monologue
夜明けに向けて
 




<21>

蟹星の夜に降りる星
朱き星の力の裏に、こっそりと降りる星
これが、私達の * の星
これが 私達の暁の星
真空の空に風が起こり
胎児は 再び私達の手の中に
死か生か
三番目の鐘は もうすぐに鳴り終わる
受け入れるか 拒むか
新たなる蕾か 古い蕾か
巨石の輪 元の力を得るか 否か
石像の中の真の姿を見る者よ
静かに 静かに 時を待つ事
何もせずとも 全て行われる
用意の時を静かに待つ事
その日が近い

1986-4-15


(引用者注:「*」記号は、原文では「+」と「×」を重ね合わせた記号とな
      っています。該当する記号が打ち出せないので*で代用しました。)

「光の黙示録」より



*マークasterisk(アステリスク)は星号、星印とも呼ばれるのでこの詩句に合っている気がするが「+」と「×」を重ね合わせると普通は「米」になるはず。
しかしマークにすれば※になってあまりそぐわない。「米」ならその示唆するところは多く深い。そんな食物をわたしたちは主食としているのだから。
そしてなんといってもこの「米」の形は神「十」の力の全方向性と考えられる。
そんな力をもつ「暁の星」が降りる時を静かに待たねばならないようだ。

fumio


 


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