monologue
夜明けに向けて
 



     
メリー・クリスマス!
あなたはこの季節、どんなクリスマスソングを耳にして口ずさむのだろうか。
ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」、 山下達郎氏の「クリスマスイブ」、ワムの「ラストクリスマス」。
あるいはジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」。
この歌のバックには子どもたちの「WAR IS OVER」というコーラスが流れる。それは人類の祈りのようだ。
ジョンは、ビートルズ時代、「ビートルズはキリストより有名だ」と発言して全世界のキリスト教徒から総スカンを食って公演中止に追い込まれた事件もあったが ビートルズ解散後、神様と和解したのか、この歌を出した。
では、そのハッピーとは何なのか。「幸せ」という字を調べてみよう。

「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた」(日本聖書協会 新共同訳聖書創世記二章)

 主なる神は最初の人(アダム)を土(アダマ)から創られたという。アダマとは吾魂、神の魂から人はできた。
「土」という字はそのことを示しているようだ。 地の上に神「十」が降りられた形。西洋で人が死んだとき、大地の上に十字架を立てるのは、 土より生まれ土に還ったことを「土」の文字の形そのままに象徴している。  
すなわち、「土」は神魂をいただいて地上に降り立った人を表している。 上の画像の黄色い「幸」をもう一度睨むと、土が上下に逆向きになっている。その土に挟まれた「ソ」の形が表すものがわからない。 「幸」を逆さにしてみよう。やっぱり「幸」だ。
この文字はどう転んでも「幸」のようだ。思考実験として頭の中で、どんどん、ぐるぐる回転させれば中の「ソ」がついには「○」になる。「○」を挟んで人が上下にあるという形を見れば、どうやらこの丸は地球であるらしい。  
 われわれは見知らぬ国の見知らぬ人と地球を挟んで お互い逆さになって足の裏をくっつけ合って立っている。
 地球は時速1670KMというものすごい速度で回転している。なんとプロ野球の投手の全力投球の球速、160KM弱の十倍以上だ。
それでも、われわれは遠心力で宇宙の果てまで吹っ飛ばされもせず生きている。全人類は地上のどこにいようとだれもがだれかと「幸」という文字を形づくっている。  喜怒哀楽、悩み、苦しみ、不満、それぞれに抱え、もがきながらも、地上に存在するだけでもうすでに「幸」なのだ。そのままで「幸」なのだ。
 それでは読みの面から「幸せ」(シアワセ)を考えよう。 土が合わさっているなら「「ツチアワセ」あるいは「ドアワセ」と読むべきようだが「仕合わせ」と書くと、「仕」、人である土、合わせ。もっとわかりやすい字は「士」、この字はやはり、地上に降り立った十(カミ)の人の面を強調してある。 「土」は地の面を強調してあるため下の棒が長い。天の面を強調した「干」はサンズイと組み合わせて「汗」となれば ジンギス汗のように王の意になる。天地人、バランスか゛とれれば「王」の文字となる。
 、士は 単独では幸せになれず、 他の士と合わすことによってはじめて「幸せ」となる。「幸せ」とは士、すなわち、ヒト合わせによる交流の喜び。それが「幸」の字の成り立ちと、「幸せ」の意味。ハッピー・クリスマス!
fumio


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