アガルタの宮使い
釜石の山 中程よりきたりて
笛の音にて其方 呼ぶ
「光の黙示録」より
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プログレッシヴロックバンドSFのアルバム「Process」を制作するに際してプロデューサー宮下フミオに頼んだのはインストルメンタル曲「STORM」とヴォーカル曲「PUBERTY」を作ることだった。「STORM」は破壊絶滅を描くのでかれはシンセサイザー、打楽器、中国製銅鑼その他を使用した。聴き取れない超低音を入れたことでスタジオエンジニア「ガナパーチ」と対立した。宮下はどうしてもそれが必要として入れた。アルバムが完成してカセットができあがるとまともなオーデオシステムで聴くとその場所で窓ガラスなどがビビッて揺れるのだ。デジタルでは50ヘルツ以下の超低音を切ってしまっているのでその体験を味わうことはできない。耳に聴こえなくとも体が感じる。
わたしの歌「わかりあえる日まで」もイントロに宇宙を表す低音が入っているのでライヴコンサートで子供が怖がってよく泣いた。その子供たちは自分がなにを怖がっているのかよくわからなかっただろう。不壊の音で本能的ななにかが目覚めたのだ。
fumio
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