「安吾史譚」によると坂口安吾は天草四郎について「四郎は非常に美しい特別の装束を身につけていたそうだ。四郎が楼上で碁をうっていたとき、城外から矢がとんできて袖を射ぬいた。天人(四郎をそうよんでいたように書いてる本もある)にも矢が当るというので、籠城の農民たちに甚はなはだしく精神的な動揺が起ったという。それが落城のキザシで、急速に戦意が衰えたと云われてもいる。」と記している。
この文章は四郎、碁(五)桜(六)七八九という数を巧みに組み合わせて構築している。矢とは天主ヤーそのもの。四郎とは四番目の男の子という意味ではなく予言の民、ホピ族インディアンがTrue white brother(トウルーホワイトブラザー)と呼んでキリストを示唆する白い兄弟の意味。白を示唆している。この世は白の世界なので白が王の色なのである。それでシロと発音する名なのだ。
fumio
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