少しでも睡眠時間を取ろうと
思っていた矢先、
就業時間ギリギリにちょっとした
トラブル発生。
結局1時間弱、帰宅が遅れた。
この頃、仕事の環境が変わり、
いつもこんな感じで決まった時間に
帰る事ができない。
そしてかなり疲れを感じて帰宅。
その後シャワーを浴び、やっと一息。
そしてレースに備えてウエアなどを用意し、床に入ったのが午前2時を
かなり過ぎていた。
午前5時起床。
最近では目覚まし時計の厄介にならずとも、必ず就寝後2~3時間で目覚める。
簡単な朝食を胃の中に水と共に流し込み、母親の起床を促す。
トイレの介助、着替え、そしてこの日のデイサービスに出かけるための着替えや
諸々の必需品をバッグに詰め込み、車椅子の用意も怠らず。
施設からの連絡帳をチェック。頂いた書類に目を通しサインと捺印も忘れずに。
就寝中の妻に介護施設からの迎え時間を伝え、やっと自宅を出る事ができた。
過ぎているのだが、
今日の会場の前橋ならば
1時間程度で到着できるし、
手前の駐車場を利用すれば
難なくスタート時間には
間に合うはず。
ぼんやりしながら
運転する道は祝日の早朝とはいえ、かなりの台数の車。
それでもスムーズな流れでストレスを感じるほどの混み合いは無い。
もう何年このようにして大会会場に向かっているのだろう。
睡眠時間を削り、練習に、レースにと。
走れば走った分だけ睡眠時間が減る。
最近では、全く寝ないでハーフを走るくらいの事は
なんとも感じなくなってきている。
これで、いいの?
走って、なんの意味がある??
何時までこんな状態が続くの???
そんな思いが心をよぎる。
指定の駐車場に到着。
至近の駐車場を目指した車で
渋滞する道の歩道をトボトボと
歩いていくと
遠くに榛名の山々が顔を見せる。
その美しさに感動と言うよりも
、当たり前の事だが
今年もそこに山があってよかったと意味不明な感慨にふける。
歩道脇の利根川は水量も少なく、春の雪解け水が大量に流れ
「前橋シティマラソン」の頃とは
全く違う姿を見せてくれる。
この街の美しさは
マラソンで走らなければ気付くことも
なかったかも知れないと
今頃そんなことに気付いた。
朝の空気は
自分の住む街よりも幾分冷たく感じる。
道端に咲くコスモスもいくら温暖化の影響下とは言え、
やはり元気の無くなる季節である。
吸い込まれるように、
静かな時間が終った。
戦闘態勢を整える頃には、
極短の睡眠時間のことも、
悩める家庭の事も
頭の中から消え去っていた。
目指すは練習量を
補うだけの成果を挙げる事。
こんな状態でベストを打ち出せるほどマラソンは甘いものではない。
けれど、目指すものがあるからこそ自分を削ってでも
会場に足を運ぶ事ができる。
跳ね返されることはもとより覚悟の上でもだ。
楽しい事と楽しめる事は意味合いが違う。
吐きそうな位、
自分を追い込む事だって
自分にとっては楽しめる事。
楽しい事では決して無い。
そして走り終え、現実にもどる。
昼食なんて食べてる
時間があるのなら、
早く帰宅し休日にしかできない仕事のひとつでもこなした方が
有意義だという気持ちになるのは辛い。
最大の楽しみ、
ピザまんと最中のアイスを
コーラでいただく。
こんなちっぽけな事でしか
頑張った自分を
労う事しかできない現状を
情けないと思うより、
むしろ自分の人生が終える時、「良く頑張った」と
胸を張って旅立てるのではないかと思うのはただの自己満足か。
とにかく、“走る”は私に色々な試練と楽しみを与えてくれている。
ぐんま県民マラソン 結果 1時間32分46秒
順位 244位