monologue
夜明けに向けて
 




1993/08/14 その時、夜の目をした真珠の子供は「時」を知るだろう
1994/10/26 龍王は火炎を上げ、深海で真珠を抱く人魚は眠りから覚める…
1995/04/28 深海から泡が立ち昇る、世界を抱く貝は真珠の夢から覚めた様だ
1995/06/02 真珠貝に抱かれし子は目を開けた。夜の目と朝の目、そして龍の目
1995/11/12 カイとしてカイである者、真珠の泡沫に乗り虹の光彩を得るだろう
1995/12/23 天使の瞳に映る真紅の輝き、そして真珠の涙に気付かぬ者は多い
1999/07/21 龍の目から落ちた涙は、海に沈んで真珠貝の懐で真珠になった
1999/07/22 真珠は深海の貝の母の裡で光り続ける。龍は二つと無い山に続く
1999/07/23 島々を見渡した。次の満月までの間、龍はその島々を渡って行く
1999/07/24 心積もりを近衛の眷属に伝えた。いにしえの力を今再びこの地に
1999/07/25 あまねく行き渡らせる為に、人の心の誠と真実を持って戦うと
1999/07/26 …宣言した。満月まであと二日。龍も眷属たちも準備は万端だ。
1999/07/27 巨大な龍は、二つとない山の自分の場所に向かって移動を始めた
1999/07/28 二つとない山に到着した龍は、その頂上から朧月夜の空に向かって
1999/07/29 吼えた…長く余韻の残る龍の吼え声を合図に眷属たちは世直しを
1999/07/30 するべく、各々の属性に従って根城の社や祠を後にした…
1999/07/31 彼らの全てが「祖土(オヤツチ)」の思いと願いを明確に理解していた

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その時、「時」を知った真珠の子供は、夜の目と朝の目、そして龍の目を開けたという。
虹の光彩を得ていにしえの力により世直しに…。
fumio


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