風をうけて vol.3

お引越ししてまいりました。
拙いブログですがよろしくお願いします。

どうしたものか。

2024-02-08 06:24:30 | マラソン
雪がふる。

積雪が予想される。

そんな週末から週明け月曜日の一泊で出かけてきました、大洗海岸。

観光じゃありません。

正しく言えば、そのついでに観光。

いや逆かな、観光ついでに走った、その方が正しい。

「サンビーチ マイルレース」の3マイルの部、要するに4.8km。

いくらなんでも、たったそれだけの距離を走るためだけに出かけられませんよ。

だから一泊の予定で観光がてら、観る、走る、食べるの贅沢旅。

北関東道を一路「水戸南」インターまで約180km、そりゃ遠いいですわ、なんたって関東の一番東側までの場所ですからね。



先週、「勝田マラソン」が開催された勝田にほど近い場所。

サンビーチ、そう海水浴場の中の細い道をグルグル2周走るレースです。

場所がら”緩い大会”かと思いきや、これが結構レベルが高い。

何せ、若いひとが本気で走るんです、、、その中のおじいちゃんランナーが同じカテゴリーの中で競うなんて有り得ない。

壮年の部は女性と40歳以上の男性。

もっと細かく区分けしてちょうだいよ。

5kmより200m短いというだけで、もっとペースを上げられるんじゃないかと錯覚。

最初からオーバーペースで突っ込む、突っ込む。

しかしそこはサーファーが波乗りを満喫している海岸。

海風がまともにぶつかってきます。

”気持ちいい”なんて有り得ない。

海風だって赤城おろしだって風に変わりはありません。

顔をしかめ、一生懸命足を動かそうとするんだけ、なかなかリズムが取れない。

そうなんよ、、、この頃どうしてもうまく足が前に出ないのよ。

なんでだろう、どうしたらいいんだろう、息はもう限界。

ダメだわ。

うまく走れん。

何が不足している?

どこの筋肉が弱ってる?

分からない、、、分からない。

そうしてもうゴール。

答えの出ないままレースは終わり、あとは無駄に流れる汗だけ。



ダメだわ。

時計は21分53秒で止まってる。

せめてこの間の「白岡新春マラソン」のレースペース4分27秒を上回りたかった。

それに遠く及ばない4分33秒。

練習もできてないんだから当たり前だけ、ちょっとショック。

ここまできて何やってるんだろう。

やっぱり走った練習の距離、それが全然足りてないのか。

そりゃそうだ、月間走行距離が100kmにも満たないんだもん。

これじゃこれからのレースには全く期待できない。

黄色信号どころか赤信号だよ。



次回は久しぶりに走る「桐生堀マラソン」のハーフ。

コロナで地元の参加者のみの大会が、ようやく他の地の参加者も募集。

懐かしさもあって、ちょっと楽しみでもあるんだけど、前半折り返しまでがずっと上り基調。

折り返してからはそのコースを逆に走るスピードの乗る下り基調。

まったくスピードに自信もなくなり、ハーフを走るスタミナもなく、ないない尽くしのレースになること必至。

苦しいだろうなぁ。

辛いだろうなぁ。

今からそんな不安でいっぱい。

今週末の開催であるその大会に向けて、今から何もすることはありませんし。

せめて、何十グラムでもいいから体重を減らしておきますか。

とか、言いながらも、大洗いからのおみやげの海鮮をたらふく食べてしまうワタクシでした。
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これじゃない!

2024-02-03 05:19:49 | マラソン
あたりはまだ闇に包まれ、冷たい空気だけがその存在感をあらわにしています。

広く拓けた農村地帯。

遠く東の空がオレンジ色のグラデーションに彩られ、その手前には高圧線の鉄塔に点滅する赤いランプ。

そんな景色を貫く国道17号線を、まるで昇る太陽めがけて走るように東にハンドルを取ります。

「杉戸町新春マラソン」

杉戸町とは埼玉県東部の町。

隣に春日部市や幸手市などの頭部の中核都市に囲まれた静かな町です。

会場となる杉戸小学校は国道4号線から少し北に入った場所。

”町の小さな大会”

