monologue
夜明けに向けて
 



わたしが以前ホームページに書いたことのくりかえしだが、われわれ人類は過去にすでに二回、滅亡を経験している。
 創造神は人類に必要なものはすべて足元に用意して地球上に人間の種を蒔かれた。
われわれの祖先は地中からそれらの宝物(鉄・銅・金・石炭・石油・ウラン・etc.)を掘り出して、繁栄した。それらの宝の発見使用には文明の発達だけではなく精神の進化向上が必須であった。しかし、それらはまず一部の権力者が武力として用い、弱肉強食の掟のままの殺戮と支配に利用された。

 石炭、石油から最後にゆきついた核エネルギーもまず、武器として開発された。権力者たちは自分と家族、自分を含む一族の私利私欲を正義や国益と言い換えて他の民族集団殺戮の道具としてその膨大なエネルギーを使用した。

 そして、人類はそれを発電に利用したが代替エネルギーが発見できないことを理由に原子力発電をつづけた結果、生物の生き残れない星にまで汚染してしまった。それで創造神は人類の壊してしまった舞台、地球をディメンション・ジャンプによって再生した。

 再生した地球にふたたび蒔かれた人類は前回の記憶が消えているために弱肉強食の掟から抜け出せないままに最終的には、愚かな核戦争を起こして滅亡を繰り返した。そこで神はもう一度、地球をディメンション・ジャンプさせた。つぎの人類が原子力の時代を自力でクリアして次のステージに進むことを信じて。

 もう過去二回のディメンションジャンプを経験しているこの星は三回目のディメンションジャンプには耐えきれない。今回、原子力の暴走を許すとこの星は迷惑な銀河系のゴミとなり果てる。

 この星の新たな乗客として巡り合わせたわれわれ人類の精神が向上することなく過去二回のままであれば、やはり原子力の時代で費(ついえ)てしまう。現人類はこの危機を乗り越えもう一段上のステップへ登らなければ…。
fumio

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