龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

萱野稔人『戦争と哲学』が最高だった!

2014年07月26日 20時15分01秒 | 大震災の中で
國分先生のFacebookで教えてもらい、今日は朝日カルチャーセンター講座のハシゴをしました。

15:30~國分先生のドゥルーズに続き
18:00~萱野先生の戦争論
と充実した哲学講義の連チャン。

詳細は後でまとめてメモを書く予定です。

もちろん二つとも刺激的だったけれど、今日の萱野さんの戦争についてのお話は、目から鱗が落ちた感があった。
もちろん逆に目に鱗ができたって危険性もあるにはあるが、大きく見ると20世紀の後半、戦闘と軍備が分離して、軍需産業は必ずしもリアルな戦争を必要としなくなった、という指摘は重要。

いわゆる軍拡抑止論とは異なり、軍需産業が恒常的に経済活動に組み込まれたから、戦争になっても景気浮揚するほど軍事費の投入がなくなっているということ。以前よりも紛争解決型、警察介入型が増えているってこともあいまって、経済活動を理由とした戦争は少なくても経済対策としての意味がなくなってしまった、というはなしです。

さらに、警察型の軍事行動ご増えるということは、その集団に入って行動する方が、単独で軍備を増強するならず者国家にならずに済むとも。

いやもちろん安倍政権の政策賛成とかいうそんな話じゃありません。
でも、暴力論=経済論の関係を考えようとするとき、無視は出来ない。

注意深くいろいろなことを併せてじっくり考えなければ。
刺激を得た講座でした。

面白い!『ユダヤとイスラエルのあいだ』早尾貴紀

2014年07月26日 11時20分33秒 | 大震災の中で
日本とイスラエルは非常に似通った「帰還法」を持っているとか、イスラエルはエチオピアの人たちを(シヴァの女王伝説由来で)ユダヤ人として認定し、イスラエルの国民を「確保」するために「帰還」を積極的に行ったとか、のっけから境界線の話がめちゃくちゃ面白い。

いろいろ考えさせられる。
著者は
ヨーロッパ思想史の専門家だそうですが、イスラエルについて素人が考えるためには必須の一冊かと思われる。
今、読むべき一冊かと。

ちなみに私は、以前に買ったのを忘れて二度買いしちゃいました(>_<)