monologue
夜明けに向けて
 



海外ライブ公演ツアーとは一体何なのか。それは金儲けではないので演奏するスペースと時間を提供してもらえればどこへでも行ってベストパフォーマンスを繰り広げ、金銭は要求しなかった。経済的に大成功したあのジャパンフェステイバルでさえも出演料はなかった。どうして日本人が海外にまで出て行ってただで演奏しなければいけないのかと普通は考える。それでも実際にわれわれはそんなツアーをしていた。生活のためにはクラブで弾き語りやバンド演奏をしていた。わたしはクラブではピアノとラテンギターとジャズギターで構成したバンドでベースを弾きながら英語のロックやポップス、フォーク、ソウルあるいはスタンダードなどなんでもかんでも歌い日本語の歌も歌っていた。それで宮下フミオが率いるプロジェクトバンドでは無報酬でツアーができたのだった。世の中には損得勘定ばかりで生きている人たちばかりではなく宮下フミオのようなアンダーカバーエンジェルがいるのだ。
fumio

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