monologue
夜明けに向けて
 



「 さて冥界の王は、青ざめた頬を光の方へ向けながら微笑み」
映画、「千と千尋の神隠し」のハクのモデルとなったニギハヤヒはこの映画ではニギハヤミコハクヌシという名前だった。
 ニギハヤミコハクヌシという名前を漢字にすれば饒速水琥珀主となる。それを縮めて「珀(ハク)」だけにすれば白の王で「皇(スメラ)」を示している。
 さらにいえばニギハヤヒの本性はキトラ古墳に描かれているような四神相応図の北の玄武(亀に蛇が絡んだ神)で東では青龍となり、西では白虎となる。
 ハクが龍であったこと、そして名前が琥珀ということは「琥珀」の文字から偏の「王」を除けば白虎が残る仕組みになっている。すなわち、四神から南の朱雀だけをひいた存在ということを示唆している。
 ニギハヤヒの幼名は「舊(フル)」で成長すると大歳(オオトシ)となり、そして『オオトシ(大歳)』から『アマテルクニテルヒコアメノホアカリクシタマニギハヤヒノミコト(天照国照彦天火明櫛玉饒速日命)』となる。この世の統治をするときは日読み、冥界を治める時は月夜見(ツキヨミ)。
それで、侵略者伊波礼彦(いわれひこ)の諱、火火出見「HOHODEMI」からDを抜いて微笑み「HOHOEMI」と宣言しているのだ。
これからいよいよ日読みとしての統治が始まる。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )