8月のある日の夕方、玄関チャイムが鳴って
いつも野菜をくれる近所の友だちが
今回も新鮮な夏野菜をどっさり持ってきてくれました。
そして野菜越しに、「あのさー、これも要る?」と
小学生のお孫さんの名前が書いてある虫かごを差し出しました。
「トマトを片付けていたら見つけたんだけど」
「うちのダンナが、持っていってあげなって・・・」
前にも何度かこの友人から幼虫を貰ったことがあったので
私の虫好きをご主人も知っていたのでしょう(^^ゞ
見た途端、自分の目が一瞬キラッと輝いたのが分かりました(笑)
これは!スズメガの幼虫です!
「え~~、いいの?♡、お孫さんは欲しがらない?」
「まったく欲しがらないから、大丈夫だよ・・・」
とのことで、遠慮なくいただいてしまいました(#^.^#)
えーっと、この子は誰だったかな?懐かしい模様です。
食草がトマトなので調べたら、2年前に育てたことがある
メンガタスズメの幼虫でした。
2年前の時も、別の友だちから貰った幼虫で
成虫になったけど、残念ながら羽化不全でした。
今回は元気に飛び立てるといいな。
体長が10cmくらいあるので、終齢幼虫です。
*
スズメガの幼虫は、種類ごとに決まった植物しか食べなくて
例えばオオスカシバは、アカネ科のクチナシや
スイカズラ科のツキヌキニンドウなどを食草としています。
メンガタスズメはスズメガの仲間では、とても多くの種類を食草にしていて
ナス科のナス・トマトなど、ゴマ科のゴマ、シソ科のクサギ
クマツヅラ科のクサギボタン、ノウゼンカズラ科のノウゼンカズラ
マメ科のデイゴ、キリ科のキリ
あとは、ヒルガオ科やモクセイ科の植物も食べるそうです。
生き残るには有利ですが、人間が大切に育てているトマトやナス、ゴマを食べるのは
害虫として駆除される確率が高いので不利です(´A`)
トマトの葉は少し手に入るので、このまま食草を変えず
庭の父親のトマトから、葉を盗んできて育てます(^m^)
うちに来て3日後の朝、幼虫の体が赤茶色に変化していました。
もうサナギになるの?
もっとゆっくりしていけば良いのに。
小さい飼育ケースに今回は、市販の「観葉植物の土」を入れました。
水はけが良いよう粒状なので、地中で繭をつくりやすいかも。
あーじゃない、こーじゃないと
場所を変えたり、潜ったり出てきたりを繰り返して
やっと納得する角度?が見つかったようで
土の中へ姿を消しました。
**
土に潜ってから18日後の夜、9時半頃部屋に行くと
網の中に人影ならぬ「虫影」がありました。
飼育ケースを100均で買った大きな干し網に入れて
部屋に吊るしてあったのですが、ファスナーをそっと開けて中をみると
きれいに翅が伸びた成虫がいました。
良かった!無事に羽化できたようです。
ケースに貼ってある付箋は、蛹化した日と羽化の予想日です。
予想より3日早かったです。
夜行性のスズメガはいつも、真夜中に羽化していたのですが
この子は翅がしっかり伸びていたので
1時間ほど前の、8時半くらいにサナギから出たようです。
まだ寝ぼけてるかな?
寝起きだと、ボーっとしていて手に乗るんです(^m^)
ゴールド&ブラックの、ゴージャスなガウンみたいな翅。
お顔も見せてくれました。
背中の模様は?
黒い部分が多くて黄色い横縞が見えないので
この子は「クロメンガタスズメ」のようです。
ドクロのお面も、面白いことに・・・
メンガタスズメよりもクロメンガタスズメは「タレ目」だそうです(笑)
確かに!比べて見ないと分からないけど、目が笑ってますね。
そして、この角度から見るスズメガの顔は
頭部のほとんどが目なのです!
夜行性の蛾の目は「モスアイ」と呼ばれる特殊な構造をしていて
ほぼ光を反射しません。
究極の黒、漆黒です。
月の光を頼りに、闇夜の中を飛び回る様子を想像すると
同じ地球で違う世界を生きている・・・そんな不思議な気持ちになります。
***
もう夜もふけてきました。
いつまでも指から離れないのは嬉しいけど、眠い・・
そろそろお別れです。
網戸を開けて窓の外へ、元気でね、ありがとう。
うーん、まったく離れない(^^ゞ
名残り惜しいというより、タイミングじゃない感じ(笑)
仕方ないので、窓の外のスダレに止まらせておきました。
翌朝、ちゃんと居なくなっていました。
2年前は羽化不全で悲しい思いをしましたが
今回は無事に羽化してくれて、本当に嬉しかったです。
飼育ケースの土から、サナギの抜け殻とマユを取りだしました。
地中に作られたクロメンガタスズメのマユは
ドーム型というより、サナギを覆う上部だけの形でした。
細い糸で繊細に綴られていて、手で持ち上げても崩れないくらい強度がありました。
羽化した日からずいぶん時が過ぎて、今夜は寒いくらいですが
窓を開けて夜空を見ると、しっとりした暗闇に
スズメガが飛んでいる姿が思い浮かびます(#^.^#)
以上、クロメンガタスズメの飼育記録でした。
いつも野菜をくれる近所の友だちが
今回も新鮮な夏野菜をどっさり持ってきてくれました。
そして野菜越しに、「あのさー、これも要る?」と
小学生のお孫さんの名前が書いてある虫かごを差し出しました。
「トマトを片付けていたら見つけたんだけど」
「うちのダンナが、持っていってあげなって・・・」
前にも何度かこの友人から幼虫を貰ったことがあったので
私の虫好きをご主人も知っていたのでしょう(^^ゞ
見た途端、自分の目が一瞬キラッと輝いたのが分かりました(笑)
これは!スズメガの幼虫です!
