うちで昨年、サナギで越冬したのは
キアゲハ5匹と、道で拾ったセスジスズメ、それからもう1匹は
ガガイモの実をかじっていたチャレンジャー、ヨトウムシでした。
全部で7匹いましたが、サナギになって早々、キアゲハから寄生バエの幼虫が出てきて
2匹は冬を越せませんでした。
前回のブログの最後に、「びっくりする新な動き」があったことと
「誰が羽化するのか?」と書いたのですが、今日その答えが出ました。
結論から言うと、羽化できたのは寄生昆虫のみでした!
美しい蝶が見られず残念でしたが、寄生する昆虫も命に変わりはなく
自然界の中ではなにかしらの役割があるはずです(^-^)ゝ
まずは、びっくりする新たな動きから・・・
4月10日、朝起きたら寄生バエのサナギが小箱から外へ移動していました!
よく見ると、あっちにも、こっちにも。
サナギって歩けるの?
以前、コウモリガのサナギが巣の中を移動するのを読んだので
それもあるのかもと、頭の中が??のままで仕事へ行き、夕方帰宅してから
冷静になってサナギの数を数えて気付きました。
数が増えてる・・・
まだ黒くなっていないものあるし、どうなってるの?
寄生バエは、5か月近くサナギの体内に留まり、冬を越し春になってから這い出してきたようです。
私の短い飼育経験の中ですが、これは初めての体験で本当におどろきました。
秋のうちにサナギになったのが6個、4月になって出てきたのが5個。
どれが誰から出てきたのかは謎です。
この中で、どのサナギが生きているのかも分からないけど
毎日飼育ケースを観察(見張り)しつづけました。
*
そして今日!ついに飼育ケースの中で動くものを見つけました。
ブンブンいっているので、蝶じゃないのはすぐに分かりました(^^ゞ
中にいたのはお馴染みの「ブランコヤドリバエ」と、ひと回り大きなハエと
それから、これは何??驚く程大きな昆虫がいました!
外から紛れ込んだと思うほど大きい。
飼育ケースから慎重に透明な容器に移しました。
蜂?
黒くて背中に白い点があります。
その特徴で検索したら「シロスジトゲヒメバチ」が出てきました。
触角の中央辺りが白くて、背中にも白い点があり
後ろ足の節にトゲがあるのが特徴だそうですが、ヒメバチの同定は難しいそうです。
蝶に寄生するらしいのですが
キアゲハのサナギを調べても脱出した痕跡がありませんでした。
そこで、セスジスズメのサナギを掘り出してみたら・・・
なんと!頭と胴体のつなぎ目辺りがパックリと割れていて、中身は空っぽになっていました。
4月10日、15日前に確認したときは全く普通のサナギだったのに
この中で蜂が育っていたのですね。
ベランダへ出て、空へ放しました。
*
2種類目、ブランコヤドリバエは背中に4本の黒い筋があるのが特徴です。
ブランコという面白い名前の由来は「マイマイガ」通称ブランコムシに寄生するハエだからだそうです。
マイマイガは5月に大発生する蛾の幼虫で、その天敵がブランコヤドリバエなどの寄生昆虫です。
蝶を育てている人にとっては、ヤドリバエは憎い寄生虫なのですが
野菜や果物の生産者さんにとってこのハエは「生物農薬」になりうる力強い助っ人なのです。
立場が変われば見方も変わりますね(^_^)
研究機関では寄生バエの人工飼育を試みているけど、飼育は難しいようです。
ウチでは今回100パーセントの羽化率なのに、自然界の妙を感じます(#^.^#)
**
そして、最後の1種類は、ブランコさんより一回り大きなハエでした。
サナギの大きさも、ブランコの1.5倍くらいあります。
名前を調べてもハッキリしません。
ヤドリバエ科のハエは多くて種類を同定するのは難しいみたいです。
ハエですが・・・生物としてみると、生きるために無駄のない
美しい形状をしていると思えます。
元気で子孫を増やしてね・・・と言っていいのか分からないけど(笑)
夕日に向かって飛び立っていきました。
キアゲハのサナギをもう一度よく調べたら、胴体に亀裂がみつかりました。
ここからハエの幼虫が出たみたいです。
ハエは丈夫なイメージがあって、放っておいても羽化しそうなのですが
羽化の条件とかあるのかな?そうでもなくて、なかなかデリケートです。
自然界では、這い出た幼虫は土中に潜るのかもしれません。
残りのサナギ(ハエ)はあと9個、続けて観察(見張り)します(^^♪
キアゲハ5匹と、道で拾ったセスジスズメ、それからもう1匹は
ガガイモの実をかじっていたチャレンジャー、ヨトウムシでした。
全部で7匹いましたが、サナギになって早々、キアゲハから寄生バエの幼虫が出てきて
2匹は冬を越せませんでした。
前回のブログの最後に、「びっくりする新な動き」があったことと
「誰が羽化するのか?」と書いたのですが、今日その答えが出ました。
結論から言うと、羽化できたのは寄生昆虫のみでした!
