11月19日(土)晴れ【「空即是色」こそ大事】
今日も晴れてよいお天気です。明日は教区寺院の晋山式があります。なんとか晴れてもらいたい、せめて雨が降らないでもらいたい。どのお寺にとっても晋山式は、本当に一大事です。この日のためにどれほどの努力をしてきているか、大変なことなのです。照る照るボーズをつくりました。
さて、今日、法事で『般若心経』の一部を解説していて、あらためて「空即是色」の大事なことについて思いを語りました。「色即是空」は、形あるものは永遠には存在しない、生きている人間も、動物も植物もすべて必ず死んでしまいますので、この例はわかりやすいでしょう。すべての物質は、空そのもである、無限の広がりそのものである、と解釈できますが、その逆の「空即是色」のほうがよりはっきりとこの解釈ができるのではないでしょうか。空なる無限、宇宙のエネルギーそのもの、これが形あるもの、に他ならない、という解釈をすれば、『般若心経』は実に素晴らしい、絶対肯定の世界の有り様を示している真理だと言えるのではないでしょうか。
自分自身いつも思っています、現れようのない無限が私に現れているのだと。有限の私ですが、無限の命そのものと思っています。自らを尊んでいます。誰をも尊んでいます。
お互いに、命を大事に今日も生きましょう。
*空:sunya(サンスクリット語。sの上に´ uの上に-)sunna(パーリ語。nnの上に~~)固定的実体のないこと。実体性を欠いていること。空虚、欠如。
*このような空の本来の訳、並びに大乗仏教の空に関する訳を考えますと、私の解釈は、かなり個人的な解釈とお断りしておきます。