桑の実が赤くなり始めて、ヒヨドリたちが騒ぎ始めた5月のある日
白い糸にまみれた変な色のイモムシを、桑の枝で見つけました。
これは・・・クワコの幼虫です!
クワコはカイコの祖先といわれる蛾で、カイコは野生のクワコを改良して家畜化したものなのだそうです。
そして、白い糸のようなものは、この時期桑の木に大量発生する
「クワキジラミ」という、カメムシの仲間が出すロウ物質です。
害はないけどベタベタしているので、クワコさんたちも不快そうな様子(そう見えた)でした。
幼虫は手に乗せると、こんなに小さい。
大きい方の子も、これくらい。
前から見るとこんなお顔。
どうなってるのか、あまりよく分からないけど・・・
全体的にゴツゴツしているのは、桑の木の樹皮に似せているのかな。
お尻にスズメガの幼虫のような角があるけど、これは尾角ではなくて、突起だそうです。
部屋に連れて帰り、しばらく静かな場所であまり刺激を与えずそっとしておきます。
3日後、そーっと見てみると、白い汚れが取れて、なんだかきれいになっていました。
脱皮したのかな?
小さい子はまだ触るのが怖いので、大きい子だけサイズを測りました。
約2cm、大きくなっていますが、葉をモリモリと食べることもせず
フンもあまりしません(´A`)
心配になって、クワコの飼育について調べてみると、大きく違うふたつの意見がありました。
ひとつは、クワコの研究をしている機関の論文で、「クワコの幼虫はとても神経質で、飼育は難しい」
「ちょっとした刺激で、翌朝には死亡している経験を何度もした」と書いてありました(ll゚д゚)
それを読んだら怖くなってしまい、幼虫を元の場所に返してこようかと思いましたが
もうひとつのブログには、こんなふうに書かれていました。
「クワコは虫かごなどに入れて、朝と夕方に桑の葉を与えれば意外と簡単に飼育できます」
なな、なんと!人にはこんなにも感じ方の違いがあるなんて・・・
この記事に勇気を貰い、引き続き育ててみることにしました。
でも、相変わらず刺激を与えないように、ジロジロ見ない、手で触れないようにしていたら
3日後にこんな毛深い姿に変わっていました。
終齢のようです。
5月の終わりの夜10時ころには、チビちゃんの脱皮に運よく遭遇できました!
幼虫といえば、プリプリしているイメージがありますが、クワコの幼虫は何かに似てる・・・
そうだ!あの噛まれても怪我をしないように、皮膚がダルダルになっている「シャーペイ」という
中国の犬によく似ています(^m^)
★ネットより画像をお借りしました
クワコは通常4回脱皮して、5齢で繭を作るそうです。
脱皮後は「擬態の技」を使い、危険を避けるため、枝のふりをして体が硬くなるのを待つみたいです。
5月30日、葉を取り換えるため飼育ケースから出してついでに身体測定をしました。
伸びているときと、縮んでいるときの差が大きいので適当ですが
大きい子4cm、小さい子は3cmくらいに成長しました。
小食なのに、大きくなってくれていて少し安心しました。
食草は食べて無くなるよりも先に、食べ残しがしおれるので、新しいものに換えるくらいで
大食いのスズメガたちとは全然違います。
チビちゃん、またまた枝に擬態しています(^m^)
大きい子はもう一つの「威嚇の技」を使ってきました!
頭の部分をぷくーっとまん丸に膨らませて・・・
ほら、怖い顔をして、ゆーっくりこちらを振り返ります(笑)
でも、ああ、なんて可愛いんだろう♡
自然界ではこの顔で誰かを怖がらせているのでしょうか(#^.^#)
*
5月31日の朝、飼育ケースの中で大きい子が作った繭をみつけました。
丸めた葉の中で糸を吐いて、カイコさんのと似た俵型の繭を作ります。
葉を開いて見てみたいけど、グッと我慢です。
それから2日後、6月2日の夕方
小さい子も繭を作るために、場所と丸める葉を吟味し始め
翌朝には、少し小ぶりだけど、きれいに葉をまとめた繭が出来上がっていました。
飼育が難しいという言葉に、毎日恐る恐るお世話をしましたが
幼虫時代を無事に過ごせて、ホッと一安心です。
でもね、サナギになったらなったで、今度は無事に羽化できるか心配なのです(^^ゞ
それもぜんぶひっくるめたものが、虫を育てる楽しみなのでしょうね(#^.^#)
結果からいうと、先日2匹とも無事に羽化できました\(^o^)/
羽化までの様子は、またあとで書きたいと思います。
白い糸にまみれた変な色のイモムシを、桑の枝で見つけました。
これは・・・クワコの幼虫です!
クワコはカイコの祖先といわれる蛾で、カイコは野生のクワコを改良して家畜化したものなのだそうです。
そして、白い糸のようなものは、この時期桑の木に大量発生する
「クワキジラミ」という、カメムシの仲間が出すロウ物質です。
害はないけどベタベタしているので、クワコさんたちも不快そうな様子(そう見えた)でした。
幼虫は手に乗せると、こんなに小さい。
大きい方の子も、これくらい。
前から見るとこんなお顔。
どうなってるのか、あまりよく分からないけど・・・
全体的にゴツゴツしているのは、桑の木の樹皮に似せているのかな。
お尻にスズメガの幼虫のような角があるけど、これは尾角ではなくて、突起だそうです。
部屋に連れて帰り、しばらく静かな場所であまり刺激を与えずそっとしておきます。
3日後、そーっと見てみると、白い汚れが取れて、なんだかきれいになっていました。
脱皮したのかな?
