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道具一式
水彩画教室も先週で5回目である。続けていけるだろうか?という懸念はなくなり、2週に1度の教室が待ち遠しいほどである。多分それは学ぶことへの楽しさがあるからだろう。小学校や中学校の図工の時間は、ただ自由に絵をかかせるだけで、具体的な手法は何も教えてくれなかった。そして出来あがった作品を教室の後ろや廊下に貼りだし、上手な絵には金紙や銀紙を貼るだけであったように思う。物を見てどんな風に表現すれば上手く描けるのか?先生自身にその知識がなかったのだろう。だからなのか、私の絵は一向に上達せず、しだいに絵を描くことが苦手になり、やがて描くことが苦痛に思えるほどだった。
今教わっている先生は美大の大学院まで学んだ人である。その内容は、ただ単に感覚的なことでは無く、描き方の一つ一つの論理的な手法を教えてもらえる。遠近感はどう描けば上手く表現できるか?立体感はどうすれば出るのか?構図はどう設定すればバランスが取れるのか?、絵を描くにあたっての基本的な考え方を実地で教えてくれるのである。数学や物理に法則ががあるように、絵にもその基本の原則があることに新鮮さを感じるのである。
前々回の授業から色を付けることになった。教室は水彩画教室であるが、先生は何を選んでも構わないという。子供の頃はクレヨン、パステル、水彩絵の具を使っていた。水彩は水が必要で、絵の具の色を変えるたびに筆を洗い、パレットの中で色が混じって汚くなり、片づける都度パレットを洗わなければいけない。絵を描くことが嫌いだった私は、そんなわずらわしさを思い出して、水彩には抵抗があった。それと、じっくり腰を据えて絵を描くのではなく、散歩の合い間にサラサラとスケッチする。そんな描き方が私には理想なのである。だから初めは色鉛筆を考えた。しかし線で色を表現するのは何となく単調な感じに思えてしまう。そんなことを先生に相談したら、今は「水彩色鉛筆」と言うのがあると言われた。色鉛筆で色を塗り、その上から水を含ませた筆でなぞると、色が融けて水彩画のような質感が出る、と言うものである。試しに先生の持っていた「水彩色鉛筆」で描かせてもらった。その時の絵が下のバラである。「まあこれなら自分にも扱える。最初はこれでやって見よう」、そう思って24色の「水彩色鉛筆」というのを買ってきた。
先週その色鉛筆を使ってスケッチするため、散歩の時に撮りためた写真を持っていく。この写真を見て描いたのが一番下の2枚である。中学校以来初めて風景画を描いたことになる。描き終えた絵を眺めると、いかにも中学生の絵という感じである。考えてみれば中学から止まっていた私の中の「絵を描く」という「表現手段」が、50年ぶりに再開したわけである。当日は友人がプレゼントしてくれた絵の具も持参していた。その絵の具を見た先生が、「この絵に今度は実際の絵の具で加筆すればどうでしょう?、筆の跡が残っている絵の方が味が出ますよ」とアドバイスしてくれた。鉛筆で軽くデッサンし、水彩色鉛筆で色を付ける。それから筆に水を付けて色を伸ばし、最後に絵の具で加筆して仕上げて行く。これを私のスタイル(当面の)に決めた。
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「柿」 光と影を何時も意識して描く。
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「ゆず」 表面の凸凹をどう表現するかが難しい。
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カップの縁の円と皿の円、上から見ると下の方が真円に近くなるはず。
実際とは違うのだが、ある程度その円形を意識して変えた方が、立体感が出る。
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カップの口は奥にもその円形が繋がっていることを考え丸みをデッサンしなければいけない。
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工業製品はシンメトリー(左右対称)を意識して描く(定規を使ってもよい)
グラスの透明感を出すために練り消しゴムを上手く使う。
奥行きを出すため、手前の線は強く、奥の線は細く弱く描いた方が良い。
水の透明とグラスの透明、二つが重なりあっている部分をどういう風に描き込むかが問題。
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水彩色鉛筆を使って描いたバラ(造花)
葉脈などは水で伸ばしたあとに、再び色鉛筆で加筆していくと良い。
富士山
富士山をど真ん中に、海岸線を中心に持ってこない方がバランスが良い。
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城ケ島
水彩色鉛筆で描いた後、手前の草と枯れ枝を絵の具で加筆してみた。
この方が筆のタッチが残って絵に味が出てくるように思う。
