7月28日(水)晴れ【殿鐘の帰還】
塗り替え修理に出していた殿鐘が帰ってきました。お寺にとって、御仏像などは別格としまして、仏具の中でも大事な仏具です。殿鐘を鳴らして、施食会にしても、大勢の僧侶が参集隋喜なさる法要の合図に欠かせない仏具です。天蓋や幢幡はなくても、殿鐘はあってほしい仏具です。
塗り替えにだしたこの際ですから、多少工賃は高くなりますが、青銅色に仕上げてもらいました。たとえお金はかかっても、やるときにやらないと結局チャンスを失ったり、後で高いものにつくときもあるのではないでしょうか。それほど大袈裟なことではないかもしれませんが、当寺のように檀家さんの少ないお寺にとりましては、一つ一つのことを慎重に考えて行いたいと常に考えています。
来年こそは、この新型コロナウイルスの感染が落ち着いた状況になって、多くの僧侶の皆様にご随喜いただき、この殿鐘で打ち出したいと願っています。
昨日は、天蓋を吊るすのもとても大変でした。高い脚立二本の間にブリッジをかけまして、その上に三人がかりで載せまして、そのブリッジの上に二人が乗り、かなり重いであろう天蓋をフックにかけるまでの作業は、見ていてもハラハラするほどでしたが、さすがにプロの方々のお仕事は見事でした。幢幡も無事に釣ることができました。金剛組さんが屋根裏にしっかりした留め金と木組みをしてくれていますので、さらに安心です。
御本尊さまや、他の全ての仏具が本堂に戻りました。今日さらにきれいに本堂の掃除をしましたので、これで、また仏事を行わせていただく事ができるようになりました。本当に全て有難いことでした。多くの人の合力によって、当寺の日常が戻ってきました。歴代の住職さまたちにも改めて感謝のお礼を述べさせていただきました。
非常に重いので、4人がかりで吊るしてくださいました。
天蓋などもご披露したいところですが、遠慮しまして、殿鐘を代表とさせていただきます。