小さい子はまだ触るのが怖いので、大きい子だけサイズを測りました。
約2cm、大きくなっていますが、葉をモリモリと食べることもせず
フンもあまりしません(´A`)
心配になって、クワコの飼育について調べてみると、大きく違うふたつの意見がありました。
ひとつは、クワコの研究をしている機関の論文で、「クワコの幼虫はとても神経質で、飼育は難しい」
「ちょっとした刺激で、翌朝には死亡している経験を何度もした」と書いてありました(ll゚д゚)
それを読んだら怖くなってしまい、幼虫を元の場所に返してこようかと思いましたが
もうひとつのブログには、こんなふうに書かれていました。
「クワコは虫かごなどに入れて、朝と夕方に桑の葉を与えれば意外と簡単に飼育できます」
なな、なんと!人にはこんなにも感じ方の違いがあるなんて・・・
この記事に勇気を貰い、引き続き育ててみることにしました。
でも、相変わらず刺激を与えないように、ジロジロ見ない、手で触れないようにしていたら
3日後にこんな毛深い姿に変わっていました。
終齢のようです。
5月の終わりの夜10時ころには、チビちゃんの脱皮に運よく遭遇できました!
幼虫といえば、プリプリしているイメージがありますが、クワコの幼虫は何かに似てる・・・
そうだ!あの噛まれても怪我をしないように、皮膚がダルダルになっている「シャーペイ」という
中国の犬によく似ています(^m^)
★ネットより画像をお借りしました
クワコは通常4回脱皮して、5齢で繭を作るそうです。
脱皮後は「擬態の技」を使い、危険を避けるため、枝のふりをして体が硬くなるのを待つみたいです。
5月30日、葉を取り換えるため飼育ケースから出してついでに身体測定をしました。
伸びているときと、縮んでいるときの差が大きいので適当ですが
大きい子4cm、小さい子は3cmくらいに成長しました。
小食なのに、大きくなってくれていて少し安心しました。
食草は食べて無くなるよりも先に、食べ残しがしおれるので、新しいものに換えるくらいで
大食いのスズメガたちとは全然違います。
チビちゃん、またまた枝に擬態しています(^m^)
大きい子はもう一つの「威嚇の技」を使ってきました!
頭の部分をぷくーっとまん丸に膨らませて・・・
ほら、怖い顔をして、ゆーっくりこちらを振り返ります(笑)
でも、ああ、なんて可愛いんだろう♡
自然界ではこの顔で誰かを怖がらせているのでしょうか(#^.^#)
*
5月31日の朝、飼育ケースの中で大きい子が作った繭をみつけました。
丸めた葉の中で糸を吐いて、カイコさんのと似た俵型の繭を作ります。
葉を開いて見てみたいけど、グッと我慢です。
それから2日後、6月2日の夕方
小さい子も繭を作るために、場所と丸める葉を吟味し始め
翌朝には、少し小ぶりだけど、きれいに葉をまとめた繭が出来上がっていました。
飼育が難しいという言葉に、毎日恐る恐るお世話をしましたが
幼虫時代を無事に過ごせて、ホッと一安心です。
でもね、サナギになったらなったで、今度は無事に羽化できるか心配なのです(^^ゞ
それもぜんぶひっくるめたものが、虫を育てる楽しみなのでしょうね(#^.^#)
結果からいうと、先日2匹とも無事に羽化できました\(^o^)/
羽化までの様子は、またあとで書きたいと思います。
クワガタもカブトムシも蝉も居てます。
でも、興味がないから繭があるわ、くらいです。
揚羽同様、グロテスクでしょ?
近所の子どもに教えたら、捕まえて育てられない。
自然環境を壊されたくないので。
虫愛でる姫君さんのように、飼育するならですが人間なら無理矢理連行で監禁になります。
因みに、桑のことは地方に依ってクワサコとも言います。
お顔のUPかわいいですね。
続きを楽しみに待っています。
きめ細やかな観察に頭が下がります。
クワコの幼虫の成長の様子が手に取るように伝わって来て大興奮です\(^o^)/
ほんと、いつも丁寧に飼育観察されてらっしゃって…
是非とも、その御姿勢を見習いたいものですm(__)m(*^^)v
集っている風景が目に浮かびます。
虫に興味がお有りなら、素晴らしい楽園でしょうね(#^.^#)
虫の姿はグロテスクとも、神さまが創造した造形美とも
人それぞれ感じ方があって多種多様で良いと思います。
みつけた昆虫を連れて帰るのは、葛藤があります。
人間なら誘拐監禁罪ですね(´A`)
いつも申し訳ないと思いつつ、手元で観察をさせて貰っています。
桑の呼び方、方言は生活に根付いている植物なので色々ありそうですね。
子どもさんが昆虫に触れ合えるよう、大人が働きかけたいと思います(^-^)ゝ
ありがとうございます(#^^#)
クワコの顔が可愛く感じるなんて
お仲間が増えたようでとても嬉しいです!
私も虫の観察していると血の巡りが良くなるのか
体調が良くない日も、その時だけは不調を忘れるくらいです(^^♪
自然界から連れてきた虫が、少しでも快適に暮らせるようにお世話をしますが
観察の方はいい加減で、虫の姿をただただ可愛いと眺めるだけ・・・
お恥ずかしいです(^^ゞ
イヌとオオカミの関係ですね。
族が飼い慣らされて夫になったりして。(^^♪