そんなイメージの大会でも、ゲストランナーにはおなじみ、気象予報士の平井信行さん、井田寛子さん。

そしてオリンピアの大島めぐみさんと豪華。

出場種目の10kmの部のスタートは、この日の震えるような寒さもまだ残る9時半と、寒さ嫌いの私にとっては辛いこと然り。

この日は最初から気持ちが走る方向へ向きませんでした。

自宅から約1時間と40分。

道すがら、思ったのが(たった10㎞のために・・・)

短い距離を走る時に決まって思うそんな気持ちをどうしても捨てきれません。

会場に着いたものの、そのまま走らず帰って練習にその時間を費やそうとか、他の家の用事を済ませちゃおうかとか、丸っきりやる気ゼロの状態。

その想いはどうしようもなく、だから短い距離の部門への参加をしばらく控えていたのはそんな理由でもあるのです。

しかし、ここまで来たのだからとアップを開始。

出かける時の氷点下の気温は、生憎雲にかくれた太陽に温められることもなく冷え切ったまま。

とてもこれでは肌を出して走る気にもなれず、長袖のシャツにウインドウブレーカーのパンツに毛糸の手袋。

周りを見てもこんな格好でスタートを切るランナーさんは見受けられません。

(みんな、強いなぁ)



スタートしてすぐに、自分の調子の悪いことに気がつきます。

(足が、お尻が、ガチガチに固まって自由に動かない)

(どうも着地が変だ)

(からだは前に行きたがってるのに足がついてこない)

(腿が上がってないのか、それともストライドがまったく伸びない)

(何とかしようと足掻くけど、どうにもズムが取れない)

思うことは下向きなことばかり。

それでも気持ちを取り戻して、きっとからだが温まればと後半に望みをつないでここは自重しようと、3kmくらいまででしょうか。

ほぼ、白旗状態です。

ラップを確認することもなく前を行くランナーにしがみつきますが、簡単に振りほどかれ惨めな思いに。

そうして8km過ぎでしょうか。

若干、足に余裕ができてちょっとだけスピードアップ。

(やっときたか)

しかし、それを打ち消すように、他のランナーさんもつられたようにスピードを上げていきます。

そりゃそうですね、ラスト2kmくらいになれば、あとは野となれ山となれ、捨て身のラストスパートをかけるのは当り前。

長い距離のレースとは違い、ラスト付近になっても落ちてくるランナーさんは殆どいません。

自分の出せるスピードを簡単に打ち破る若いひとたち。

(ああ、自分もあのくらいに走れたらなあ)

もうタイムは散々、、、覚悟してます。

時計なんか見たくもありません。

失意のゴールです。



(やっぱり走らなきゃよかった)

さっさと着替え、何も食べることもなく一目散に帰宅。

帰れば大阪国際女子マラソンで前田穂南選手が日本最高記録を樹立とな。

MGCで期待されながらも惨敗を喫して涙した選手の見事なリベンジの姿を見ることになるのです。

その感動は打ちひしがれた自分の気持ちを癒してくれたのでしょうか。

大会プログラムにあるQRコードを読み取ると、この日の大会のリザルトを確認できるシステムになっています。

会場ではリザルトなんか見る気にもなれませんでしたが、もう自分に期待もなく諦めの心境で”物見遊山”的な覗き見です。

するとどうでしょう。

ギリギリですが、ひとけた順位の中に自分の名前があるじゃないですか。

時間なんて47分台。

(こんなタイムで???)

で、やっと自分の計測したタイムとそのデーターを確認するのですが、ラスト2kmをかなり上げたと思っていましたが、ほぼイーブンのタイムで鹿ありませんでした。

(なんだこれは)

もっと上手く走っていればな、そんな気持ちもないわけではありませんが、やっぱりこの日は感覚が狂っていたようです。

ペースを下げた、上げた、実際にはキロ当たり数秒しか変化はありませんでした。

(感覚まで凍り付いていた?)



