60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

水彩画教室(6)

2013年05月02日 09時00分01秒 | 美術
                           千葉県 館山市 

 水彩画教室に通い始めて先週で1年半が経過した。上の絵は一番直近の絵である。描き終えたあと教室の先生が見て、「雲なども良く描けているし、ポイントも捉えている。絵になってきましたね」という評であった。「では、今までのは絵ではなかったのか?」と冗談も言いたくなる。自分にはあまり実感はないが、1年半は1年半だけの進歩があるのだろう。

 上の風景は千葉県館山市を散歩していたときの、変哲も無い風景である。住宅地の坂を下りると海が広がっている。この地の人々は海に寄り添って暮らしている。生まれ故郷の下関は三方海に囲まれていて、学校に通うときも、遊びに行くときも常に海が傍にあった。そんな原風景が私の中にあるからだろう、こんな風景を懐かしく感じ、たまらなく好きなのである。東北の震災があって津波の災害が言われている昨今、海の傍に住むことは大きなリスクを感じてしまう。海岸線の向こうは制御不能な大海原、あるときは灰色の大波が打ち寄せ大荒れに荒れ、あるときは太陽の光を反射して穏やかにキラキラと輝く。海の傍に住むと言うことは、大自然と共に生きていると実感させてくれるのである。

 今までは主に散歩の時に撮った写真から特徴ある風景を選んで描いてきた。雄大な風景、綺麗な景色、特徴ある町並み、しかしそれはあくまでも風景の持つ面白さを画こうとするだけで、私自身の主張は見えない。今からは少し描くテーマを変えて、自分らしい絵を描いてみたいと思っている。郷愁、憂い、旅情、孤独、静寂、ほろりとした詩情、そんなものが少しでも表現できればと思うようになった。これも1年半の進歩かもしれない。

 下の絵は前回のブログ「水彩画教室(5)」以降に描いた作品を古い順に並べてみた。

      
                       神奈川県 真鶴 三石海岸

  
      
                          千葉県 印旛沼


      
                          京都 先斗町


      
                          新宿区 神楽坂


      
                          北区 旧古河邸 
  

      
                         千代田区 神田明神


      
                    関越道 赤城サービスエリアからの展望


      
                        千葉県 旭市 屏風ヶ浦


      
                      都内の公園 名前は思い出せない







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