坂東24番は笠間市の正福寺である。笠間といえば笠間稲荷が有名で、もう一つが日動美術館であろうか。以前来た時は「笠間工芸の丘」などで笠間焼などを見て歩いたことがある。しかし今回は梅雨明けで34度の真夏日の予報、歩くのを少しセーブして笠間稲荷と正福寺、日動美術館と美術館の分館の春風萬里荘だけを歩いて見ることにした。
炎天下を歩き始めると、舗装された道路の照り返しもあってさすがに暑い。地元住民も観光客も車の移動がほとんどで歩いている人は皆無である。ギラギラと太陽が照り付ける中を歩くと、子供の頃、兄弟で山陰側の海岸に海水浴に行った頃のことを思い出す。あの頃炎天下の中を片道2時間以上かけて小学生の私と中学の兄とで行っていた。当時の親はそんなことをよくも認めていたものだと思う。今なら考えられないことだろう。
戦後間も無い時代は車もなく自転車も無く、行動するには歩くことが前提であった。今はTVの健康番組で1日7000歩が最適で、それ以上は返って健康によくないとか、紫外線を浴びると皮膚がんになるとか、天気予報では熱中症の警報を連日のように報道している。そんなことに接すると、今の人は昔に比べなんとひ弱になったのだろうと思ってしまう。大河ドラマでやっている西郷どんは、薩摩と江戸1500kmを何度も往復しはずである。その時暑い寒いで影響されることは無かっただろう。「暑さの中を歩くと体力的にも精神的にも鍛えられる」、そんなことを理由付けにして笠間の街を歩いていた。
JR水戸線 笠間駅
笠間駅前
駅前から笠間稲荷まで真っ直ぐな道
本日の笠間市の気温は34度
約20分で笠間稲荷の入り口
笠間稲荷神社 山門
笠間稲荷神社 本殿
仲見世
坂東23番正福寺へ
グーグルナビに沿って歩くと細い脇道を指示される
山道へ
三所神社
さらに山道
正福寺の上に出る。そこに大きな桜の木
「父のさくら」という石碑
鐘も取り外されている
坂東24番 正福寺
明治の廃仏毀釈によりお寺は荒廃、本尊、諸仏、寺宝の一部は
信徒によって守られ、昭和5年に現在地に本堂が建てられた。
本堂以外山門も無く、寂しいお寺の様相であった
正福寺を降りる処に「母のさくら」
今回は裏道から入って表に抜ける
正福寺の正面入り口はこちら
笠間日動美術館
長谷川家ゆかりの地である笠間に創設された。
企画展会場
館内の喫茶室で「氷」の文字を見つけ食べてみる気になる
ミュージアムカフェ
外を歩くのに日傘が用意してあった
野外彫刻庭園
フランス館
ほとんど無人の館内、美術鑑賞独り占めである
左がフランス館右がパレット館
笠間駅前のレストラン
グリュイエール
本日のランチ キノコのピラフ(コーヒー付き)
再び炎天下を春風萬里荘へ
春風萬里荘
北大路魯山人がアトリエとして使っていた建物を
昭和40年に北鎌倉から移築したもの
江戸時代初期の茅葺の民家
五右衛門風呂 昔、母の実家にあって入ったことがある
お湯の中にすのこを沈めて身体を乗せるのにコツがいる
客間
石庭
長屋門
庭園
バスの時間調整で、茶室「夢境庵」で抹茶を飲む
春風萬里荘のバス亭、ここから友部駅に向かう
市営だからか全線100円
JR常磐線友部駅
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