monologue
夜明けに向けて
 



一昨日、新聞を読んだ妻が「フリートウッド・マックのギタリストが自殺した」と言った。
わたしはリンゼイ・バッキンガムのことかと思ってびっくりした。新聞を確認するとそれは1971年から74年までフリートウッド・マックのメンバーを務めたボブ・ウェルチのことだった。6月7日テネシー州ナッシュビルの自宅で胸に銃弾を打ち込んで死亡しているのが見つかったという。遺書によると健康問題に悩んでいたらしい。66歳だった。

ボブ・ウェルチはソロになってからポップ路線で活躍してソロ・アルバム『フレンチ・キッス』からまずSentimental Ladyがヒットしてラジオでよくかかった。わたしはその頃米国で生活していてSentimentalをセンタイメンタルと発音するのに意味深さとかっこよさを感じてのちに自分の作品Sentimentallady”M”にセンタイメンタルの発音を使用したものである。

そして『フレンチ・キッス』からの第二弾Ebony Eyesがはやり始めたころ、わたしは中島茂男(シゲさん)とクラブで演奏するようになりリズムアンドブルースやロックの過去の名曲ばかりではなく当時ヒット中のこの曲Ebony Eyesをレパートリーに加えた。一晩に一回はかならず演奏する重要なレパートリーになった。
そんなわけでボブ・ウェルチには大きな影響を受けた記憶がある。。ボブ、ありがとう。ボブ・ウェルチの死因は健康問題の悩みということになっているがだからといって自分で胸に銃弾を打ち込んではいけない。アーチストにとっては打ち出の小槌から振ってもなにも出なくなった時が終焉の時なのではないかと感じる。もうなにも出なくなったのだろうか、合掌…。
fumio

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