反省しようにもこの結果、言葉になりませんでした。

そもそも、前レースの5kmの結果が22分台。

だったらこの結果も至極当然。

何を期待していたのでしょう。

いや、タイムもそうですが、いつものパターンは後半のペースアップ。

それができていないということは、余裕がなかった、そこに尽きるのでしょう。

もちろん、10㎞のレースなんてこの頃じゃ滅多に走りません。

レースプランの無さもい、経験値もないそんなレース運びでうまく走れるわけもありません。

でも、違うんです。

口で言うのは(文字にするのは)できませんが、違うんです。

(ここじゃない)

走り方も、気持ちも、そして結果もなにもかもが違うんです。

どうしたら納得できる、いつもの自分らしい走りができるのか、本当に分からなくなってきています。

いつかの大会でこんなささやきが聞こえてきました。

「10K、1時間かからず走れるって凄いよな」

今はそれだけを自分の支えに走るだけ、そんなことで納得はできるはずもありませんが、早く自分を取り戻したい気持ちでいっぱい。

それが今回走った「杉戸町新春マラソン」でした。
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白い息。

2024-01-17 05:27:52 | マラソン
毎年恒例の走り初め。

「本庄元旦マラソン」を新春マラソンと位置付け、その後の1月の2レースをエントリー。

その3レースを”新春マラソン3部作”と勝手に銘打ちました。

その第二段でもある「白岡新春マラソン5kmの部」を走ってきました。

前日の夕刻、真っ黒い雲が垂れ込め、何やら白いものがチラホラと。

わずかな時間で止んだ、その白いものが埼玉県白岡市では地面を真っ白に染め上げたようです。

会場、スタート位置になる運動公園芝陸上トラック内の生広場は積もった雪で真っ白。

着替えや荷物置き場となるトラック回りも降雪で使えず、寒い中をウロウロと。

仕方なく、少し離れた駐車場の車の中で着替え、スタート時間まで待機することに。



いやあ、考えてみればこの大会、何年ぶりだろう。

そもそも、コロナの影響で4年ぶりの開催ということですがね。

”復活しました”とのお誘いのお手紙をいただきまして、それでは参加しましょうかと、この日に至った訳です。

まだ私が走り始めた頃、とにかくレースが走りたくって、なりふり構わず片っ端からレースに参加していた頃。

10㎞の部で初めて40分を切った思い出の大会でもあるのです。

もう20年近い昔の思い出ですが、その時も寒かったことを今でも忘れることができないでおります。



さて、それ以上に5kmを走るのも何年、十何年ぶりでしょうか。

そもそも練習嫌いな自分が、練習もせずに心肺を強烈に酷使するスピードレース。

あまりにも無茶だなと自分でも思いましたわ。

ただ最近、ハーフを走っても心肺や足に余力があっても、どうしてもスピードが出ない。

これはただ単にスピード練習の欠如じゃないかと勝手に解釈。

それなら一発短い距離のレースを本気で走ってみようと決意したのです。

エントリーしちゃえばいくら練習嫌いな自分でもその気になるだろうと、、、自分で自分を追い詰めてみた。

が、結果は同じ。

大した練習もせず、高を括ってスタート。

まあ、これが苦しいのなんのって!

”孫かよ”と思えるような中学生と競うも最後の1kmでおいて行かれ、ヘロヘロのゴール。

タイムは衝撃的な22分07秒。

完走書による公式記録は22分11秒。

愕然としましたわ。

いくら遅くとも21分ぐらいで走れるだろうと、、、あわよくば20分前半と目論んでいたのに、、、ここまで老いぼれましたか(笑)

それでも順位となると10位。

老人60歳以上には順位、優しくしてくれますな、、、総合では97位なのに。

そう言えば、かなり高齢だろうと思われるランナーさん、十数メートル前に数名いましたわ。

あのひとたちの前にいたなら入賞だったのかもね。

この根性無しめが!と、、、情けない思いをした訳ですよ。



まあ、言い訳をするのならその週の前半、仕事でわき腹を痛め、その上に前から感じていた坐骨神経痛。

レース前々日には殆ど痛みで動けず、参加どころか絶対安静状態。

土曜日の午後にやっと動けるようになり、当日は湿布を腰周辺に4枚張りまくり、ロキソニンでドーピング。

こんなことまでやって走る意味あるのかと思ったのは言うまでもありません。

でも、長年培った走るんだという習性は、痛みによって止められることはありません。

性と言うか、性格と言うか、バカと言うか、まったく困ったものです。

そのくせ、もっと頑張ったらご褒美がたんまりもらえたのにと、後悔する。

後悔するのならそもそもエントリーしちゃった事を悔やみなさいと(笑)

で、三部作の最終レースは来週末の「杉戸新春マラソン」

まだ腰の状態が・・・酷いです。

むしろ、そっちの方のエントリーをものすごく後悔しているんですがね。

きっと走るんでしょう、、、バカですねえ~。
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失敗から何を学ぶ?

