monologue
夜明けに向けて
 



  
  60年代の締めくくりとしてウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)が1969年8月115日(金)から17日(日)までの3日間、米国ニューヨーク州サリバン郡ベセルのマックス・ヤスガ農場で開催された。

 それは1967年1月14日、サンフラシスコ、ゴールデンゲート・パークで始まったカウンター・カルチャー、人間性回復のための集会「Human be-in(ヒューマンビーイン」の集大成であった。「愛と平和」のスローガンの下の大規模なロック、フォーク・コンサートで約50万人が集い楽しんだ。

 翌年1970年その模様を映したドキュメンタリー映画『ウッドストック』がリッチー・ヘィヴンス(Richie Havens)の歌 Freedomで始まったとき、歌詞が途中、黒人霊歌 「時には母のない子のように」 なのでなんだかおかしく感じたものだった。
 
 それからすぐ自分もその会場にいるような感覚で食い入るように画面に見入った。そのころのわたしにはどれも素晴らしいパフォーマンスで憧れた。並みいる有名ミュージシャンの中で特に印象に残ったのはジミ・ヘンドリックスのアメリカ国歌"The Star Spangled Buner" の演奏だった。当時たけなわであったベトナム戦争の爆撃機の爆音爆弾投下や逃げまどう人々の悲鳴をエレクトリック・ギターで描いてよくあんな音が出ると本当にびっくりした。とにもかくにもこのフェスティバルの成功が60年代の音楽を光輝かせたのである。
fumio

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