「え~~、いいの?♡、お孫さんは欲しがらない?」
「まったく欲しがらないから、大丈夫だよ・・・」
とのことで、遠慮なくいただいてしまいました(#^.^#)
えーっと、この子は誰だったかな?懐かしい模様です。
食草がトマトなので調べたら、2年前に育てたことがある
メンガタスズメの幼虫でした。
2年前の時も、別の友だちから貰った幼虫で
成虫になったけど、残念ながら羽化不全でした。
今回は元気に飛び立てるといいな。
体長が10cmくらいあるので、終齢幼虫です。
*
スズメガの幼虫は、種類ごとに決まった植物しか食べなくて
例えばオオスカシバは、アカネ科のクチナシや
スイカズラ科のツキヌキニンドウなどを食草としています。
メンガタスズメはスズメガの仲間では、とても多くの種類を食草にしていて
ナス科のナス・トマトなど、ゴマ科のゴマ、シソ科のクサギ
クマツヅラ科のクサギボタン、ノウゼンカズラ科のノウゼンカズラ
マメ科のデイゴ、キリ科のキリ
あとは、ヒルガオ科やモクセイ科の植物も食べるそうです。
生き残るには有利ですが、人間が大切に育てているトマトやナス、ゴマを食べるのは
害虫として駆除される確率が高いので不利です(´A`)
トマトの葉は少し手に入るので、このまま食草を変えず
庭の父親のトマトから、葉を盗んできて育てます(^m^)
うちに来て3日後の朝、幼虫の体が赤茶色に変化していました。
もうサナギになるの?
もっとゆっくりしていけば良いのに。
小さい飼育ケースに今回は、市販の「観葉植物の土」を入れました。
水はけが良いよう粒状なので、地中で繭をつくりやすいかも。
あーじゃない、こーじゃないと
場所を変えたり、潜ったり出てきたりを繰り返して
やっと納得する角度?が見つかったようで
土の中へ姿を消しました。
**
土に潜ってから18日後の夜、9時半頃部屋に行くと
網の中に人影ならぬ「虫影」がありました。
飼育ケースを100均で買った大きな干し網に入れて
部屋に吊るしてあったのですが、ファスナーをそっと開けて中をみると
きれいに翅が伸びた成虫がいました。
良かった!無事に羽化できたようです。
ケースに貼ってある付箋は、蛹化した日と羽化の予想日です。
予想より3日早かったです。
夜行性のスズメガはいつも、真夜中に羽化していたのですが
この子は翅がしっかり伸びていたので
1時間ほど前の、8時半くらいにサナギから出たようです。
まだ寝ぼけてるかな?
寝起きだと、ボーっとしていて手に乗るんです(^m^)
ゴールド&ブラックの、ゴージャスなガウンみたいな翅。
お顔も見せてくれました。
背中の模様は?
黒い部分が多くて黄色い横縞が見えないので
この子は「クロメンガタスズメ」のようです。
ドクロのお面も、面白いことに・・・
メンガタスズメよりもクロメンガタスズメは「タレ目」だそうです(笑)
確かに!比べて見ないと分からないけど、目が笑ってますね。
そして、この角度から見るスズメガの顔は
頭部のほとんどが目なのです!
夜行性の蛾の目は「モスアイ」と呼ばれる特殊な構造をしていて
ほぼ光を反射しません。
究極の黒、漆黒です。
月の光を頼りに、闇夜の中を飛び回る様子を想像すると
同じ地球で違う世界を生きている・・・そんな不思議な気持ちになります。
***
もう夜もふけてきました。
いつまでも指から離れないのは嬉しいけど、眠い・・
そろそろお別れです。
網戸を開けて窓の外へ、元気でね、ありがとう。
うーん、まったく離れない(^^ゞ
名残り惜しいというより、タイミングじゃない感じ(笑)
仕方ないので、窓の外のスダレに止まらせておきました。
翌朝、ちゃんと居なくなっていました。
2年前は羽化不全で悲しい思いをしましたが
今回は無事に羽化してくれて、本当に嬉しかったです。
飼育ケースの土から、サナギの抜け殻とマユを取りだしました。
地中に作られたクロメンガタスズメのマユは
ドーム型というより、サナギを覆う上部だけの形でした。
細い糸で繊細に綴られていて、手で持ち上げても崩れないくらい強度がありました。
羽化した日からずいぶん時が過ぎて、今夜は寒いくらいですが
窓を開けて夜空を見ると、しっとりした暗闇に
スズメガが飛んでいる姿が思い浮かびます(#^.^#)
以上、クロメンガタスズメの飼育記録でした。
無時に孵化しての旅立ち。
いやぁ、この幼虫いますんですよ。
とまとではなく、梔子。
葉と同じ色なので、見つけられない。
殆どの葉がない・・・
昨日は、すばるがちょっかいを出したり、動かないのに見ていると、ヤモリを捕獲。
室内に、何時?何処から??