2023-11-25 05:14:14 | マラソン
もう、何年も前のように思えてしまいます。

「宇都宮マラソン」

栃木県の県庁所在地、宇都宮市で行われるマラソン大会。

北関東の中核都市、人口が栃木県で最多を誇ろ町、そんな宇都宮。

聞いただけでこりゃ”シティマラソン”だなと思わせる大会。

ところが、現地に着いてびっくりしたわ。

清原工業団地にある総合公園。

周りは大きな会社、工場ばかり。



ここを発着の場として、市街地を走るのかと思いきや、工業団地内の道路を走るだけ。

しかも、片道5km程のコースを往復。

ハーフのコースはそれを2周回と最終回にスタート地点を過ぎ、小さな折り返しを経てゴールと言う、実に退屈なコース設定。

工業団地内であるせいか、ほぼアップダウンはなく、しかも同じ道を4回も走れば先読みはできるし、距離表示もあるから確かに頑張ればタイムは出るやも。

ところが、驚いたことにスタートブロックが年齢順。

そんな大会、初めてだったわ。

女子なんて最後尾。

これってある意味犯罪じゃね!?

可哀そうに、女子の早い子たちは、おじいさんや若いゆっくりランナーを右往左往しながらかわしていく。

本当に気の毒だったね。

おじいさんランナーも先を急ごうとすると、さほど広くもないコースいっぱいにゆっくりランナーさんが行く手を阻み、もう何度追突、衝突しそうになったことか。

それを知ってかどうかは分からないけど、県外からの参加は少なめ。

私だって、はるばる高速道路を2時間飛ばして、ここまで来た甲斐がありませんわな。

しかも、この日の調子は最悪。

そんなに強い練習を前日、前々日にしてきたわけでもないのに、アップの時点でその足、からだ、そ両方の重さに走る前からギブアップ。

とてもタイムを狙えるような状況ではありませんな。

でも、やるだけのことはやらないと、と、最後まで落ちないペース配分を心掛けれ走ればいいやとスタートした訳ですが。

これが後にラップを確認してみると恐ろしく滅茶苦茶なラップで、1km毎のバラツキが平坦なコースにも関わらず30秒もあるという悲惨さ。

落ちていくラップではなく、最後まで上がったり下がったり。

それだけペースをつかみにくいコース&調子の悪さと言うところかな、今から考えるとね。

失意のレース、、、あわよくば100分を切って90台で走りたかったけど、遠く及ばずちょうど106分のゴール。



この失敗レース、練習の内容が悪いのか、それとも運転の疲れなのかは分かりませんがね、コロナ前への復調の道は遠いのうと感じられずにはいられませんでしたわ。

次は伊勢崎シティマラソン。

もう来週ですがね、良い練習はこなせていません。

何をどうしたらいいのか分からないし、諦めもあるし。

チームの若い子たちに煽られてその気になったものの、難しいですな。

きつく練習を行えばしばらく走れないほどダメージが残るし、軽くいなしていたら向上はない。

この辺りがおじいちゃんランナーの辛いところ。

さて、あと一週間。

何をしていこうか、思案のしどころですな。
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なれすぎ

2023-09-28 04:52:19 | マラソン
あれは確かまだギリギリコロナ感染が広がる前だった気がする。

「越後湯沢秋桜マラソン」

上越新幹線、その終着駅の越後湯沢駅。

初めて新幹線で向かった大会だ。

普通電車で向かった大会はいくつもあったが、高額な料金の新幹線でなんて贅沢過ぎるだろと敬遠していた。

その料金分を他の大会のエントリーフィーに回せたら、もう一回や二回走れると。

しかし、走るだけを目的とするのはもう飽きたし、走った後にビールをゴクゴクと飲んでいるランナーさんが羨ましくって、その横を何度恨めしそうに見つめながら帰った事か。

