11月20日(木)
今日遺跡発掘の作業をしていたら、傍の関越道降り下り線を天皇陛下の車列が通り過ぎて行った。 陛下がお車で行啓あそばす時、乗車されたお車を中心に前後10キロ程は一般車通行禁止になり、上空には警備のヘリが飛ぶという仰々しい行列になる事を初めて知った。
最後列のパトカーの後ろにノロノロ運転の渋滞車両が延々と続いていたが、渋滞車両のドライバーの中には「このクソ忙しい時に」と陛下に対し不遜な思いを抱く不謹慎な輩もいるのではと余計な心配までしてしまった。
両陛下が乗車されたお車が通過した時は思わず両手を振ってしまったが、ここは45度以上腰を屈した栄誉の礼をもってお見送りすべきでなかったかと軽々しい行動を自戒した。
普段は皇室に無関心な私も陛下がお見えになると知っただけで特別な思いに至るのは、やはり心の中に皇室を敬う日本人のアイデンティティーが息づいているからなのだろうか。
それからもう一つ、赤茶けた遺跡発掘現場から両手を振る薄汚れた服装の老プロレタリアートの姿を、両陛下はお認めになられたであろうかとそれも若干気に懸る。