美しい蝶が見られず残念でしたが、寄生する昆虫も命に変わりはなく
自然界の中ではなにかしらの役割があるはずです(^-^)ゝ
まずは、びっくりする新たな動きから・・・
4月10日、朝起きたら寄生バエのサナギが小箱から外へ移動していました!
よく見ると、あっちにも、こっちにも。
サナギって歩けるの?
以前、コウモリガのサナギが巣の中を移動するのを読んだので
それもあるのかもと、頭の中が??のままで仕事へ行き、夕方帰宅してから
冷静になってサナギの数を数えて気付きました。
数が増えてる・・・
まだ黒くなっていないものあるし、どうなってるの?
寄生バエは、5か月近くサナギの体内に留まり、冬を越し春になってから這い出してきたようです。
私の短い飼育経験の中ですが、これは初めての体験で本当におどろきました。
秋のうちにサナギになったのが6個、4月になって出てきたのが5個。
どれが誰から出てきたのかは謎です。
この中で、どのサナギが生きているのかも分からないけど
毎日飼育ケースを観察(見張り)しつづけました。
*
そして今日!ついに飼育ケースの中で動くものを見つけました。
ブンブンいっているので、蝶じゃないのはすぐに分かりました(^^ゞ
中にいたのはお馴染みの「ブランコヤドリバエ」と、ひと回り大きなハエと
それから、これは何??驚く程大きな昆虫がいました!
外から紛れ込んだと思うほど大きい。
飼育ケースから慎重に透明な容器に移しました。
蜂?
黒くて背中に白い点があります。
その特徴で検索したら「シロスジトゲヒメバチ」が出てきました。
触角の中央辺りが白くて、背中にも白い点があり
後ろ足の節にトゲがあるのが特徴だそうですが、ヒメバチの同定は難しいそうです。
蝶に寄生するらしいのですが
キアゲハのサナギを調べても脱出した痕跡がありませんでした。
そこで、セスジスズメのサナギを掘り出してみたら・・・
なんと!頭と胴体のつなぎ目辺りがパックリと割れていて、中身は空っぽになっていました。
4月10日、15日前に確認したときは全く普通のサナギだったのに
この中で蜂が育っていたのですね。
ベランダへ出て、空へ放しました。
*
2種類目、ブランコヤドリバエは背中に4本の黒い筋があるのが特徴です。
ブランコという面白い名前の由来は「マイマイガ」通称ブランコムシに寄生するハエだからだそうです。
マイマイガは5月に大発生する蛾の幼虫で、その天敵がブランコヤドリバエなどの寄生昆虫です。
蝶を育てている人にとっては、ヤドリバエは憎い寄生虫なのですが
野菜や果物の生産者さんにとってこのハエは「生物農薬」になりうる力強い助っ人なのです。
立場が変われば見方も変わりますね(^_^)
研究機関では寄生バエの人工飼育を試みているけど、飼育は難しいようです。
ウチでは今回100パーセントの羽化率なのに、自然界の妙を感じます(#^.^#)
**
そして、最後の1種類は、ブランコさんより一回り大きなハエでした。
サナギの大きさも、ブランコの1.5倍くらいあります。
名前を調べてもハッキリしません。
ヤドリバエ科のハエは多くて種類を同定するのは難しいみたいです。
ハエですが・・・生物としてみると、生きるために無駄のない
美しい形状をしていると思えます。
元気で子孫を増やしてね・・・と言っていいのか分からないけど(笑)
夕日に向かって飛び立っていきました。
キアゲハのサナギをもう一度よく調べたら、胴体に亀裂がみつかりました。
ここからハエの幼虫が出たみたいです。
ハエは丈夫なイメージがあって、放っておいても羽化しそうなのですが
羽化の条件とかあるのかな?そうでもなくて、なかなかデリケートです。
自然界では、這い出た幼虫は土中に潜るのかもしれません。
残りのサナギ(ハエ)はあと9個、続けて観察(見張り)します(^^♪
植物にもヤドリギがいますね。
水中にもヤドカリ・・・これは違うか
でも、見惚れてしまったかも😊
蝿は、栄えに繋がるんだとかで、その虫に『はえ』とつけたところからも興味深いなと思いました。
…今年は、ツマちゃん幼虫見つけても保護せず、蜂さんを見つけても静観してみようかなと、思いました。
いつも興味深い記事をありがとうございます!