尻尾切って逃走したけど、咥えられて。
結果は、外に無時逃がしてやりました。
すばるは、遊び相手が欲しかった???
お別れは名残惜しかったです。
梔子の子は秋遅くまでいますね。
一口でもたくさん葉を食べて、早くサナギにならなければ
生き残れないので、晩秋の幼虫は必死です。
丈夫な梔子が命を支えているのですね(#^^#)
うちでも、ヤモリの赤ちゃんが何度か部屋に現れました。
そのかすかな足音が聞こえるのか?
猫が捕まえているのを無傷で手放させるのが
冷や汗ものでした。
野生の血は猫からは無くなりませんね(^^ゞ
つい我を忘れて受け取りましたが
ハッと気付いたのが、お孫さんのことでした。
小学生の男の子なので、本当は欲しかったのではないかと。
すごいカッコイイ蛾になるけど・・・いいのかな?
餌を食べるところ、可愛いよ・・・
「孫はまったく興味ないから、大丈夫だよ」とのこと。
あとで思えば、カッコイイも、可愛いもぜんぶ私の感じ方ですね(笑)
くすっと笑ってくれて、ありがとうございました。
私もちょっと笑えました。
面白いですね。たれ目チャンでかわいいです。
マタ珍しいものを見せていただきました
ありがとうございます。
花の命名もそうですが、昆虫類の名前を付けた人も
背中のお面のような模様を「面形」とは
なかなか特徴をとらえた良い名前を考えますね!
ドクロの顔とも言われていますが・・・
このタレ目ちゃんでは怖くはないですね(^m^)
いつも楽しんで下さってありがとうございます!
以前、庭に自生するナガイモの葉っぱに(あちこちにムカゴが落ちて成長してます)これによく似た大きな茶色のがいまして仰天しました!!😱
でもこちらで愛好家の方も居られることを知り、少し恐怖が薄らぎました。
興味深い記事をありがとうございました。
コメントを頂いたのにお返事がおそくなって
すみませんでした。
私はプリプリしたスズメガの幼虫が特に好きで
これは多肉植物を好きな方と同じ嗜好だと思うのですが
違うよ!って叱られちゃうかな(笑)
ヤマイモの葉にいるのはキイロスズメですね。
スズメガの幼虫の中で特大サイズになるので
慣れていても見つけたときは「うわっ」となります^m^
今度見つけたらぜひ葉っぱを食べる様子を観察してみてください。
何とも言えず癒されます(#^^#)
>お返事ありがとうございました。
やはり感じ方それぞれですが、、、(^_^;)どうにも虫類は苦手で、、。
でも愛好家の方の事を知ることができましてなんだか愛される虫なのだ、害はないのだと安心しました。^_^
最近も庭でこの?幼虫の衝撃的な場面を見ました。何と、蜂に襲われものすごい勢いで身体を動かし反撃の動きをしていました。バネに弾かれたような動きでした。延々とたたかっていたのですが、最後は用事があり、見られませんでしたが翌日見てみたらもう姿はありませんてした。
驚きました。俊敏なうごきできるんですねーー。
蜂に打ち勝っていればよいのですが敵は武器をもっていますしね、。、。😓
今、うちの茄子に10センチを超える、スズメガらしき茶色の幼虫がいて、いろいろ調べているうちにこちらに辿り着き、拝読しました。
お世話を丁寧にされていて、参考になります。
そろそろ終齢かな?と思うので、参考にして、土を用意して保護しようかな、と思いました。ナスは一本しかなく、葉が半分ほどになりましたが、成長しているのをみると、愛らしくて、、こちらで成虫のお顔をみれて、さらにお顔を観たくなりました。
貴重な記録をありがとうございました
庭でナスを育てたらめちゃくちゃ大きな幼虫4匹に葉を食べられ
一晩で丸裸になってしまいました。そして1匹だけ残った幼虫が可愛かったので、こちらの記事を参考にクサギボタンの葉をあげたところ喜んで食べまして、今は10月頭から蛹になっています。
この時期だと越冬して春まで羽化しそうにないんですが
このまま家の中で土のタッパー置いといたままでいいんですかね。
土を湿らせた方がよいのか迷ってます。
とにかくとても参考になる記事を書いてくださり助かりました。