鷲田清一の文章はここのところ入試頻出だから、高校国語教師という商売柄、この書き手の「ファッションに」ついてとか「顔」について、「福祉」「医療」「臨床哲学(哲カフェなど)といった応用論についてはたくさん読んできた。
図書館にこの文庫があったのでたまたま拾ってきたら、何と先々週読みさしで図書館に返却したウィリアムス・ジェイムズ論が載っているではないか。
鷲田せんせの考え方なら馴染んでいる。その「視線」に支援されればジェイムズももう少し読めるかもしれない。ウロウロしていると出会いがあるものだ。
読み切れなかった図書館のW.ジェイムズの宗教論(岩波文庫)はいずれ買って手元に置こうと思っている。その助けにもなる一冊。
それと、「現象学」についてもう一度おさらいしたくなった、という事情もある。
カノユウメイナ(^_^)『自閉症の現象学』を書いた村上靖彦せんせいが、それを書いた後すぐに「転向声明」を出したという旨の話を対談(『精神看護』2020 年一月号)で読んで、さらに別の哲学している友人宅からも福田定良がらみで「現象学」ってね……という話を聞いていて気になっていた、というのもある。
「現象学」についての自分の感触を確かめておきたい、ということかな。
これから読み始めます。
ああ、山内志朗と並行読みになっちゃうー(笑)