初めての”新幹線通ラン”はその乗り心地の良さと速さに驚き、どうして今まで新幹線を利用しなかったのかと逆に後悔したくらい。

もちろん、走り終えてから飲んだビールは最高だったし、会場で販売されていた新米のコシヒカリのおにぎりの美味しさに感動もした。

コースは坂ばかりで苦しかったし、その結果はともかくとして、とても楽しめた大会だった。

あれから3年、まるでゼンマイのキレた時計のようにぴたりとその動きを止めたマラソン大会。

ご多聞に漏れず「越後湯沢秋桜マラソン」も中止、中止の数年を経て今年。

再び動き出した時計の針は生まれ変わった大会を提供してくれた。

「ゆざわコスモスRUNフェスタ 越後湯沢コスモスマラソン」



今回は家庭の事情もあり、新幹線で向かうことはできなかったが、またあの雰囲気を楽しんで来ようと胸いっぱいに期待を込め、関越道をひた走り会場に向かった。

やや早めに到着した会場近くの駐車場。

いつも見られるような渋滞やひとの波が見られない。

ハーフのスタート2時間前。

きっとこの町の気質なのか、地元参加者さんものんびりとしているのだろうと思っていた。

ところがどうだろう。

以前の様な活気も見られない。

参加者さんの絶対数が以前とは比べようもないほど減っているのではないかと思われた。

スタートの白線、その後ろに並ぶ人たちのその間隔がやたらと広い。

コロナ前の様な押し合いへし合いの並びとは明らかに違う。

コースも厳しくひとをかき分け、前に出ようとする強引なランナーさんの姿もあまり見られない。

空間のあるランはストレスをもかき消してくれるのだろうか。

それに比べて山間を走るこのコースの厳しさにはさすがに苦しんだ。

前半の11㎞は山を上って下りる。

そして会場まで戻り、後半の10㎞弱を湯沢温泉街に向かって走り、折り返して会場に戻る設定。

前半の山で力を使うと、後半のアップダウンの激しい温泉街で地獄を見る。

分かっていても、今回もそうだった。

ここを走る度に坂に対する適応力や持久力のなさに苛まされる。

暑い夏を経てやっと走れるようになる”開幕戦”で思いっきり凹まされるのだ。



それでも、ゴール後にビールが待ってると思えば自然に口角が上がるものを、今回はそのネタがない。

ただただ苦しい思いをしに、遠路はるばる越後の地にまでやってきたことになってしまった。

おまけに走る前からどうにも体がだるく、本当に走らなけりゃいけないのかとうつむいてばかりいた。

どうも調子が上がらない前半の上りを終え、下りになってスピードに乗って、お調子にも乗って半分を過ぎた頃にもう一度現実にひこずり戻された、そんな感覚だった。

それより何より、年々衰えていく体力、走力、気力。

それがシニアの誰もが抱える悩みどころ、じゃないだろうか。

年間10本走ってきたとする。

それを20数年重ねてきた。

単純に計算しても200レースを走ってきた勘定だ。

今や緊張することもなければ、ワクワク感もない。

どこを走っても、初めて参加する大会と言えども、新鮮さなど一切感じられない。

”走ってはいるけれどもレースを走りたい気持ちがない”

と、打ち明ける知人のランナーさんもいる。

きっと自分は惰性や習性でレースを走っているだけかもしれない。

あの越後湯沢の楽しさって、いったいどこに消えてしまったのだろうか。

自分の心の中にある消しゴムで消してしまったのは走ることではなく、レースを楽しむ思う高揚感なのだろうか。

冷めた気持ち、消してしまった高揚感、せめて今はその心の中のメモ用紙に筆圧で残ったあとをなどっていくしかないのだろうか。

時期がくれば思いだす各大会。

その要項を見ているとついエントリーに手を出してしまう癖。

もうそろそろその癖も見直す頃なのだろうか。

向上心、目標を失ったランナー程、惨めなものはない。
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