今日、とある会議があった。
高校の進路(就職関係)の集まりです。
そこでお役人の方から仰天のご挨拶が。
「福島はこれから40年間廃炉の雇用が生まれましたから」
えっ?!
「福島県は求人倍率が全国四位なんですが、これは不本意でして。なぜなら福島には特殊な事情がありますから。そう、除染です」
はぁっ?
いやね、そりゃ就職関係の会合で、ここだけの話で、まあ、そうなんだろうな、あなたの頭の中の優先順位は、とは思うよ。けっこう嬉しそうな感じを私は受けました。それは主観的な印象だけどね。
でもさ。
私は彼でなくて良かった。
普通そう言う感想は持たないんだけどなあ。
初めてかも知れない、あんな風にしゃべってしまう人を目の当たりにしたのは。
そういうことじゃないだろう。
確かに雇用確保は廃炉工程のためには大事だ。
除染も、私は全体のやり方としてはかなり疑問を抱いてもいて、効果については懐疑的だが、でも必要でかつ効果が上がる側面もあるだろうと思うよ。
しかしなあ。
かなり繊細に語られるべき内容じゃないかと思う訳よ、私は。
数字に還元される「生権力」そのものの言説、「原因」を全く無視した結果の歓迎ぶり。
倫理とかデリカシーとか口幅ったいこと言いたくはないが、呆れて帰ってきました。