11月27日(木)
信州安曇野は、日本中で私が一番好きな場所だ。何しろ目の前に北アルプスの雄峰が連なっているし、周辺には幾つもビッグなスキー場があり、夏は登山、冬はスキーが楽しめる。おまけにイイ~温泉が一杯ある。そんな私にとっちゃユートピアのような安曇野が先日地震に襲われた。
その時安曇野の古民家に滞在していた山の先輩 I さんは大丈夫かなとちょっと心配したが、彼のブログを見ると殆ど被害は無かったようだ。ブログには又、被害の大きかった神城地区の被災写真も掲載しており、地震の猛威を物語っている。
I さんの古民家と神城地区との距離は精々20キロ程しか離れてないと思うが、被災状況の違いは驚くばかり、今回の地震は「神城断層地震」と名付けられたようだけど、局所的に被害が集中するのが断層地震の特徴なんだろうか。
その I さん、所有する古民家を被災者の方へと白馬村に提供を申し出たそうだ。役場の話では白馬村には別荘や宿泊施設が多数あるし、被災地域も限定されているので現時点では住宅の必要数は事足りているようである。
しかし自分の家を提供する何て凄いなあ。普通の人は躊躇して中々できない事だ。先の東北大震災の時だって、セカンドハウスを被災者にと提供を申し出ているし、一見気難しげな I さんだけど人道的行動をサッと決断できる人間性に人柄の上質さが窺え敬服するばかりです。
このブログをもし見ていたら、 I さん上目づかいにメガネをキラリと光らせて「F君おべんちゃら何て言うもんじゃないよ。」とシニカルな言葉が返ってくるかも知れない。
地震で飛び出たマンホール( I さんのブログより)
損壊した家屋(同上)
地表に出た断層(同上)