 大震災の中で
今日、とある会議があった。
高校の進路(就職関係)の集まりです。
そこでお役人の方から仰天のご挨拶が。

「福島はこれから40年間廃炉の雇用が生まれましたから」

えっ?!

「福島県は求人倍率が全国四位なんですが、これは不本意でして。なぜなら福島には特殊な事情がありますから。そう、除染です」

はぁっ?

いやね、そりゃ就職関係の会合で、ここだけの話で、まあ、そうなんだろうな、あなたの頭の中の優先順位は、とは思うよ。けっこう嬉しそうな感じを私は受けました。それは主観的な印象だけどね。


でもさ。
私は彼でなくて良かった。
普通そう言う感想は持たないんだけどなあ。
初めてかも知れない、あんな風にしゃべってしまう人を目の当たりにしたのは。

そういうことじゃないだろう。

確かに雇用確保は廃炉工程のためには大事だ。
除染も、私は全体のやり方としてはかなり疑問を抱いてもいて、効果については懐疑的だが、でも必要でかつ効果が上がる側面もあるだろうと思うよ。

しかしなあ。

かなり繊細に語られるべき内容じゃないかと思う訳よ、私は。

数字に還元される「生権力」そのものの言説、「原因」を全く無視した結果の歓迎ぶり。

倫理とかデリカシーとか口幅ったいこと言いたくはないが、呆れて帰ってきました。