水彩画教室も先週で5回目である。続けていけるだろうか?という懸念はなくなり、2週に1度の教室が待ち遠しいほどである。多分それは学ぶことへの楽しさがあるからだろう。小学校や中学校の図工の時間は、ただ自由に絵をかかせるだけで、具体的な手法は何も教えてくれなかった。そして出来あがった作品を教室の後ろや廊下に貼りだし、上手な絵には金紙や銀紙を貼るだけであったように思う。物を見てどんな風に表現すれば上手く描けるのか?先生自身にその知識がなかったのだろう。だからなのか、私の絵は一向に上達せず、しだいに絵を描くことが苦手になり、やがて描くことが苦痛に思えるほどだった。
今教わっている先生は美大の大学院まで学んだ人である。その内容は、ただ単に感覚的なことでは無く、描き方の一つ一つの論理的な手法を教えてもらえる。遠近感はどう描けば上手く表現できるか?立体感はどうすれば出るのか?構図はどう設定すればバランスが取れるのか?、絵を描くにあたっての基本的な考え方を実地で教えてくれるのである。数学や物理に法則ががあるように、絵にもその基本の原則があることに新鮮さを感じるのである。
前々回の授業から色を付けることになった。教室は水彩画教室であるが、先生は何を選んでも構わないという。子供の頃はクレヨン、パステル、水彩絵の具を使っていた。水彩は水が必要で、絵の具の色を変えるたびに筆を洗い、パレットの中で色が混じって汚くなり、片づける都度パレットを洗わなければいけない。絵を描くことが嫌いだった私は、そんなわずらわしさを思い出して、水彩には抵抗があった。それと、じっくり腰を据えて絵を描くのではなく、散歩の合い間にサラサラとスケッチする。そんな描き方が私には理想なのである。だから初めは色鉛筆を考えた。しかし線で色を表現するのは何となく単調な感じに思えてしまう。そんなことを先生に相談したら、今は「水彩色鉛筆」と言うのがあると言われた。色鉛筆で色を塗り、その上から水を含ませた筆でなぞると、色が融けて水彩画のような質感が出る、と言うものである。試しに先生の持っていた「水彩色鉛筆」で描かせてもらった。その時の絵が下のバラである。「まあこれなら自分にも扱える。最初はこれでやって見よう」、そう思って24色の「水彩色鉛筆」というのを買ってきた。
先週その色鉛筆を使ってスケッチするため、散歩の時に撮りためた写真を持っていく。この写真を見て描いたのが一番下の2枚である。中学校以来初めて風景画を描いたことになる。描き終えた絵を眺めると、いかにも中学生の絵という感じである。考えてみれば中学から止まっていた私の中の「絵を描く」という「表現手段」が、50年ぶりに再開したわけである。当日は友人がプレゼントしてくれた絵の具も持参していた。その絵の具を見た先生が、「この絵に今度は実際の絵の具で加筆すればどうでしょう?、筆の跡が残っている絵の方が味が出ますよ」とアドバイスしてくれた。鉛筆で軽くデッサンし、水彩色鉛筆で色を付ける。それから筆に水を付けて色を伸ばし、最後に絵の具で加筆して仕上げて行く。これを私のスタイル(当面の)に決めた。
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「柿」 光と影を何時も意識して描く。
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「ゆず」 表面の凸凹をどう表現するかが難しい。
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カップの縁の円と皿の円、上から見ると下の方が真円に近くなるはず。
実際とは違うのだが、ある程度その円形を意識して変えた方が、立体感が出る。
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カップの口は奥にもその円形が繋がっていることを考え丸みをデッサンしなければいけない。
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工業製品はシンメトリー(左右対称)を意識して描く(定規を使ってもよい)
グラスの透明感を出すために練り消しゴムを上手く使う。
奥行きを出すため、手前の線は強く、奥の線は細く弱く描いた方が良い。
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水の透明とグラスの透明、二つが重なりあっている部分をどういう風に描き込むかが問題。
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水彩色鉛筆を使って描いたバラ(造花)
葉脈などは水で伸ばしたあとに、再び色鉛筆で加筆していくと良い。
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富士山
富士山をど真ん中に、海岸線を中心に持ってこない方がバランスが良い。
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城ケ島
水彩色鉛筆で描いた後、手前の草と枯れ枝を絵の具で加筆してみた。
この方が筆のタッチが残って絵に味が出てくるように思う。
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