ヤドカリは(^m^)部屋が狭くなったら引っ越してくれますね(笑)
それにしても、蝶を飼育していて一度も寄生されていたことが無いなんて
とてもラッキーですね!
私は拾ったり、晩秋に保護した終齢幼虫を飼育するようになってから
寄生昆虫と出会う機会が多くなりました。
初めの頃はサナギから出てきたハエが、ただただ恐ろしくて
車で家から遠くの原っぱへ逃がしに行ってましたが
慣れとはスゴイもので・・・
生態を調べているうち好きになり、指に乗せてお別れするようになりました(#^.^#)
一般的に不衛生で気持ち悪いイメージのハエですが
日本にいる約3000種のハエの中で、室内で見かけるイエバエのように
「衛生害虫」とされる種はわずか100種だそうです。
怪我の治療や動物実験など、人に利用されているハエも多いし
それにとにかく、生物としての身体能力が素晴らしいので
好きな昆虫のひとつです。
見惚れてしまったかも・・・と言っていただき嬉しくなりました(笑)
繁殖力から栄えなのかな?
あと、手をこすり合わせる仕草の「拝」からハエとなった説も見ました。
・・・そう、まあるい地球さんの「エンドレスツマちゃん」は大変でしたね(´A`)
自然界で運命を受け入れて生きていくのが、本来正しい?道だと思います。
でも、静観できるかというと、そうできない揺れ動く気持ちもあって
観察することで、知らなかった事を知れる楽しみも与えてくれるし・・
今年も出会いがあったその時の状況で、かもしれませんね(#^.^#)
おはようございます!
素敵な飼育記事ですね。
面白切ったです。我が家の蛹からも似たような二種の寄生ハエとハチが
出てきましたね。
飼育ケースの中も参考になります。カップの中に土が入ってるのでしょうか?玉が大きいのが見えますね、アゲハのカップの中もどうなってるのか今度詳しく見せてほしいなぁと思いました。
ぼくんちは蛹になってからの羽化率が悪いため蛹の管理方法がうまくいってないのかもしれません。
何かコツがあるのでしょうか?
だんちょうさんのブログの「飼育日記」カテゴリーを読ませて貰いました。
すごい!めちゃめちゃ楽しくて興奮しました。
私が憧れてやまないヤママユガ科のシンジュサンも育てて
立派に羽化されていらっしゃるし!スゴイです。
それも、卵から!
私は卵から育てたことがないので、これからの目標にもなりました。
うちの飼育環境ですが・・・
カップの中の土は、地中に潜ってサナギになるタイプの蛾です。
飼育ケースに土を敷き詰めて、そこでサナギになったのを2週間後に掘り出して
カップに移動させています。
夏に幼虫がたくさんいるときや、越冬するときに管理しやすいように。
アゲハのサナギは、うちはどうしても飼育ケースのフタで蛹化してしまうので
取り外して包んで、羽化するまでまとめて収容しています。
アゲハのカップの中にはティッシュを敷き詰めて、お包みを並べています。
蛹になってから羽化してくれないのは、へこみますよね(^^ゞ
うちは越冬サナギが蝶も蛾も全部ダメでした。
改善するところがあるのなら、日々研鑽してあとは運かもしれませね(#^.^#)
ブログ記事、ゆっくり読ませていただきます!
こんばんは!
色々と教えてくれてありがとうございました。
参考にして、今後少しでもしっかり、羽化できるように
頑張ろうと、そして工夫をしなければならないなぁと感じました。
やはり一番むずかしいのは蛹の管理です。
蛹のまま死んでしまうケースが結構僕の場合は多いです。
なかなか難しいですよね。
お互い楽しみましょうね!!
アゲハチョウのサナギが-20度まで耐えらるという事を
初めて知りました(´∀`)
それでも越冬には色々と気を遣われるでしょうね。
育てた子たちが無事に羽化してくれるように、経験を積んで
アレコレ悩みながら工夫をしていくのも楽しみのひとつですね(´∀`)
卵からの飼育・・・私もいつか挑戦してみたいです!